【捨てれば幸せに近づける!?】捨てる幸せ―――シンプルに、ラクに生きる「禅の教え」|藤原東演

捨てる幸せ―――シンプルに、ラクに生きる「禅の教え」
  • どうしたら、現代的な暮らしの中で、幸せな日常に向かうことができるでしょうか。
  • 実は、捨てることをまず考えるのがポイントかも知れません。
  • なぜなら、人は知らず知らずのうちに、ものや考えにとらわれているからです。
  • 本書は、捨てることを起点にどのように幸せを考えられるような禅マインドな1冊です。
  • 本書を通じて、「喜捨」な世界観を知ることができるでしょう。

何を捨てる!?

思い切って捨てることによって得られる心の満足、真の充足がある――本書に「捨てる幸せ」というタイトルをつけたのは、ぜひみなさんにこのことを知ってほしいと思ったからです。

はじめに

どんなことを捨てるのか!?

  • 「いつも足りない」という”渇する”気持ち
  • 「損得」「勝ち負け」「善悪」といった”2つの考えのどちらかに偏る”考え方
  • こだわって”心を固くする”頑なさ
  • 自分の思いを”手放さず執着する”心

多くの人にとって、これらの気持ちは少なからず持ち合わせてしまっているのでは!?

これを少しでも軽くすることが、本書が取り扱う「捨てる」ということです。

「両忘」のマインドセットとは!?

禅の思想は、白黒をつけることを嫌います。良いも悪いも、善悪もない。中庸があるだけだというのが禅マインドです。両極を忘れることを見極めてみましょう。

禅に、「両忘」という言葉があります。「物事を2つに分けることにこだわらず、忘れてしまいましょう」という意味です。

いい加減も悪くない

たとえば、人間関係の中で、あの人はマジメだ、とか、不真面目だとかいろいろ言われることもあるかもしれませんが、それを地球規模、全宇宙規模的に見れば、とてもちっぽけのことです。

たとえば、企業活動を活発化して売上をあげよう!という発想は善だとしたとしても、その背景には、地球環境破壊などの反動があります。全体がつながっている世界の中で、いいも悪いものないのです。

究極のところ、ただあることだけにフォーカスしてみることがポイントです。

悪口も、評価も捨てる!?

たとえば、「悪口」。全てがつながっている社会の中で、これは自分に返ってきてしまいます。

悪口を言うということはどういうことなのか、解像度を上げてみましょう。

  • 人は充実している時、人がどうであるとか、そういうことは関係ないし、興味がない。
    つまり、悪口を言うということは、自分があまり思うようになっていない証拠です。
  • 悪口を言われても、平静を保っていれば、
    相手がイライラを増すだけです。
  • 悪口を言うということは、相手が自分よりも優れていると思うから、
    だから、相手よりも劣っていると認めることになるのです。

つまり、3倍のダメージを言う本人に招いているのが、悪口の効用です。悪口をいっても、それはすべて帰ってきてしまいます。

全てがつながっているという考えを持つ、いまここを一生懸命すごしていく、両極ではなくすべてを内包する。そんな心構えを大切にして、いわゆる「常識」にとらわれない自由な心で平安に生きていきたいものです。

そんな禅マインドを詳しく触れたい方は、こちらもおすすめ!「【よりよい人生のために必要なこととは!?】仕事も人生もうまくいく整える力――禅が教えてくれる98の養生訓|枡野俊明」ぜひご覧ください。

まとめ

  • 何を捨てる!?――縛られている心です。
  • 「両忘」のマインドセットとは!?――良いも悪いもない、禅のマインドセットを知りましょう。
  • 悪口も、評価も捨てる!?――悪口は自分に3倍になって返ってきてしまいます。
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