【アウトプットせよ!?】世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術|水野学,山口周

世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術
  • 感性や知性を磨くためには、何が必要でしょうか!?
  • それは、圧倒的なインプットによるものかも。
  • なぜなら、感性や知性には、材料が必要だから。
  • 本書は、ブランド、世界観を作るための1冊です。
  • 本書を通じて、どんな着眼点で学びを続けていけばよいのか、わかるでしょう。
水野学,山口周
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問題を作れ!?

近代から現代にかけて、人間の欲望を満たす商品やサービスが次々に作られて、安全に生きる、快適に生きることに対するニーズは多くが満たされてきました。1988年に糸井重里さんが、西武百貨店のコピーで「ほしいものが、ほしいわ。」を書いてから、このかた、私たちは問題を探す時代を生きているように見えます。

なぜ、「問題」を見つけるのが大切か、というと、「問題」の深さと大きさこそが、市場規模に影響するからです。市場規模とはすなわちその仕事や事業のサイズに影響します。

近代は「深くて広い問題」から順に解決することを続けるようになりました。

はじめに

その結果、現在の世の中には、「深いけれども狭い問題」もしくは「広いけれども浅い問題」のどちらかが残っています。問題を解くことで大きな価値が生まれる鉱脈を見つけることが困難になっています。

ビジョナリーであれ!?

構想があることによって、問題を見つけ出しやすくなります。

問題とはそもそも「ありたい姿と現在の姿のギャップ」です。

大切なのは「ありたい姿」を明確に描けているかどうか、ということです。

「ありたい姿」を描くためにはビジョンが必要です。

ビジョンとは、構想です。

1987年Appleは、「Knowledge Navigator」と題したショートフィルムを発表しました。このショートフィルムは近未来において、コンピュータが人の暮らしにどんなふうにお役立ちしているかをリアルに描いたものです。現代で実現しているタブレット端末や、タッチパネル入力、オンラインミーティングシステム、対話型AIが解像度高く描かれているのには驚きます。

まさにそのショートフィルムは30年後の未来でもあり、構想でもあり、ビジョンでもあるのです。

大切なことは、Appleはこれを予測したのではなく、実現したのだということです。

いかにビジョンを描き、意志をもってギャップを埋め、ひとつひとつ実現し、よりよい未来を目指せるかどうかが、企業に求められているスタンスだということです。

自分たちのビジョンを定めて、そこにむかって未来をつくっていかなければならなかったんですが、過去だけを見ている会社に「意味をつくる」ことは難しいと思います。

Ⅲ 未来をつくる

ビジョン、そして、ミッションやバリューとの関係は、こちらの1冊「【MVV理解の解像度上げられる!?】理念経営2.0 ── 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ|佐宗邦威」もぜひご覧ください。思考の補助線を得ることができます。

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インプットを大切に!?

いかにビジョナリーでいられるか、そのためには、一定のインプットが必要です。なにもないところから、考えることなど誰もできないからです。

一見、何の役にも立たない、仕事に関係ないような知識のインプットは、物語をつくり、世界観をつくるという形のアウトプットの材料なんです。センスをつくる材料でもありますね。

Ⅱ 物語をつくる

映画でも、街を散歩することでも、本でもいい。

とにかく自分の感性に触れるものに興味関心を持って、深掘りしていくと、また新しい世界観が開けて、新しい興味関心が湧いてきます。人の好奇心は無限大のはずなので、きっといろいろなインプットを広げながら、自分なりの世界や社会の見立てをできるようになっていきます。

そのことによって、自らの意志を言語化しやすくなり、あるいは今と理想とのギャップを認識するための観測をすることが可能になります。

知識は時間の関数なので、インプットの時間をかければかけるほど増える。

Ⅱ 物語をつくる

累積したインプットがセンスとなっていきます。

まとめ

  • 問題を作れ!?――「新たな問題」をいかに見つけられるかがキーです。
  • ビジョナリーであれ!?――ビジョンがあれば、問題を定義できます。
  • インプットを大切に!?――インプットが、あなたのセンスになります。
水野学,山口周
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