【湧き上がるモチベーションを手に!?】大人の「非認知能力」を鍛える25の質問|ボーク重子

大人の「非認知能力」を鍛える25の質問
  • どうしたら、自分のキャリアを主体的に作っていくことができるでしょうか!?
  • 実は、誰も教えてくれない言葉にできない力=非認知能力がキーになります。
  • なぜなら、非認知能力があれば、「計画的偶発性」を上手に引き出すことができるからです。
  • 本書は、本書は非言語領域を深掘りする「思考のエクササイズ」です。
  • 本書を通じて、本当の自分を見出し、キャリア形成を行っていくヒントを得られます。

ポジティブな自分軸をまず大切に!?

昨日の投稿「【計画的偶発には、非認知能力が大切!?】大人の「非認知能力」を鍛える25の質問|ボーク重子」に続き本日も、こちらの1冊『人生・キャリアのモヤモヤから自由になれる 大人の「非認知能力」を鍛える25の質問』のレビューをしていきたいと思います。

J・D・クランボルツさんが、提唱する「計画的偶発性」をよりよく起動させるためには、まず自分のマインドセットの構築が不可欠です。そのためにボーグ重子さんは、ご自身のコーチングで活用している6つの心構えの重要性を語ってくれています。下記を参照ください。まさに「生きる力」といっても過言ではない、「大人の非認知能力(定量的に測ることのできないスキルセット)」のリストです。

1)自己肯定感・・ありのままの自分を受け入れ、無条件に自分の価値を認める力です。
2)自分軸・・他人の意見や評価に左右されない力です。
3)成功体質・・「できる」という自己効力感と失敗を恐れない自己信頼感です。
4)主体性・・やりたいことをやることで生まれる主体性・回復力・やり抜く力です。
5)オープンマインド・・多様化社会と問題解決のカギである柔軟性です。
6)共感性・・利他の視点で他者を巻き込み、人生の可能性を高める力です。

自らを肯定的に捉えて、ポジティブな気持ちを絶やさずに、他人軸ではなく、自らの決定を意識して、行動を継続することが前提です。さらに、小さな「できた!」を積み重ねていくことで、継続していく習慣を身に着けてみましょう。

最初から、大きなことを成し遂げることは誰にとっても難しいことです。反対にすごく簡単なことを、続けることは誰にとっても始めやすいものです。例えば、エベレストを登ろう!という目標を掲げた時にいきなりアタックしても、難しいですが、まずは高尾山なら頑張れそうです。小さなできた!を繰り返していくことで、気づけば大きな目標に手が届くようになります。

習慣の力についてはこちらの投稿「【習慣は作れる!?】ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣|ジェームズ・クリアー,牛原眞弓」もぜひ合わせてご覧ください。

主体性を育むものとは!?

モチベーションの源泉には大きく分けて2つがあります。1つは、外的要因。例えば、報酬・評価・地位・給与・叱責など、外から与えられるものです。もう1つは、内からみなぎるものとしての「やる気」「やりたい!気持ち」があります。

ポイントは、継続性で分けて考えることです。外的要因ばかりを頼りにしてしまう場合、安定的に供給されるわけではないということにフォーカスするべきです。外に依存をしてしまえば、それが絶たれた時に続けることが難しくなってしまいます。

一方で、内的な要因であれば、自らの中で沸き起こる気持ちなので、際限がありません。

「やりたいからやっている」=「楽しい」という最高のご褒美があるのですから。

主体性を育むために必要なのは内的モチベーション

内的モチベーションを見出すためには、「自分は何をしたいのか」を知ることです。他人によって褒められるから、とか、他人が求めているから、というニュアンスを度外視して、いったん、自分が本当に目指したいことややりたいことにフォーカスしてみることが大切です。

自分の気持ちに素直になれば、自分の思考、言葉、行動を自分主体のものにすることができます。主体的な行動を取るか、言われたことをやっていくか、選択肢があります。そしてそれを決めるのは自分であるということを意識しながら、自らが進んでいくベクトルを見定めることが大切です。

社会との接点を持とう!?

自分の軸を大切にすることがまず大切ですが、その上で社会との接点をいかに持つか、という視点も欠かせません。なぜなら、人は一人で生きていく生き物ではないからです。必ず社会とのか変わりの中で、自己を規定するシーンも人生の中には多くあります。むしろ常に、関係性の中に生きていると言っても過言ではないのかもしれません。

「自己+利他」のマインドセットで、自分軸を拡張しましょう。例えば、次に例示するような視点です。

  • たとえば、パティシエになりたいとします。
    「甘いものが好きだから、パティシエになりたい」のか、「家族を笑顔にするケーキを作りたい」「小麦アレルギーの子も安心して食べられるお菓子を作るパティシエになりたい」のか。
  • たとえば、本が好きだとします。
    「本が好きだから書店で働きたい」のか、「推理小説好きの人が話題の書を見つけやすいようなコーナーを作りたい」のか。
  • たとえば、美容師になりたいとします。
    「どこに行っても働けるから美容師になりたい」のか、「髪が薄くなってきた女性が美しさを感じられるように美容師になりたい」のか。
  • たとえば、ファッション関係の職につきたいとします。
    「ファッションが好きだから、どこかのブランドで働きたい」のか、「敏感肌なので、同じ悩みを持つ人も安心して着られるブランドで働きたい」のか。
  • たとえば、ライフコーチだとします。
    「勤務時間が自由で在宅でできるからコーチを選んだ」のか、「女性の幸せと子どもの非認知能力の育成に貢献したいから選んだ」のか。
  • たとえば、趣味をいつか仕事にしたいとします。
    「絵を描くことが好きなので、いつかこれで食べていきたい」のか、「大好きな絵で子どもたちが自由に表現する手伝いをしたい」のか。
  • たとえば、医者になりたいとします。
    「一番入るのが難しいのが医学部だから、医者になりたい」のか、「病気で苦しむ人を助けたいから、医者になりたい」のか。

これらは一例ですが、自らの仕事を社会との接点を見出すことがいかに大切かを感じることが可能です。利他の精神と聞くと、すごく高尚なことのように捉えがちですが、上記のような内容で自分の仕事を規定してくと、そこまで難しいものでないように思えないでしょうか。

「やりたいこと」が明確である必要はなく、「何となく」の方向性があればいい

これからのキャリア構築型「プランド・ハップンスタンス」

完全に綿密な計画を持つのではなく、大きな方向感を持って進み、小さなトライを重ねながら、軌道修正を図っていけばOKです。きっと、新しい自分が常に生み出されては変革が続き、未来へと向かっていくことが可能となります。自分の可能性を信じて、自分の心の声に耳を固め向けてみましょう。

まとめ

  • ポジティブな自分軸をまず大切に!?――自分自身を認め素直になることから始めましょう。
  • 主体性を育むものとは!?――内的モチベーションを引き出すことです。
  • 社会との接点を持とう!?――自己だけではなく、利他の精神で、仕事を定義してみましょう。
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