- 一時期、「朝活」という言葉が流行りましたが、みなさんは、朝の過ごし方を工夫していますか！？
- 実は、「朝を制するものが、人生を制する」かもしれません。
- なぜなら、朝は１日の大切なスタートであり、その１日のクオリティを決定づけるからです。
- 本書は、人生のさまざまな困難（事故・不景気など）をモーニングルーティンの力で乗り越えてきた、コーチャー ハル・エルロッドによる１冊です。
- 本書を通じて、朝を充実化させ、人生をポジティブにしていくためのモデルケースを得ることができるでしょう。
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９５％の人が平凡化するための７つの原因とは？！
アメリカ社会保障局に、１００人のキャリア開始から４０年間、引退の年齢までを追跡したデータがあるといいます。
- 裕福な人 → １人
- 経済的に安定している人 → ４人
- 何らかの事情でしかたなく働き続けている人 → ５人
- 死亡した人 → ３５人
- 経済的に困難で友人家族親戚や政府の世話になっている人 → ５４人
「裕福な人」「経済的に安定している人」合計５人、つまりそのほかの９５人（９５％）の人は、自分の人生を理想的に生きることが困難な状況にあるといえます。（だれかに依存したり、死ぬことが理想だ！と思う人以外は・・）
アメリカのデータなので、日本にまま適用できるとは思えませんが、同じように先進国の日本においても少なからず、同様の傾向が生まれるのではないかなと思います。４０年という長い年月も、１日１日の積み重ねによって作られます。すこしベクトルが異なるがために、結果が変わってくるのかもしれません。
９５％は「妥協の人生」を生きている
３章▼９５パーセントのリアリティ・チェック
人生に働く平凡化への慣性の法則をつぎの７つで説明できるといいます。
１）「バックミラー症候群」
過去を再生して追体験する。未来の決定に際しても、過去の経験を参照して、過去の延長線上で決めている。
２）「目的の欠如」
人生の目的を意識しない。
３）「物事のつながりを無視する」
あなたが、選ぶことであなたの人生はできていくことを、忘れてしまう。
４）「責任感の欠如」
当事者の責任感なしに、成功はありえない。
５）「平凡な友人の輪に入っている」
人生は長く時間をともにしている５人を平均した人生になっていく。
６）「人間としての成長の欠如」
ほとんどの人が、日々の生活の中に人間として成長するための時間を設けていない。
７）「緊急性の欠如」
人生を改善することに対して、緊急性を感じていない。
これらの７つの抵抗力は誰にでもかかってくるものです。これらを払拭して、１日１日を理想的な人生のために積み重ねていくためには、「モーニング・メソッド」を活用することが良いかもしれません！
６０分間のモーニングメソッドとは！？
理想的な人生を送るのだ！ということをまず受け入れてみましょう。ここから始まります。そして、朝の充実化のための工夫を取り入れてみましょう。ハル・エルロッドさんは、実際に次のモーニングメソッドをモデルケースとして提示してくれています。
モーニングメソッドモデル６０分
- サイレンス・・５分
- アファメーション・・５分
- イメージング・・５分
- リーディング・・２０分
- ライティング・・５分
- エクササイズ・・２０分
サイレンスは、瞑想です。目を閉じて、じっと何も考えない、今を感じる時間を持ちましょう。
アファメーションは、自分を思い込ませる時間です。自分はできるとつぶやいてみましょう。
イメージングは、想像力を使って具体的な行動や成果を思い描いてみましょう。
リーディング、ライティングは、インプットとアウトプットです。
エクササイズも欠かせません。自分に適したエクササイズを試してみましょう。
過去の投稿「【いかに知的戦闘力を高めるか！？】読む力 最新スキル大全｜佐々木俊尚」も、インプット、アウトプットにとっても参考になると思います。自分なりの、勉強のテーマを持って、インプット、アウトプットをまわしてみましょう。
３０日間のハードルとは！？
たとえ、モーニングメソッドを始められたとしても、これを続けられるのには、ハードルを超えなくてはいけません。多くの人は、このハードルで苦しむ期間が永遠だと勘違いしています。
第一段階・・耐えがたい期間
新しい習慣を取り入れ、古い習慣を辞めるための最初の１０日間は想像以上に辛いものです。
第二段階・・不快な期間
まだまだ、つらい期間が続きます。ここで諦めると、古い習慣へ逆戻りしていきます。
第三段階・・止まらなくなる期間
新しい習慣がアイデンティティになります。続けていきましょう。
モーニングメソッドを３０日間実践することは、人生のすべての面で今後一生にわたって成功するための基礎づくりである。
10章▼明日から「新しい自分」を始めよう
先日読んで、投稿「【思考枠組みを拡張セヨ！】コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する｜村山昇」した本の中に、素敵な言葉がありました。詳しくは、こちら（『コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する』）のアマゾンサイトもご参照ください。
「生命には物質のくだる坂をさかのぼろうとする努力がある」
『コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する』
――アンリ・ベルクソン『創造的進化』
これによると、物質的態度とは、崩壊・怠惰・逃避・悲観・あきらめ・エントロピーの増大のことです。
一方で、生命敵態度とは、形成・成長・挑戦・楽観・覚悟・エントロピーの減少のことです。
放っておけば、ものごとと言うのは、壊れて、薄まっていくんです。きっと、モーニング・ルーティンというのは、このエントロピーを小さく、濃く維持するための、限りなく生命的な喜びの時間の持ち方なのだと、関連して思いました。
まとめ
- ９５％の人が平凡化するための原因とは？！――人生には、慣性の法則が働きます。動けば動き続ける、止まれば泊まり続ける・・。
- ６０分間のモーニングメソッドとは！？――サイレンスからはじまり、エクササイズで完結するモデルケースを実践してみましょう。（詳しくは、本文をご覧ください）
- ３０日間のハードルとは！？――最初の１０日と次の１０日は、思いの外つらいです。この引力を脱出して、継続を手に入れましょう。
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