【いくつになっても、遅いことは何一つない!】自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング|後藤宗明

自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング
  • 変化の時代に、なにが大切でしょうか。
  • 実は、「学習を続ける態度」かもしれません。
  • なぜなら、変化に対応するには、スキルと実践が味方だからです。
  • 本書は、そんな社会人が「学習」を習慣化するための1冊です。
  • ”最終学歴”という言葉が象徴するように、あまりに社会に出てからの学習が注目されることはないのですのが残念です。でも本書を読めば、きっと「学習」がいかに大切かについて考えることができるでしょう。

なぜ、学習が求められるのか!?

「リスキリング」聞いたことがありますか!?いま、人材教育の分野で注目されているキーワードなので、ニュースや仕事で言葉だけは聞いたことがあるという人も少なくないのではないでしょうか。英語で、re-skillingです。再スキル化といったかんじでしょうか。

人生100年時代、定年後に平和に隠居生活がもしかしたら難しいかもしれませんし、50代、60代になってから新しい職場を経験するかもしれません。あるいは、もっと自由に、自分の貢献領域を探したい!という方もすくなくないのでは?

そんな時、これまでとった杵柄だけではなかなか通用しないものなのです。なぜなら、社会(外部環境)が大きく変化をしているからです。

2020年10月に発表されたThe Future of Jobs Report 2020においては、「今後5年間で、人間、機械、アルゴリズムの労働分配が進むことによって、8500万件の雇用が消失し、9700万件の新たな雇用が創出される」と修正予測がなされたのです。

成長産業への労働移動の必要性

8500万件の消失とともに、9700万件の創造があります。過去の延長線上は、ないのかもしれません。変わり続けることが最大の生存戦略なのです。8500万件→9700万件の以降は地続きな面もあるかもしれませんが、多分に「ジャンプ」をわたしたちに求めるでしょう。

過去の投稿「【8時までの過ごし方で人生が変わる!?】人生を変えるモーニングメソッド|ハル・エルロッド,鹿田昌美」を思い出します。

「生命には物質のくだる坂をさかのぼろうとする努力がある」
――アンリ・ベルクソン『創造的進化』

『コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する』

そもそも、生物はエントロピーを増大させる外部環境に抗うことで、生きながらえていくものだとするのならば、「学習」で自分を変化し続けることでとどまることを志向することは、摂理なのかもれないです。

こういうスタンスに立つと、これまでの「学習」に関する一般論、つまり「学習」は学生時代にするもので、社会人になったら、最終学歴が評価される、というあたりまえ(?)に疑いの目が向けられるでしょう。米国のUdemy社のサービスを日本展開しているベネッセコーポレーションの社会人教育事業部部長である飯田智紀さんがこんなビジョンを掲げています。

「最終学歴以上に『最新学習歴』を誇れる社会をつくりたい」

飯田智紀――Udemy日本事業責任者

これほどまでに、これまでの社会とこれからの「社会人学習」について言い当てた言葉があるでしょうか。まさに、気づいた人から、そして、行動した人から、変わっていける時代になる予感がします。

リスキリングとは何か!?

リスキリングは、「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」を指しています。

はじめに これからの時代を生き抜くために必要な「リスキリング」

これに対して、「リカレント教育」も最近語られます。リカレント教育は、労働→学習→労働→学習という反復(リカレント)を繰り返していく考え方です。リスキリングの働きながら新しいスキルを身に着け、自身をピボット(軸をずらす)する思想と少し異なります。

そして、リスキリングを普及する協会の代表でもある著者の後藤宗明さんは、これから注目したいリスキリングのテーマとして次の3つの分野をあげます。

1)デジタルテクノロジー
2)人材教育
3)社会課題解決

AIがあなたを活かしてくれる時代に備えよ!?

身につけたパーソナルなスキルが今後、AIが活かしてくれる時代にもなるかもしれません。

世界経済フォーラムが主催するThe Future Skills Pilot(将来必要となるスキル獲得を目的としてパイロットプログラム)という2020年12月に開始されています。これには、ユニリーバ、ウォルマート、アクセンチュアといった米国企業が参画し、スキルに関する実証実験を行っています。レポートも公開されています。

従業員自らが認知可能な保有スキルの平均が11個だったのに対し、AIが発見したスキルの平均は34個だったのです。

世界経済フォーラムによるスキル可視化の実証実験

どのような入力項目を設定するかにもよりますが、AIがあなたのスキルを見つけ出して、適切なジョブへのマッチングを支援してくれる社会になる可能性があるということです。

だから、きっと今から始めておけば、いろいろの可能性が広がる世界観をあなたにもたらしてくれるということです。いくつになっても遅いことはないと思います。いまからぜひ、始めてみましょう。

まとめ

  • なぜ、学習が求められるのか!?――変化の時代です。「学習」をし続けなくては、対応が困難です。
  • リスキリングとは何か!?――デジタル等のスキルの習得と実践です。その先に新しいジョブが見えます。
  • AIがあなたを活かしてくれる時代に備えよ!?――AIがスキルを判断し適正なジョブを提案してくれる未来が見えます。
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