【変わり続ける勇気!!】8割を捨てて2割に集中する 捨てる経営|小早祥一郎

8割を捨てて2割に集中する 捨てる経営
  • より良い経営のために新しいことをたくさん検討していませんか?
  • 実は、捨てることがまず大切かも。
  • なぜなら、新しい取り組みは、余力がないとできないからです。
  • 本書は、捨てることで経営を良くする視点の1冊です。
  • 本書を通じて、まず、何を見直すべきなのか着眼点を得ることができます。
小早祥一郎
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捨てる意義・意味とは!?

戦略を考える時、大切なのは「選択と決断」だといいます。さまざまな、戦略オプション(選択肢)があるなかで、当社の資源と、外部環境を鑑み、どのような判断(決断)を下すのかが問われる中、当然、選ばれなかった選択肢というのも必ず存在します。経営資源が限られる中で、全部は選択できないのです。

あるいは別の見方をすれば、全部を選択することで、当社の強みや特徴を失わせていることにもなりかねない、ともとらえることができます。

「捨てる」ことで、経営がはじまります。

捨てる=もったいないは誤解

<序章> なぜ経営に「捨てる」ことが必要なのか

捨てるほど、「大切にできる」という視点を得ましょう。残ったものは、あなたが本質的に必要とするものです。その残ったものにさらに磨きをかけていくことを求めていけば良いのです。深く深く、突き詰めていく中で、次の可能性が見えてきます。

自分や自社にとってさほど必要でないものをどんどん捨てます。
 ↓
手元に、本当に必要なものしか残らないようになります。
 ↓
自分が大切にして、労力と情熱を傾け、育てていくものが明確になります。
 ↓
余計な時間や努力(たとえば残業時間や管理業務等)が圧倒的減ります。
 ↓
残された本業に集中できるようになります。
 ↓
それが自己理解に繋がり、さらに力が増します。
 ↓
力を限定的につぎ込むことができるので、次の成果に繋がる可能性が出てきます。

こういった好循環の起点になるのが「捨てる」という行為です。

捨て方のヒントとは!?

どうしたらものや概念を捨てられるでしょうか?!

たとえば、モノについて・・・

  • 1年間以上使っていないものは捨てる
  • 儲からない商品はラインナップから除外する

このように明確なボーダーラインを決めて、捨てる仕組みを作りましょう。そうでない限り、これはまだ使うかもしれないから、とか、これは得意先が求めているから、なんとなく・・などの「感情的な判断」に魔をさされ、結局は捨てられない負のスパイラルのままになります。

なぜ「捨てられないのか」について、自分自身に改めて問うことも重要かもしれません。

たとえば、なぜ、儲からない商品を捨てられないのでしょうか!?

売上に対する執着を捨て、自社の商品構成の中で、儲からない商品を「捨てる」ことです。

01 儲からない商品を捨てる

もしかしたら、盲目的に「売上」を求めて「利益思考」に軸足を移せていないのかも・・。捨てるということは、自分自身の「考え方」と「価値観」と向き合うことでもあるのです。

理解しなければならないのは、「安定」と「自由」は両立しない、ということです。

01 安定した収入を捨てる

そもそも、世の中で生きていく、社会で生きていく、ということは不安定なことなのかもしれません。それを、ものごとや概念を溜め込むことで安心感を担保していると盲信したいのが、捨てられないこと、なのかもしれません。

本質的に大切なのは、「変わり続けていくこと」です。身体だって、数週間で細胞レベルで入れ替わりを果たすのです。「溜め込み続けていくこと」とは真逆のことです。自然の摂理に乗っ取りながら、「無駄な抵抗」から自らを解放してみましょう。

もっと言えば、「何かを保有している」こと自体が幻想かもしれません。

そんなことに気づきをいただける1冊の投稿「【あなたという存在は、常にとどまらない!?】般若心経は間違い?|アルボムッレ・スマナサーラ」、「【ラクがいちばん!】考えすぎない生き方1|藤田一照」こちらもぜひご覧ください。

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捨てることで、わたしたちは、本質的に何を捨てるのか!?

「捨てる」ということは「執着を断ち切る」ことだからです。

<序章> なぜ経営に「捨てる」ことが必要なのか

仏教に「喜捨(きしゃ)」ということばがあります。これは次のような意味です。

「喜捨」とは、「喜んで捨てる」という意味だそうです。 人に言われた心無い言葉や心に張りついて取れない「こだわり」。 また、せっかく得たものを手放したくないという執着心は、ときに自分自身を苦しめることになります。 執着することをやめて、すべてから解放される。

ラジオ関西のHPより

執着心を持つことが苦しみの根本になります。もっとお金がほしい、もっとものがほしい、もっと名声がほしい・・これらのことはわたしたちをもっともっと苦しめていきます。

本当に大切なことは、そういった執着を捨てる、いわば「心のそうじ」なのかもしれません。

ものや資産やかべやへんなこだわりがなくなれば、わたしたちはもっと純粋にものごとをみることができるのかもしれません。すでに仏教で語られている考え方を実践するために、本書はさまざまな捨て方を紹介してれます。

過去の投稿「【捨てれば幸せに近づける!?】捨てる幸せ―――シンプルに、ラクに生きる「禅の教え」|藤原東演」でも喜捨などの仏教の心得について書かれていますので、ぜひご覧ください。そういえば、禅寺やそこに集う僧は、本当にものが少なく、持たない工夫をしているイメージですね。

まとめ

  • 捨てる意義・意味とは!?――変わり続けていくことに集中することができます。
  • 捨て方のヒントとは!?――ボーダーを決めて感情を排しましょう。
  • 捨てることで、わたしたちは、本質的に何を捨てるのか!?――執着をすてることです。
小早祥一郎
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