- 仕事のやりがいに気づかせてくれるものは、いったいなんでしょうか!?
- 実は、「3つの基本」に忠実になることかも。
- なぜなら、大切にするべき本質は数が少ないものだからです。
- 本書は、「セルフイメージ」「カスタマー」「ミッション」の大切さをオリジナル小説を通じて教えてくれます。
- 本書を通じて、仕事とは何かを解釈するヒントを得られるでしょう。
セルフイメージとは!?
本書は、「成功小説」というジャンルで、ひとりの主人公が仕事・人生で悩み苦闘しながら、成功への道を切り開いていくものになっています。その中で、主人公が学んでいく仕事をするにあたって大切にするべき原則を描いていきます。
3つのポイントが、大切だと犬飼ターボさんは、この「成功小説」を通じて語ります。それが、「セルフイメージ」「カスタマー」「ミッション」です。「セルフイメージ」は「何の専門家であるか」、「カスタマー」は「顧客の期待を超える」、「ミッション」は「仕事の意味」という形で物語の中では、表現されます。
まず、「セルフイメージ」については、「自分は素人だ」「未熟だ」などになっていると、どうしても仕事でミスが多くなり、就業時間外で自分の能力を高めるという意識が生まれません。
「自分は専門家だ」と思うとそれだけで仕事中の集中力が高まり、通勤時間などでも自主的にスキルアップすることが当然だと思うようになります。
あとがきと解説
専門家としての自分を認識するために、次のような問いを自身に投げかけてみましょう。
1)あなたは何の専門家ですか?
2)その専門家として、提供する価値を高めるために具体的に何をすればいいですか?
カスタマーとは!?
ついで、「カスタマー」について見ていきましょう。
「顧客」とは誰かを多くの会社員は誤解しています。
あとがきと解説
会社員にとって、直接の顧客は会社なのです。そして、間接の顧客は会社の顧客です。この点を、十分に理解することが非常に重要です。会社の顧客を自分の顧客と勘違いしてしまうと、頑張って働いているのに会社(上司)に評価されないという苦しみを味わってしまうからです。
社会や会社は、どんな構造になっているのかに、今一度目を凝らす必要があります。当たり前のように結んだ雇用契約には何が書かれていたのか、もう一度把握しましょう。
もちろん、会社に所属して、会社の顧客を第一に思う気持ちはとても大切です。そのうえで、自分が所属している組織に雇っていただいている身として、会社のメンバーや会社の組織をいかに成長させられるか、あるいは、ラクにしてあげられるかが、本当はまず問われています。
顧客とは誰か、その要望を見極めるために、つぎのような問いを持ってみましょう。
1)あなたにお金を払ってくれる人が顧客だとすると、あなたの顧客は誰ですか?
*上司がいる場合は、上司を顧客のスタッフとして見てみましょう・
2)その人はあなたに何を期待していると思いますか?
3)あなたに期待していることをその人から聞き出してみましょう。
*顧客は自分が求めていることを上手に説明できるとは限りません。
4)何をすると期待を超えることができそうでしょうか?
仕事の報酬とは、お金だけではありません。実は、信頼や権限も報酬だととらえることができます。人から信頼・権限を付与してもらえれば、新しい仕事を自ら作ることができます。そして、その新しい仕事から、さらに多くの顧客とのつながりやよろこびを分かち合い、次の信頼や権限を得ることが可能になるでしょう。
ミッションとは!?
仕事を単に作業として捉えてしまうと、「やりがい」から遠ざかります。
どんな仕事も雑務のほうが多いし、そういった仕事はつまらないもの。
あとがきと解説
大切なのは、その作業の積み重ねが顧客である会社と、その顧客である得意先・取引先、さらにはその社会にどんなよりよい影響をもたらすのか、を常に想像することです。そうして、自分の仕事を振り返ると、そこに意味を見出すことができるのです。
仕事でうまく行かないこともあるかも知れません。その度に自分を責めていたら、改善をする活動も苦しくなります。自分を責めていても、何も新しいことは生まれません。次にどのようにするのか、失敗から何を学ぶべきなのか、そしてどういう具体的な「行動」へとフィードバックするのかを、考えてながら進めていきましょう。
- 日々の糧を得るための石切職人
- 聖堂を作るために石を切り出す石切職人
- 人々に安らかな生活をもたらすための聖堂を作るために石を切り出す石切職人
だれが、もっとも輝いて見えるでしょうか。
仕事の意味を考えるためには、こちらの1冊「【生きることへの解像度を上げるには!?】仕事の思想|田坂広志」も大変おすすめです!!ぜひご覧下さい。
まとめ
- セルフイメージとは!?――自己認識です。専門家としての自分を俯瞰しましょう。
- カスタマーとは!?――本当の直接的な顧客のことです。実は勘違いしているかも!?
- ミッションとは!?――仕事に求める意味です。