【具体と抽象の間で仕事が生まれる!?】具体と抽象が、ビジネスを10割解決する。|谷川祐基

具体と抽象が、ビジネスを10割解決する。
  • どうしたら仕事をうまく進めることができるでしょうか!?
  • 実は、具体と抽象の行き来がポイントです。
  • なぜなら、具体的な現実と、抽象的な理想の双方が、仕事を形作るからです。
  • 本書は、具体と抽象を行き来するための視点を集めた1冊です。
  • 本書を通じて、具体と抽象の間で見出される仕事のあり方について、意識を向けることができます。
谷川祐基
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具体と抽象に仕事がある!?

「具体化と抽象化だけで、仕事の10割はうまくいきます」

はじめに:9割の無反応と、1割の反論

「ビジネスがわかっている人たち」の頭の中には、必ず具体化と抽象化のセンスがあると、著者の谷川祐基さんは言います。例えば、「売れている広告のキャッチコピー」をそのまま真似しても、商品が売れるわけではありません。キャッチコピーという具体的なものを分解して、特徴を抽象化して捉えていくことが大切です。

理由は、商品や顧客層によって、最適なキャッチコピーが変わるからです。最適さを見出すためには、要素を分解して概念を理解して、変数を組み替える必要があります。

「本質」や「法則」を導く出すためには、抽象化が必要であり、「本質」や「法則」を現実に展開していくためには、具体化が必要です。

私が主張したい「具体化と抽象化」とはもっと大きなもので、単なる一つのスキルではなく、ビジネス全体、さらには社会全体から宇宙全体を覆い尽くすものである。

はじめに:9割の無反応と、1割の反論

実は、「教育」も具体と抽象の往復運動にほかなりません。教育は具体的な情報をインプットし、それを抽象的な概念として考えるクセを付けて、続けていくことです。眼の前に起きていることは、どういうことなのかを理解して、それに対してどのような対応をすればよいのかを考えるためには、一定の知識と抽象化された頭の中のライブラリーが必要です。それを絶えずアップデートしていく行為が、教育という外的な刺激になります。

仕事とは!?

具体化と抽象化について、入り口に立つことができました。

「仕事とは、お客さんの要望を具体化すること」と読み替えるとよい。

部下の仕事は、「上司の指示を具体化すること」

抽象化された要望を、具体化していくエグゼキューションが、仕事であると解釈しても良いです。一つの仕事のあり方です。しかし、もう一方の側面も忘れてはいけません。特定の仕事においては、抽象化をしていくことも仕事になりうるのです。

たとえば、企業や事業のミッション・ビジョン・バリューを検討する機会はどうでしょうか。具体的な企業活動の歴史や、これから行っていきたい具体的なアクションを棚卸し、社会の動向、顧客の状況を統合的に皆がら、大きな言葉を開発していく行程です。

これにおいては、抽象化が、仕事の具体化の要望ということになります。抽象化と具体化は、入れ子になる可能性もあることに注意を向けておく必要がありそうです。

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組織レイヤーとの対応!?

ヒエラルキー組織は、具体化と抽象化を、組織として具体化したものです。上位の役職ほど、抽象的な業務を担います。例えば、次のような表で表現されます。

プレイヤー
一般社員
マネージャー
管理職
リーダー
経営者
責任を持つ場所現場部署全体
責任を持つ時間1日~1ヶ月~1年10年~
役割担当
実行
作業
・・・
収支
制度
組織
・・・
経営理念
組織文化
哲学
・・・
役職と抽象度の関係

具体←→抽象の関係性が見えてくるでしょう。こうした組織の観点からも、具体と抽象は、仕事の根幹にありそうだ、ということがわかるのです。

また、コミュニケーションにおいても、具体と抽象の視点は欠かせません。というのも、具体と抽象のレベルが合わないと、対話が成り立ちにくいからです。あえてずらすのは良いと思いますが、具体的な話ばかりで抽象化がなくては、ものごとの全体像が見えなくなりますし、抽象的な話ばかりでは、現実離れした対話になって、生産性が低くなります。

仕事の成果とは、移動した抽象度として表現してみることも良いです。

例えば、「お腹へった。」という要望に対して、別の誰かが、「何が食べたいか」を特定して、さらに、それを「作り、提供」したのであれば、2つの具体化を果たしていることになります。こうしたことが仕事においても発生します。

仕事をたくさんする人とは、残業をたくさんする人のことではない。仕事をたくさんする人とは抽象度をたくさん異動する人のことなのだ。

抽象度の異動が仕事の成果を左右する

具体と抽象を考える時、そもそも考えるとはなにかという点に振れたくなります。こちらの1冊「【考えるとは何か?】はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内|野矢茂樹,植田真」もぜひ合わせてご覧にいただき、思考について思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

まとめ

  • 具体と抽象に仕事がある!?――抽象度を移動することが仕事になります。
  • 仕事とは!?――抽象度の中を上手に行き来することです。
  • 組織レイヤーとの対応!?――人の関係を抽象度のもと具体化したものがヒエラルキーです。
谷川祐基
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