【あなたに思想はあるか?】一流投資家が人生で一番大切にしていること|ウィリアム・グリーン,依田光江

一流投資家が人生で一番大切にしていること
  • どうしたら、時間・お金・人とのつながりを上手に使って、人生をより良くできるでしょうか。
  • 実は、投資の考え方にヒントがたくさんあるかも。
  • なぜなら、投資とは、自らの生き様だからです。
  • 本書は、「成功する」世界の投資家の思想と生活を説いた1冊です。
  • 本書を通じて、投資とは何かを知り、自らの人生観をアップデートすることができるでしょう。
ウィリアム・グリーン,依田光江
¥2,772 (2024/06/17 07:40時点 | Amazon調べ)

投資家から学べることは!?

傑出した投資家というのは、独自の考え方、思想を持っています。もっと言えば、人生について独自の見解から、自らの道を切り拓く力が十分にある人といっても過言ではありません。従来の「常識」といわれているものに、疑いの目を持ち、覆すことを恐れません。

彼らが利益を得られるのは、市場には合理的でなく、厳密でなく、客観的でない考え方をする人たちがいて、そうした人たちが誤解やまちがいを犯すからだ。

序章 投資家は何を考えているのか

彼らには、特有の意思決定のロジックがあります。投資も、人生も、「成功の確立を最大化する目標を意識的かつ一貫性をもって置い続ける必要のあるゲーム」であるということを彼らは、教えてくれます。

自分の考え方を大切にして、市場の値動きに左右されることなく、「忍耐を持って厳しく選別し、買わない決断をすること」ができる人です。そして必ず「自分が理解できる範囲」に収まる企業に投資をします。まったく知らない業界や業種、肌感を持てない企業に対しては決して、貴重なお金を投じることはありません。

また、さらに値下がりリスクのわりに値上がり期待が甚大な、銘柄を少し選んで投資するということも、世界で成功する投資家に共通して言えることです。

基本的には、上述のポイントが、投資家として持ち合わせていたい素質です。とてもシンプルなものですが、シンプルなものほど難しいものです。人生を通じて、絶え間なない学習を続け、企業を知り、市場を感じ、自分の意志と対話しながら、決断を下していく、そうした忍耐の積み重ねが投資家としての成長と成功をもたらします。

投資の原則とは!?

国際的な投資家のひとり、サー・ジョン・テンプルトンさんは、次のような言葉を残しています。

多数派とちがうことをしないかぎり、飛び抜けた成果を出すことはできない。

サー・ジョン・テンプルトン

この方、蒸れない投資家のための6つの原則で明快にご自身の投資マインドセット、スキルセットを説明してくれます。

1)自分の感情に用心すること・・いっときの成果や失敗に引きづられないようにする。
2)自分の無知に用心すること・・何を買おうとしているか、すべてを知らない限り、貴重な資源を投入しない。
3)自分は間違うことを見越して、広く投資を分散すること。
4)投資で成功するには、忍耐強くあること。
5)掘り出し物を見つける一番よい方法は、過去5年間で最もひどい成績の資産について調べ、悪い原因が一時的なものなのか、あるいは、永続的なのかを見極めること。
6)投資家として特に大事になこととして、流行を追わないと、肝に銘じること。

必ずしも一貫性のある予測を立てることはできません。何が頼りになるか、それは自分自身がいかに意思決定をするか、そのぶれない指標を持ち続けることです。評価は、柔軟に、指標は、一貫性を持って、自らの思考に照らしながら検討し続けることが投資マインドを育て続けることになります。

ウィリアム・グリーン,依田光江
¥2,772 (2024/06/17 07:40時点 | Amazon調べ)

人が求めるものとは!?

結局は人生の成功とは、なにか・・という点についても触れる必要があるでしょう。

人生で成功したことが、小さな紙切れを買って金持ちになることだけだったら、それは失敗した人生だ。金儲けがうまいかどうかよりたいせつなことがある。

チャーリー・マンガー

確かにお金は大切なものです。お金を大切にしなければ、お金がその人に集まるはずはありません。ただ、なぜ大切なのかを知る必要、考える必要があるということです。

お金はあなたにとって、なぜ大切なのか・・この点について考えることが投資マインドの最初の1歩になりそうです。そもそもお金は、無条件に大切であると、子どもの頃から(言葉にしなくとも)教えられたり、世間から絶えずいわれたりして、育ってきます。でもそれがなぜ大切なのかを、自分自身の思考で検討したことはあるでしょうか。

お金は、自分と周りの人の生活を豊かに継続的にしていくために最低限必要なものです。そして、いま必要のない分は、誰かに託すことができる便利なものです。だから、貴重なのです。そんな貴重なお金をムダにしてしまうということは、もしかしたら人生をムダにしてしまうことに繋がりかねません。自分と人とを豊かにし続ける、そしていつか、そうした思想が返ってくる一つの結果の確認ができるために、お金は貴重なのです。

金や物を追いもとめるあまり、もっとたいせつなことを見失ってしまうと、生き方にかかわる問題が起こってくる。

エピロール 富の向こう――金はたいせつだが豊かな人生に不可欠ではない

人がもっとも必要とするもの――それは、愛なのではないか、と本書はしめくくります。何かの達成感のためになる、あるいは自身を評価するモノサシとして時に、人はお金を求めてしまうものです。

でも、本当に大切なことは、愛されることと愛することです。人と共に生きること、そうした豊かな人生を考えた先に、投資の心構えとお金に対する人恣意を磨き続ける自分自身でありたいと思います。

一流投資家の言葉にさらに触れ、人生とは何が大切なのかを考える機会にしてみるのはいかがでしょう。こちらの1冊「【長い目が何よりも大切!?】ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」資産10兆円の投資家は世界をどう見ているのか|桑原晃弥」も大変おすすめです。ぜひご覧ください。

まとめ

  • 投資家から学べることは!?――自らの思想を持つ大切さです。
  • 投資の原則とは!?――国際的な投資家のひとり、サー・ジョン・テンプルトンさんの視点にヒントを得ましょう。
  • 人が求めるものとは!?――愛し、愛されるということです。
ウィリアム・グリーン,依田光江
¥2,772 (2024/06/17 07:40時点 | Amazon調べ)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!