- 孤独は不幸なことでしょうか!?
- 実は、孤独こそ、生きる力を与えてくれるものかもしれません。
- なぜなら、社会的な協力は、本来「個」ありきだからです。
- 本書は、活動家(勝手にわたしが呼んでいます)の中野善壽さんによる、生き方にまつわる1冊です。
- 本書を通して、何をたよりにこれからの時代を生き抜くか、ヒントを得られます。
「孤独」は不幸なのか!?「孤独」の力とは!?
コロナを経て、確実に他人と物理的な距離を隔てて暮らさなければならない時代を経験しました。これまで、少しずつ個別化されてきた私たちですが、コロナが、こうした背景を決定づけたようにも感じました。
過去の投稿で取り上げさせていただいた「【小舟化時代のこころのとらえかたとは!?】なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない|東畑開人」でも、一人ひとりが、一人で生きていく時代であるということが説かれていました。
今回の『孤独からはじめよう』においても、中野善壽さんがこのように語ります。
今、僕たちは「一億総孤独社会」を生きているのです。
はじめに
「孤独」と聞いて、どんなイメージがあるでしょうか。寂しさ、悲しさ、憂鬱さなど、多くの人にとってネガティブなイメージが先行するかもしれません。
しかし、本質的に「孤独」であるということは、自由でもあります。こころを癒し、鍛え、柔らかくする、豊かな時間であるはずなのです。
孤独こそ、集中力や感性の源、生きる力。
生まれた時は、誰もが「ひとり」。孤独の力は誰にでも備わっている。
「孤独」だからこそ、協力できる!?
国境や情報の境目はどんどんなくなり、「個」としての力を問われる時代になってきています。働き方を見てみても、ジョブ型で、その人がチームにどんな貢献ができるか?が、真剣に問われている時代になります。
今、自分が何を感じ、何をしたいと思うのか。敏感に心の声を聞き、感性を発揮していく。そんな生き方、働き方が、これからのスタンダードになるはずです。
人は、群れて安全安心を求める生き物。だからこそ、孤独の力が必要。
一致団結よりも、むしろ、先立つものは「個」の力であるはずです。
自分で真剣に考えて「個」の力を発揮するには、まず、孤独であることが重要なのです。そのようにして、「個」が発揮されれば、きっと全体としてよりよいコラボレーションや仕上がりが目指せるはずです。
中野善壽さんは、65点でもいいといいます。その代わり、自分で考えること、そして「個」を発揮すること。ほかの35点分は、他の人が埋めてくれると。
組織やチームが先にあって、「個」がそれにフィットする時代ではなく、これからは、強くしなやかな思想をもった「個」が先にあって、それによって組織やチームが成り立っていく時代なのです。
互いに65点を持ち寄って話し合えれば、きっとそこから何かが生まれ始めます!!準備も大切ですが、リアル/ライブの場の力も信じましょう。
人生に成功も失敗もない!?
「個」で生きることは孤独で、レジリエンスが必要です。そんな強さを与えてくれる言葉として、中野善壽さんの以下をご紹介したいと思います。
人生には失敗も成功も存在しない
人生には、成功も失敗もない。振り返らず、前に進めばいい。
だから、チャレンジ、チャレンジで大丈夫!
「”死ぬ十秒前”に穏やかに笑うことができれば御の字だよね」と。
人生には、成功も失敗もない。振り返らず、前に進めばいい。
まとめ
- 「孤独」は不幸なのか!?「孤独」の力とは!?――孤独こそ、「個」の力を高める時間になります。
- 「孤独」だからこそ、協力できる!?――「個」の力を高めることがチーム形成の本質です。
- 人生に成功も失敗もない!?――長い時間の中で、何が成功で何が失敗か定義できません。だから、より良い方向へ向かって、地道な努力とチャレンジを続けていきましょう。