【人生、軽やかにいきましょう!】反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」|草薙龍瞬

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
  • 長い人生の中で、あれこれ悩んだり、くよくよしたりしませんか?
  • 実は、「心の”反応”を見つめること」が大切かも。
  • なぜなら、悩みも、くよくよも、単なる心の反応で、それは妄想でしかないのです。
  • 本書は、中学中退ののち、「大検」を取得し東京大学法学部で学問を修め、現在は、僧侶として教えを説く、草薙龍瞬さんによる、役に立つ仏教講義です。
  • 本書を通じて、人生をもっと軽やかに過ごせる秘けつを知ることができるでしょう。

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いろいろな悩みごとは、心の単なる「反応」にすぎない!?

「反応しない練習」を教えてくれるのは、古代インドの賢者”目覚めた人”ブッダです。もともとブッダの教えとは「心のムダな反応を止めることで、いっさいの悩み・苦しみを抜ける方法」のことです。その内容は大きく二つ――①心の反応を見ること、②合理的に考えること、です。

はじめに どんな悩みも解決できるシンプルな”考え方”がある

ブッダはいまでは偉人ですが、2500年前のインドでは、ひとりの身分の高い家柄の青年でした。しかし、その青年は、贅沢な暮らしを捨てて、あるとき修行の道に進みます。人生の中で苦悩が生まれる様や、それと、どうやって向き合えれば良いのか、を探究し、ある時菩提樹の元で、目覚めます。そんな、ブッダが目覚めた2500年前、仏教はもっと人生に示唆をくれる役に立つものだったといいます。それを後世になって、いろいろな解釈や演出が加わって、仏教という壮大な体系がつくられて、ちょっととっつきにくくなっちゃったのかもしれないですね。

本書では、当時の仏教の「役に立つ」エッセンスが学ぶことができます。本当に、気付きの多い一冊です

悩みの始まりには、心の反応があります。でも、それは、事実ではなく、あなたの心が勝手に反応をして、あなたを苦しめているのです。これは単に妄想としか言いようがありません。過去や未来に囚われて、今を生きられていないことを、仏教はよしとしません。そうではなく、今、現実を生きていくことを志向しようと、ブッダは説きます。

まずは、現実を認めよう!

ブッダの考えの特色は、「人生には悩み・問題がつきものなのだ」という現実を、最初に受け入れてしまうところにあります。

「悩みを理解する」だけで一歩踏み出せる

そもそも悩みがつきものなのだから、それに慌てることなく、しっかり向き合うようなスタンスが大切です。そもそも、一人のヒトという動物がこの世に生をうけて、一定の個体を維持しながら生きて行くわけですから、よく考えれば、困難がない方がおかしいですよね。しかも、人間は、社会をつくって、他の人間と一緒に暮らしていくことを志向します。さらに、問題が複雑化するのは当然です。悩みや問題のない人生を想像することも、もしかしたら、単なる妄想で、現実ではないのです。

人によっては、「現実を受け入れることは、つらい」と思うかも知れません。でも、そうではありません。「受け入れる」のではなく、「ある」ものを「ある」と理解するだけです。「わたしには悩みがある。未解決の問題がある」と、はっきり自覚します。

「悩みを理解する」だけで一歩踏み出せる

悩みや問題にドシッと構えることで、心の反応に向き合う準備ができます。

「心の反応」と向き合う4つのポイントとは!?

原始仏教には、多くの人が「仏教」という言葉から連想するような”宗教”的な内容とはまったく異なる、実用的で、合理的な、現代にも使える「考え方」があふれています。その部分をぜひ、あなたの日常に活かしてほしいと願っています。

はじめに どんな悩みも解決できるシンプルな”考え方”がある

「心の反応」と向き合うためには、いくつかのポイントがあります。以下4つの視点でまとめてみます。

1.判断しない

判断はあたまのなかにしかないもので、実は妄想です。良い・悪い、好き・嫌いをなるべくしないことが大切です。でも、案外わたしたちは、この「判断」をしばしばしてしまいますね。会話のはしはしでも出てしまうことなので、ちょっと意識を持ってみると良いかも知れません。「判断」ではなく、「事実」がそこにあることをただ、意識するだけで良いのです。

過去も、判断も、全部”手放す”。そうして、ラクになるのです。
あなたにも「判断」による苦しみがなかった時代が、あったはずです。もう一度、その頃の「自由な心」へと向かっていくのです。

苦しみを手放す。その「方法」がある

2.反応しない

反応しないために、心を半分にして、ものごとに対応するという方法を草薙龍瞬さんは、提案されています。

「心の半分を前に、もう半分を後ろに使う」という方法です。

悩みを「半分にする」方法がある

前の方の心は、ただそのまま相手を見ます。そして、あるがままを理解します。「言うことはわかります」「どうしたらいいでしょうか」というスタンスにたってみます。そして、後ろの方の心は、自分がどう感じているかを客観的に見ます。怒りを感じていないか?過去を振り返っていないか?自分を俯瞰してみてみましょう。

このことを通じて、過剰に反応する心と向き合い、距離をおくことができるといいます。

また、特に対人関係のヒントとして5つのポイントもあげてくれています。

①相手のことを「判断」しない
②過去は「忘れる」
③相手を「新しい人」と考える
④「理解し合う」ことを目的とする
⑤「関わりのゴール」を見る

です。わたしが、とくに「ほう!」と思ったのが、たとえ知り合いで、毎日あっている人でも、新しい人と出会うように接してみることをおすすめしていることです。このようにして、相手を決めつけずに、フラットに判断しないで、コミュニケーションできそうです。これは活かせそう!!

3.他人からの評価を追いかけない

比較するのは、非合理的だそうです。なぜなら、比較というのも妄想で、それは確かめようがないからです。常に比較はバーチャルなものとして、とらわれないようにしましょう。

4.間違った競争をしない

競争は、次にあげるようなスタンスで臨むといいといいます。

①競争に参加して、勝利を目指す(世の中はそんなものだと割り切る)
②競争から降りて、違う生き方を目指す
 そして、実は3つめがあって、
③競争の中を、違うモチベーションで生きる

3つめは、もしかしたら、「こんな競争の機会を与えられて、私は何をもとめられているのだろう?」と考えながら、成長の機会として捉えてみるとか、勝ち負けではない違ったレイヤーで競争を俯瞰することなどが上げられるかも知れません、

過去の投稿「【毎日が楽しい修行!?】ブッダが教える愉快な生き方|藤田一照」の、禅僧 藤田一照さんによる仏教ガイドもとてもおすすめです。合わせてご拝読ください。人生を愉快に生きていくための視点をくれます。

まとめ

  • いろいろな悩みごとは、心の単なる「反応」にすぎない!?――心は妄想をすることが得意ですが、それは現実ではありません。
  • まずは、現実を認めよう!――妄想で心を縛るのではなく、今の現実に集中しましょう。
  • 「心の反応」と向き合う4つのポイントとは!?――仏教が生まれた2500年前の原始仏教には役立つ教えがたくさんあります!

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