【自己内利益を考え、積み上げる人生を送れ!?】人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点|木暮太一

人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点
  • どうしたら資本主義社会の中で幸せに暮らしていくことができるでしょうか!?
  • 実は、「自己内利益」を増やしていく発想が必要かも。
  • なぜなら、放っておくとこの社会は私たちを良くも悪くも限界まで働かせるものだからです。
  • 本書は、自分の利益をいかに守るかについて、新しい視点をくれる1冊です。
  • 本書を通じて、ブラックな働き方を避け、自分で考える続けるための視点を身につけられます。

「価値」と「使用価値」は異なる!?

私たちの社会は、資本主義が優勢の社会です。資本家がリスクをとり出資し、労働設備を構築(資本)し、労働者を雇い、付加価値を生み出していきます。本書は、特に資本主義の中での労働者の位置づけについて、俯瞰した視点をもたらしてくれる良書です。

資本主義の全体観については、こちらの1冊「【資本主義とはそもそも何か!?】面白くて眠れなくなる社会学|橋爪大三郎」もぜひご覧ください。

資本主義の仕組みを理解するためには、<使用価値><価値>について知る必要があります。

まず、<使用価値>とは、これは「その商品やモノを使ってみて、意味がある、何かの役に立つ」という意味です。多くの場合、私たちが「価値」と言われたときに連想する意味合いがコチラです。

次に、<価値>とは、「それをつくるのにどれくらい手間がかかったのか」で決まります。例えば、パンを作ることを考えてみましょう。材料を調達して、それを職人が朝から時間をかけて仕込んで、焼き上げる手間」これらを総合して価値とするのです。ここでポイントなのは、「価値」の大きさには、その商品が有益かどうかについては、自分にとって嬉しいかどうかは無関係ということです。

上記は、商品やモノについての記述でしたが、これを「労働」に置き換えれば、新しい視点を得ることができます。私たちが労働者として資本家に雇われるとき、実は<使用価値>ではなく、<価値>の側面から決定されるのです。

労働力の値段も、商品の「価値」と同じように決まる

第1章 あなたの「給料」は、なぜその金額なのか?

だから、実は「窓際のオジサン」をみて、なんであの人は仕事もしていないのに……という不満はそもそも筋違いということになります。

給料の正体とは!?

労働力を明日もあさっても再生産するためには、食事を取らないといけませんし、休まないといけないです。だから、資本家は、労働者に食事を得るだけの給料を与えます。そして、休息を取るための住宅やベッドを購入するための給料を与えます。

このように考えると、労働者は「明日も同じ仕事をするために必要な分」しかもらっていないのです。

第1章 あなたの「給料」は、なぜその金額なのか?

家族がいれば、彼らを養わなくては明日もいきいきと働くことができません。だから、家族が増える中年以上の給料は自ずと高く設定されるのです。あくまで<価値>で決まっていることなので、その人がよりよい成績を上げようが、下げようが、関係ありません。仮に、成績によって変動される給料があったとしても、賞与のようなイレギュラーで続かないカタチで支給されます。

必要だからくれるだけであって、決して労働者が「がんばったから」「成果をだしたから」くれるわけではありません。

第1章 あなたの「給料」は、なぜその金額なのか?

社会一般で考えて、その商品をつくるにはこれくらいの原材料や手間が必要だという量が、商品の価値になります。これは、一人ひとりの給料についてもそうです。その人がどのくらいの手間をかけてスキルを習得したのかが、価値になります。そして、それは社会の合意の中で、バランスを取って決まっていくものになります。

給料の高い企業が存在する理由は、高くなくては、その労働力が調達できないからです。反対に給料水準が低い会社は、その水準でも十分に労働力が入手できるから、給料が低いということになります。すべてはバランスで成り立っています。

自己内利益を増やすには!?

資本主義社会のコワイところは、私たちが、構造的に不毛な競争にさらされることによって、何も考えずに漠然と企業の中で働くと、「ラットレース」にハマってしまうことにあるのです。誰もが上を目指します。適切な成長をみんなが談合しても、囚人のジレンマがはたらき、結局は、競争に巻き込まれていきます。

闇雲に、競争の中で、上を目指し続けることはいけません。給料だって増えません。

上述の通り、給料とは、総労働時間のうち、必要労働時間によって生産された付加価値による分け前です。そしてこの分前は、必要経費としてみなされるので、余剰分が提供されることはありません。余剰分はどこにいくか・・・資本家です。資本家はリスクをとっています。彼らの懐に入るべき利益です。

では何を基軸に考えていけばいいのでしょうか!?

労働力には、相応の「価値」がなければいけません。その労働力にはそれだけの労力がかかっている、だからその値段(給料)を払ってしかるべき、と買い手である企業に認めてもらわなければいけないのです。

第3章 どうすれば「高い給料」をもらえるようになるか?

本当に考えるべきは、<使用価値>=その場で役立つことではなく、<価値>=長い年月によって積み上げた労働力を磨いた労力であるはずです。

「積み上げ」によって土台を作り、その土台をベースに働くのです。労働力の価値を積み上げるには、「自分の労働力を消費せずに投資する」という考え方が必要です。将来になにも役に立たないムダな仕事をしないということです。例えば、ここに1h立っていたら1万円あげるというような仕事(とても極端ですが)があったとします。確実に1万円は得られますが、それ以外に残るものはありません。そうではなく、自分のスキルや経験として積み上げがされる仕事を選ぶべきです。

これは、消費と投資という観点で見れば、当然のようでもあります。1万円のレストランで食事をして消費するか、あるは1万円を株式投資につかうか・・・人生がわかれます。

投資については、こちらの1冊「【投資は自己肯定につながる!?】投資脳 一生お金に困らない頭を手に入れる方法|上岡正明」もぜひご覧ください。

長期的に資産形成が可能な仕事を選択し、時間を浪費しないように心がけましょう。

合わせて「自己内利益」という考え方も重要です。これは自分自身の経費を考え、費用対効果を基に、どれだけの労働を提供するかを検討する発想です。個人の経費といえば、肉体労働・時間、あるいは精神的苦痛です。その1000万円を得るのに、自分はどれほどの費用を払わなければならなかったのかについてよく意識して、仕事とそのやり方を選択することが大切です。

自分の頭で考え、自分の行動を決定することがいかに大切か、本書が多くの視点を提供してくれて、気づかせてくれます。

まとめ

  • 「価値」と「使用価値」は異なる!?――「価値」の視点をよく理解しましょう。
  • 給料の正体とは!?――明日も労働を再生産するための必要経費です。
  • 自己内利益を増やすには!?――自分の経費(労力・経費・苦痛)と資産の積み上げを検討しましょう。
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