【「聞く」のその先へ!?】聞く力―心をひらく35のヒント|阿川佐和子

聞く力―心をひらく35のヒント
  • どうしたら、人と心が通うようになるでしょうか!?
  • 実は、聞くことが大切かも。
  • なぜなら、誰しも自分のことを聞いてほしいからです。
  • 本書は、多くのメディアでインタビュワーとしても活躍する阿川佐和子さんによる聞くための1冊です。
  • 本書を通じて、聞く大切さを知ります。
阿川佐和子
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聞くとは!?

阿川佐和子さんは、多くの番組やメディアでインタビューを重ね、経験を積まれてきました。その中で見出した、聞くことについてまとめたのが本書です。ご自身について必ずしもインタビューが得意であるとは言えないとおっしゃる阿川佐和子さんの「聞く」に関する心構えや体験談を知り、聞くことの奥深さや素晴らしさを感じることができます。

聞き上手とは、何も、鋭い質問だけをする人のことではありません。ただ、相手の言葉に身を委ねて、そこからヒントや違和感を感じ取って、言葉を続けていただくことが、聞く第一歩です。そこには、相手を思いやる気持ちがあります。相手が言いたいことはなにか、相手が見えている世界観はどんなものか、そしてそのベクトルはどちらの方向にあるのか。それらを「感じる」ことがまず、聞くということにつながっていくという感覚を覚えてみましょう。

人はあらゆる場面で、実はインタビューをしています。職場や家、ご近所付き合い、いろんな場面で、人は人と交流し、そのことで、関係性を深め、あるいは新しい関係性を築いていきます。大切なのは、インタビュー。つまり聞くことにあります。

阿川佐和子さんがまだ若い頃。先輩アナウンサーにこう助言されたそうです。

「質問は一つだけ用意しなさい」

1 聞き上手とは

インタビューをするときには、質問を1つだけ用意して、相手の反応から次の質問へと繋げていくということです。質問が1つしかないので、次の質問をその場で考える必要があります。次の質問はどこにあるか・・・それは、1つ目の質問に対する相手の答えの中です。

ここに聞く心構えの大切なエッセンスが詰まっています。相手の中に、自分を見出すこと、これが聞くの第一歩なのですね。

相手を見るということは、すなわち相手の心の中は今、どんな状態になっているのかと慮るということでもあります。

1 聞き上手とは

インタビューは生ものなのです。あらかじめどんなに準備をしようとしても、それはその場になってみないとわからない。インタビューは相手がいることなので、その場その場で状況が予想だにしない方向へ転がっていきます。事前に完璧に準備するのではなく、その場の流れに身を任せる勇気と努力を続けてみることがキーです。

聞くは関係性の原点!?

私自身、予想していた通りに終わった対談より、思いも寄らない結果に終わった対談のほうが満足度は高くなります。

2 聞く醍醐味

人間の活動は、常に他者とあります。だから、互いの存在が影響しあって新しい状況やものごとが生まれた方が、可能性を感じて楽しいです。

人と人が語り合うということは、そうした関係性の原点にあります。どこへ飛んでいき、どこで何に気づくかは計り知れません。その時の気分や、部屋の雰囲気、もちろん互いに蓄積してきた経験や経歴などが、影響し合って、可能性を無限に広げていきます。

聞く人の醍醐味とは、そんなスタンスを大切にしながら、相手の中や相手との関係の中に、意外な掘り出し物を探り当てるようなことにあるのかも知れません。

そもそも、日本語とは最後まできちんと聞かないと、結論が見えない言語でもあります。英語の場合なら、「この料理はおいしくない」と伝える時、「This dish is not so good」という感じで、最初の方ですでに否定が見てとれます。しかし、日本語の場合は、「この料理はおいし・・・」まで、結論を保留することができます。

自分の意思表明をその場の状況も見ながら、コントロールすることも可能なのです。日本語は、多少柔軟にその場の状況にあわせて、結論までをも制御して相手に合わせる可能性を残しています。

日本人はとかく、自分の主張より、とりあえず相手やまわりの状況を見てから自分の意見を決める傾向があるように思われます。

3 話しやすい聞き方

相手を知るために、聞くことを突き詰めて考えてみましょう。

オチもないようなくだらぬ話の中にも、その人ならではの人柄や特徴がにじみ出るものです。それに気づいてみると、とても楽しい関係がその場で築くことができます。小さな魅力に気づくだけでも十分です。そんな話をする人にとっても、話をするとはとても貴重な体験です。自分自身の心の中をもう一度見直し、何かを発見するきっかけになる可能性があるからです。

自分のことは案外、自分で気づきにくいものです。それがあえて言葉にすることによって、気づくことだってできます。聞くということは、相手にその機会を積極的にプレゼントしていく行程であると捉えてもよいです。

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そして、対話へ!?

聞いてもらうという経験は、とても貴重なものです。自分に対して興味関心をいだいてもらいながら、そして、適切に耳を傾けてもらうということは、実はそうそうないものです。だから、聞くということを真剣に一度捉えてみて、相手とのより良い関係を作るヒントにしてみましょう。

よい質問をしないと!とか、よい返しをしないとと、身構える必要はありません。ただ、相手の見えている世界をともに見ることができれば、いろんな感情や質問が自然と沸き起こってきます。その感情に素直になって、相手の真意をともに探していけばよいのです。

その相互作用が、対話なのかも知れません。

同じ話も新しい話も、可笑しい話も感動的な話も、人に話を聞くことで、自分の心をときめかせたいのです。

まえがき

対話については、こちらの1冊「【対話こそ、アイディエーション!?】ダイアローグ 価値を生み出す組織に変わる対話の技術|熊平美香」をぜひご覧ください。

そして、聞くについては、こちらの1冊「LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる|ケイト・マーフィ」も大変おすすめです。ぜひご覧ください。

まとめ

  • 聞くとは!?――相手と同じものを見るようにしてみることです。
  • 聞くは関係性の原点!?――関係を作る原点としての聞く行為を意識してみましょう。
  • そして、対話へ!?――聞くの相互作用が、自らを深ぼることになります。
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