- どうしたら、自分が理想とする自分に近づくことができるでしょうか!?
- 実は、自分に制限をかけているのは自分かも・・
- なぜなら、限界は、自分が無意識に設定してしまうものだから。
- 本書は、そんな無意識の力に関する1冊です。
- 本書を通じて、自分の潜在的な力に対する見立てと新たにすることができるでしょう。
現実を作るのは誰か!?
限界は、自分自身が設定している幻想です。私たちには、無限大の可能性があるはずなのに、世の中の常識やこれまでの経験に対する解釈で、自分自身はこんなものだという限界を設定してしまうものです。
わかりやすいので年収を例に取ってみましょう。年収300万円と、年収1億円、どちらが難しいと感じますか!?多くの方が年収1億円と答えるかも知れません。でも、それはなぜでしょう!?1円でも稼ぐことは本来とてもむずかしいことです。そう考えれば、300万円も1億円もじつは大差がないと考えることも可能になります。
何が自分の人生を決めるのか、それは限界に対する考え方と、その限界を設定してしまっている自分の心にあります。
ここで重要なのは「現実をつくっていくのは記憶ではなく感覚」ということです。
重要なのは「いけるかも」という感覚
幸福を感じている自分や成功している自分をありありと想像することができるか、そのために具体的な行動をすることができそうか、その感覚を持てるかどうかがポイントです。
自らの力にフォーカスするには!?
自分の気持ちや心、志を明らかにするために、内面にフォーカスしてみることも大切です。
ステップ1)あなたの1~30年後の将来像を想像してみましょう。
自分は、どんな人生を、何のため・誰のために送っているのか?を徹底的に問うてみましょう。具体的に人生のイメージを描き、しかも、自分自身のためではなく、誰かのためのを想像することがポイントです。人は自分自身だけではなく、人のために本当の力を発揮するものです。
ステップ2)過去の失敗は何のために必要だったのかを意味づけしてみましょう。
自分の生きる目的、そして与えられている役割を意識しながら、過去の体験を意味づけしてみましょう。良かったことだけではなく、自分では失敗だったり、悪かったイメージについても、意味を付加してみることが大切です。自分が目指したい先に向けて、新たな解釈がされたとき、過去ではなく未来に希望を持つ原動力になります。
ネガティブな記憶は「そこに人生の教訓がある」という目印
STEP1-2 過去の失敗は何のために必要だったのか?
ステップ3)「未来の記憶」「本当の自分の記憶」を明らかにしましょう。
自分が望む生き方、理想とする生き方に似ている3人を想像してみましょう。その人たちを合体させて1人のイメージを作ります。3人を合体させた1人の人格として生きていった場合、数十年後の死ぬ直前、周りの人たちや世の中の人たちは、あなたにどんな想いを寄せているでしょうか!?そんな視点から、自分の向かいたい先を具体的に想像するきっかけを得ます。
ステップ4)ベストなタイミングで潜在意識にアクセスしましょう。
寝る前と起きぬけが素直な自分になって、潜在意識にアクセスする絶好の時間です。そのタイミングで、ステップ1~3で描いてきた「本当の自分」を想像してみましょう。ぼーっとこんなことをしていきたいということを意識したり、日記をつけてみることも良いでしょう。
樹木希林さんはその著書『樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ』の中で、人生について次のように言葉を遺しています。
人生は楽しむものじゃないのよ。
樹木希林――樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ
人生は面白がるものなのよ。
樹木希林さんのお人柄や人生訓が込められている非常に含蓄のある言葉なのです。
人生というのは、何も良いことばかりで、楽しさだけを見出しながら、過ごしていくものではなく、浮き沈みやリズムすべてを含めて、自分がそれを面白がれるかが大切なのだ、ということでしょう。
あるいはもっとメタ認知してみて、浮き沈みとしてしかものごとを理解しようとしない自分(本当は浮き沈みと思ってしまうことも自分の先入観である)という視点も含めて、できごとや人生を俯瞰する面白みが大切なのかも知れません。
自分と環境を構造的に俯瞰すると!?
信念や価値観レベルで、否定的なこと(たとえば、「こんなビジネスうまく行かない!」とか「個人年収**円なんて絶対無理だ!」)を想定すれば、本当にそのように自分自身の舵取りをしてしまいます。なぜなら、人間の脳は「否定」を受け容れられないからです。
たとえば、ピンク色のゾウを想像しては「ならない!」と言われても、ピンク色のゾウが脳内を飛んでいきます。「ならない!」という否定部分を脳は無視します。
ビジネスがうまくいかない人格でいれば、ビジネスはうまくいきません。逆に、ビジネスがうまくいく人格の組み合わせになっていれば、ビジネスがうまくいく。
STEP2-5 自分の人格構造をコントロールする
ただそれだけのことなのです。
だから、より良い自分を描き出すことが重要なのです。そして、このより良い自分(=人格)には構造があります。この構造を「ニューロ・ロジカル・レベル」といいます。
- 最上段「自己認識レベル」・・「私は誰なのか」セルフイメージです。
- 4段目「信念・価値観レベル」・・どういう信念、価値観に基づいて、知識、戦略、能力が選ばれているか。
- 3段目「知識・戦略・能力レベル」・・どういう知識、戦略、能力に基づいて、行動を決めているか。
- 2段目「行動レベル」・・環境においてどういう行動をする人か?そして、どういう行動がその環境をつくり出しているか?
- 1段目「環境レベル」・・あなたがどういう環境を作り出す人か?どういう環境に身を置いている人か?
まず大切なのは、環境との相互作用を意識する基礎の部分です。自分の目指す先を照らしながら、どのような環境に自分を置くこと、そして、その環境に「自ら働きかけ」ができるのかが、問われます。
環境の大切さについては、こちらの1冊「【意志に頼るな!環境を変えろ!!】FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略|ベンジャミン・ハーディ,松丸さとみ」もぜひご覧ください。

レーザー光の出力は15ワット。これは蛍光灯よりも少ない出力です。でも、蛍光灯の光は、月まで届かないのに、レーザー光は届きます。
違うのは、フォーカスしているかどうかということ。力も分散させるのではなく、自分が信じる方向へ、自分が目指す方向へ集中的に発信される方が、推進力を生むのです。
「ニューロ・ロジカル・レベル」をバラバラにするのではなく、一つの方向へと向けましょう。
潜在意識の力については、こちらの1冊「【「豊かな」イメージが大切!?】科学的 潜在意識の書きかえ方|小森圭太」もまた大変興味深いです。ぜひご覧ください。

まとめ
- 現実を作るのは誰か!?――自分自身にほかありません。
- 自らの力にフォーカスするには!?――幸福な自分の「人格」を設定し思い描きましょう。
- 自分と環境を構造的に俯瞰すると!?――一つの方向へと集中することが大切です。