- どうしたらストレス社会を上手に生きられるでしょうか!?
- 実は、ストレスをそうだと感じない耐性を持つことが大切です。
- なぜなら、ストレスは感じ方だからです。
- 本書は、そんな感じ方を左右するホルモンに関する1冊です。
- 本書を通じて、ストレスを感じにくい日常生活の工夫を知ることができるでしょう。
ストレスとは!?
仮に同じ事象が発生したとしても、そこから受けるストレスの度合いはその時の精神状態に大きく左右される。
2.ストレスホルモン
でも、できごとを無理やりポジティブにとらえよう!ということではありません。これは難易度が高すぎて、かえって負担に感じてしまうことにもなりかねなません。
大切なことは、何が起きてもダメージを受けない心身を手に入れることが大切なのです。そうすれば立ち振る舞いも自然と変わり、周囲の反応も徐々に変わってくることから、ストレスの原因となる外の環境も変化していく可能性を見出します。
人間の脳はストレスを受けると「アドレナリン」と「コルチゾール」を分泌して、気付けを行いなんとかやり過ごそうとしていきます。これらはストレスホルモンと呼ばれています。しかし、慢性的にストレスを感じていると、これらの分泌が弱くなってきてしまいます。ストレスホルモンが枯渇して、ストレスを乗り越えられなくなってしまうのです。
ホルモンの作用!?
そこで、大切なのが別のホルモンに着目することです。それが「セロトニン」と「オキシトシン」です。
セロトニンは、神経伝達物質のひとつで、精神の安定に関わり、不足すると感情のコントロールに支障をきたします。幸福感を高めるのではなく、あくまで「平常心を保つための物質」であるということがポイントです。セロトニンがあれば、心の状態が平穏になり、幸せを感じやすい体質になれます。突然悲しくなったり、怒りっぽくなったり、そういう心の波がなくなります。
オキシトシンは、ストレスを希釈するホルモンです。脳に溜まった高濃度のストレスを薄めてくれるようなイメージです。オキシトシンは、他者の肌と触れ合ったり、ペットを撫でたり、といった行為からも分泌されることから「愛情ホルモン」とも呼ばれています。「幸福感を高める」「睡眠の質を上げる」「不安や恐怖を軽減する」などなど、の特徴を持ちます。
オキシトシンは、慢性的なストレス状態の時、「ストレス緩和」に作用してくれます。
では、これらのホルモンを適切に生成できる状態を作っておくには何が必要でしょうか!?
その大元にあるのは私たちが日々摂取するなんらかの食品だ。それらの食品を口から摂取し、腸で吸収することで初めてセロトニンやオキシトシンの原料が生成される。
4.幸せホルモン
日常生活の工夫!?
大切なメカニズムを知りましょう。
腸内環境を整える
↓
セロトニンやオキシトシンの分泌方法を実践する
↓
日々のストレスが軽減される
↓
アドレナリンやコルチゾールが適切に分泌されるようになる
この状態を目指すことがポイントです。
腸は「第2の脳」とも呼ばれているが、「ストレスを何とかしたい」と考えるときに意外と軽視されがちな部分だ。
5.腸は脳である
脳をなんとかするよりも、腸をなんとかするほうが、簡単です。
毎日実践できる取り組みが、
バナナ食って整腸剤飲んでぬいぐるみ抱いて寝ろ
です。
バナナは、「食物繊維」「トリプトファン」「ビタミンB6」が豊富です。食物繊維が、善玉菌の餌になって、腸内環境改善に役立ちます。トリプトファンとビタミンB6は、これはまさしくセロトニンの原料になります。
整腸剤は、酪酸菌が入っているものがよりよいでしょう。酪酸菌が生成する「酪酸」は、大腸のエネルギー源になることが知られています。大腸の正常な動きを支援して、毒素を排出してくれます。このことで、花粉症などのアレルギーの症状も毒素が排出されることにより、緩和される可能性があるとのこと。ストレスの軽減についても同じことが考えられるでしょう。
最後に、ぬいぐるみですが、これはまさに、オキシトシンの分泌をたすける働きになります。ぬいぐるみでなくても、柔らかい毛布を無心に撫でてから寝るなどの行為でも代替することができます。
この他、オキシトシンを分泌させる習慣は次のようなものもあります。
1)良い香りを嗅ぐ(ラベンダーがおすすめ)
2)人の肌に触れる
3)ペットを撫でる
4)柔らかい布や肌触りの心地よいものに触れる
5)会話や団らんなど、人と心を通わせる
6)人と見つめ合う
7)マッサージを受ける
8)見返りを求めず誰かの役に立つことをする
9)植物を育て、愛でる
10)感謝する
誰かのために活動しても、オキシトシンは分泌されるのですね。まさしくGIVE。こちらの投稿「【正しく、”ギバー(Giver)”になるには!?】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代|アダム・グラント,楠木建」もぜひご覧ください。
バナナ、整腸剤、ぬいぐるみを、習慣にしてみましょう。
継続に際しては、「ホメオスタシス」を味方にしましょう。これは、人に備わっている現状維持機能のことで、極端な変化を嫌う人間の性のようなものです。続けていれば、身体に良いことをしている行為も習慣になり、継続することが容易になります。
まとめ
- ストレスとは!?――感じ方です。
- ホルモンの作用!?――ホルモンでストレスに抵抗することができます。
- 日常生活の工夫!?――バナナ、整腸剤、ぬいぐるみです。