- 会話も、人間関係も、思いのままに握る方法があれば、知りたいですか!?
- それが、「悪魔の傾聴」です。
- 実は、「悪魔の傾聴」には、具体的なテクニックがあります。
- 本書は、そんな「悪魔の傾聴」の考え方と具体的なテクニックについてまとめています。
- 本書を通して、いかに傾聴するのか具体的な手法を知ることができるでしょう。
今回の投稿は、前回の投稿「【悪用厳禁!?】悪魔の傾聴|中村淳彦」の2回目です。ルポライターの中村淳彦さんによる、相手の本音を引き出すノウハウは、ビジネスの多くの場面で、互いに必要になると思われます。今回は、その具体的なテクニックについて、取り上げさせていただきたいとおもいます。
テクニック①非言語メッセージに注目せよ!?
「悪魔の傾聴」はなんたるか!?については、前回の投稿「【悪用厳禁!?】悪魔の傾聴|中村淳彦」にゆずるとして、今回は、「悪魔の傾聴」を実践する上で大切な、テクニックを取り上げて見たいと思います。
まず最初のテクニックは、言葉ではない、非言語コミュニケーションについてです。インタビューの対象者や、コミュニケーションの相手先の言葉ではなく、言葉にならない言葉に注目すると、本音の糸口が見つかるかもしれません。
姿が見えた瞬間から非言語メッセージの情報を集めます。
テクニック①相手の非言語メッセージを感じる!
例えば、著者である中村淳彦さんは、ルポの対象者と面談をするとき、一瞬で次のような情報を得ると言います。
(若く、服装や髪型に気を遣っている)
(それなりに色っぽい)
(遅れたことを申し訳なさそうにしている)
(笑顔がある)
(バッグはブランド物ではない)
(手首に自傷の痕はない)
(どちらかというと正確は明るく、社交的)
これらを手がかりに、本音を引き出すコミュニケーションをスタートさせます。
かの有名なシャーロック・ホームズも、一瞬にして、見た目からワトソンが、「最近までアフガニスタンに従軍していた軍医だ」と見破ったといいます。目は口ほどにものをいう、ではないですが、見た目から得られる情報も、重要なヒントになるのです。
テクニック②イメージを描きながら問いを構築せよ!?
さらに、コミュニケーション(問い)を深ぼっていく中で、起点となるイメージを大切にすることを意識してみましょう。
まずやることは、物語をはじめる起点づくりです。頭の中にある情報をゼロからイチにします。
テクニック②起点をつくって想像する「イメージ・アプローチ」
具体的にいうと、このイメージ・アプローチは、相手が語った情報を、頭の中で組み立てて想像を膨らます、起点にすることをいいます。
例えば、相手の職業が介護職だった場合、
・特養老人ホーム勤務で新卒5年目、フロアリーダーで給料は安い。
・ひとり暮らしで毎月6万円の家賃がかかるので生活は苦しい。
みたいなこととなります。
映像として、仮にイメージした内容をもとに、対象者の状況を把握することで、次の問いかけのヒントとなります。
テクニック③相手の語ったキーワードから、Whyを生み出せ!?
相手が語った内容で、イメージを構築することがポイントですが、特にその中でもキーワードに注目しましょう。
キーワードである点を掘り下げていくことによって、起点と点をつないでいきます。
テクニック⑤相手が語ったキーワードに注目する「キーワード型アプローチ」
真ん中に、テクニック②で思い描いたイメージを据えて、それとキーワードの距離感を図りながら、Whyを投げかけていきます。そこにあるのは、ギャップかもしれませんし、意外性かもしれません。そのWhyという疑問をついていくことで、相手の核心に迫っていく過程が、「悪魔の傾聴」となります。
過去の投稿「LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる|ケイト・マーフィ」でも、いかに聞くかが大切だと説かれていました。こちらもあわせてご拝読ください!
まとめ
- テクニック①非言語メッセージに注目せよ!?――実は見た目からの情報も対象者の本音につながる重要なヒントとなります。
- テクニック②イメージを描きながら問いを構築せよ!?――相手のパーソナリティや生活について思い描くことで、問いのヒントにしましょう。
- テクニック③相手の語ったキーワードから、Whyを生み出せ!?――相手の語ったキーワードを大切にしましょう。それとイメージ間のギャップをWhyとして問いを育てましょう。