【セルフ・ハッキングのススメ!】自分を変える方法――いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学|ケイティ・ミルクマン,櫻井祐子,アンジェラ・ダッグワース

自分を変える方法――いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学
  • やろうとしても習慣にならない!重い腰が上がらない!自分との葛藤をしている人いませんか!?
  • 実は、”なまけぐせ”を否定していても始まらないかもしれません!
  • なぜなら、”なまけぐせ”は、人の正常な機能(仕様)だからです。
  • 本書は、そんな”なまけぐせ”を客観的に見つめ乗り越えるための行動原理を説いた1冊です。
  • 最新の行動科学が導いた研究成果で、あなたのライフスタイルをハッキングすることが可能です!
ケイティ・ミルクマン,櫻井祐子,アンジェラ・ダッグワース
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”なまけぐせ”と正しく向き合おう!!

自分のこと、なまけものだなぁと思いますか。私は思います。予定がなければ朝は起きられないことがありますし、断酒しようと思っても、朝令暮改で、飲んでます。そんな私ですが、この本を読んで、そうか!と思ったことがあります。この一節です。

だが、怠惰は悪いとは限らない。私は人間の生来の怠け癖を「バグ」と見なす代わりに、多くのプラス面のある「仕様」と考えている。

人は「いちばん楽な道」に流れる――怠惰は、使える「仕様」である

怠惰がなければ、毎回毎回、膨大な時間と手間と労力が割かれてしまうでしょう。もしかしたら、産業の発展や社会の発展はとにかく怠けたい・・!と思った人間の欲求のたまものかも?

ものごとには、ネガティブな側面もあれば、ポジティブな側面もあるということですね。

清濁併せ呑む気持ちで、自分のどうしようもない部分と付き合ってくスタンスが重要です。本書では、そんな人間ならば誰もが持っている「仕様」をどうしたら、前向きに活かせるのか?!50のティップスで習慣化の方法を提示してくれています。

コミットメントは一口(ひとくち)サイズ!?

50のティップスのうちいくつかをご紹介します。

いいなぁと思ったのが、目標の設定の仕方についてです。

計画を立てることは、うっかり忘れる可能性を減らし、いちいちすべきことを考える労力を減らすだけでなく、大きな目標を一口サイズに分割できる

他人の「目標達成」を感じよく助けられる

いきなり大きなハードルを飛ぶことをかんがえるのではなく、それは「目的」に据えて、チャレンジしやすい「一口サイズ」に切り出すことが大切ですね!「本を読もう!」ではなく、「1日1ページだけ、朝眺めてみる」でいいのです。

また、自分自身との向き合い方も大切です。だめな部分をぐじぐじやるのではなく、変われる可能性に着目してあげましょう。

ドゥエックは「成長のマインドセット(心構え)」――知性を含む能力は固定的ではなく、努力によって高めていけるという信念――を持っているかどうかで成功が決まることを、学生や大人を対象とした多くの研究によって示した。

どんな「心構え」を持っているかで成功は決まる

これ、同じことを、明治→大正→昭和と林業博士、そして投資家として大成功をおさめた本多静六さんも言っておられました。

金儲けとは理屈でなくて、実際である。計画でなくて、努力である。予算でなくて、結果である。その秘伝はとなると、やっぱり根本的な心構えの問題となる

『私の財産告白』――本多静六著

私が、好きな考え方のひとつです。

あなたを変えると、相手が変わる!?

一人で何かをなせるかというと、そんなことはありません。絶対に大切なのが、誰かの存在。HOWではなく、WHOなのです。過去の投稿「【学校で教えてくれないWHOの話とは!?】WHO NOT HOW 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」|ダン・サリヴァン,ベンジャミン・ハーディ,森由美子」においても、誰とやるか!?が特に重要であることが、しっかり説かれていました。あなたはいいチームを作れていますか!?

実は、自分が変わると相手の習慣も変わるかもしれません。

「誰かに望まれない助言を与えること」と、
「誰かに逆に、助言を求めること」を比べるという実験があるそうです。

それぞれ、相手に案に伝わることが異なるのが注意ポイントです。

「誰かに望まれない助言を与えること」・・その相手には、成功に必要な資質がかけていることを暗に伝える。
「誰かに逆に、助言を求めること」・・相手と相手の能力に信頼を持っていることを暗に伝える。

後者の場合、相手の成功確率が飛躍的に向上するそうです。ローレン・エクスレイス=ウィンクラーさんの実験。

また自分で目標を追求する際には、人に助言を与える立場に自分を置くことが非常に役立つことも、この研究からわかる。

小さなシグナルで、「自信を与える」ことも「くじく」こともできる

相手の立場を考えるからこそ、口出ししたくなるものですが、案外それは逆効果になることもあるんですね。そういえば、昔読んだ本にこんな一節があったように思います。

2人の男性と会った人が、かれをどう評価したか、
ひとりは、「自分のことをとにかく世界一優秀な男だと評した」と、そして、もうひとりは、
「自分のことを世界一優秀な人間だと思わせてくれた」と。

ちなみに、出典はこちら「【この辺で、おさえておきたい「コーチング」!?】コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる|伊藤守」です。大変おもしろい1冊ですので、合わせてご拝読ください!

その人がどちらの男性と長いおつきあいになったかは、言うまでもありませんね。

まとめ

  • ”なまけぐせ”と正しく向き合おう!!――怠惰は人が身につけた「仕様」です。
  • コミットメントは一口(ひとくち)サイズ!?――大きな「目的」こそ小さな「目標」へと噛み砕きましょう。
  • あなたを変えると、相手が変わる!?――助言を与えるのではなく、いただくことも考えてみましょう。
ケイティ・ミルクマン,櫻井祐子,アンジェラ・ダッグワース
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