【人生を拓く方法とは！？】すべては導かれている｜田坂広志

導かれている！？

それがいかなる逆境であろうとも、
その逆境を越える、究極の言葉があります。
すべては導かれている
その言葉です。

はじめに　いま、逆境の中にある、あなたへ

すべてのできごとを良い・悪いで、判断することを保留してみましょう。

「順境」も「逆境」と見えるものごとも、すべては大いなるなにかに、導かれている・・と考えることで、「幸運」や「不運」という区分けではなく、すべてが私たちによりよい人生を送らせるために、大いなる何かの導きとしてとらえることが可能になります。

人類の歴史を振り返るならば、優れた先人たちは、この大いなるなにかの存在を「信じて」いました。

そして、「信じる」ことによって、自らの中に眠る力と叡智を引き出し、人間としての可能性を開花させてきました。そのことで、逆境を乗り越え、人生を拓いてきたのです。

５つの覚悟とは！？

第１の覚悟　自分の人生は、大いなる何かに導かれている
第２の覚悟　人生で起こること、すべて、深い意味がある
第３の覚悟　人生における問題、すべて、自分に原因がある
第４の覚悟　大いなる何かが、自分を育てようとしている
第５の覚悟　逆境を越える叡智は、すべて、与えられる

何が起こったかではなく、その何かを解釈することが、私たちの人生を分けます。どのような逆境にあっても、「ああ、この体験が与えられた。素晴らしい成長の機会が与えられた」と想い定め、前向きに歩んでいく人生を送っていくことです。

そのためには、世の中の風潮、常識に流されないことが大切です。良い・悪いの二元論を安易に導入するのではなく、むしろ、それを超えて、自らが価値を見定めて、解釈し、信じましょう。

人生において「成功」は約束されていない。
人生において「成長」は約束されている。

第２話　人生で起こること、すべて、深い意味がある

なぜなら、「導かれている」という覚悟は、「全託」の境地だからです。「全託」とは、文字通り、「すべてを天に託する」という覚悟のこと。「すべてを天に委ねる」という覚悟のこと。
心の中の「小さなエゴ」の欲望や願望に振り回されることなく、「すべては、導かれている」と心の底から信じ、「すべてを、その導きに委ねよう」と思い定めることです。

第５話　逆境を越える叡智は、すべて、与えられる

雑念のない状態、つまり自分の中の「小さなエゴ」が働かない静かな状態をめざしてみましょう。大いなる何かに全面的に託することで、自分を超えた叡智を受けることができます。

３つの変化とは！？

「大いなるなにか」の導きを前提として、５つの覚悟と向き合うとき、私たちは、３つの変化に立ち会うことになります。

１）「意味」の変化

毎日のできごとの意味付けがまったくことなってきます。プラスマイナスの二元論ではなく、すべて自分の機会なのであるという解釈によって、前に進む意味付けを自ら行うことができます。すべての意味が肯定的に見えるようになるのです。

２）「勇気」の変化

逆境に立ち向かう「勇気」も湧いてきます。自分は何を期待されているのか、それに立ち向かうとき、叡智は必ず与えられると信じることで、一歩一歩、よりよい歩みをすすめることがきっとできます。

３）「直感」と「運気」の変化

逆境を超えるための「直感」が湧いてくるようになります。そして、逆境を超えるために解釈により、「運気」を招きます。引き寄せの効果が働くことによって、点と点をつなぎ、線がみえるようになります。

もし、あなたが、「すべては導かれている」という覚悟を定めようと思うならば、「人生をすべて肯定する」という覚悟を持たねばなりません。

おわりに　あなたは、すでに、逆境を超えている

冒頭の「信じる」ことについて、これからの時代何かを信じることが求められるという論点がこちらの投稿「【目的は絶対か！？】目的への抵抗―シリーズ哲学講話―｜國分功一郎」の１冊で語られています。ぜひご覧ください。

また、もう１冊、田坂広志さんの著書もご紹介させてください。ぜひこちらの投稿「【大きな何かよ、導きたまえ！？】運気を磨く～心を浄化する三つの技法～｜田坂広志」も合わせてご覧ください。心に響きます。

人生の３つ真実を、直視することで、よりよい人生を拓くための「信念」を得ます。

誰も、否定することができない真実、誰もが知っている真実、しかし、誰もが直視しようとしない、真実・・・。あなたが、勇気を持ってこの３つの真実を直視することができるのならば、人生を全て肯定する覚悟を掴むことが可能になります。

なぜ、我々の人生は輝くのか

おわりに　あなたは、すでに、逆境を超えている

輝きを放つ人生とは、どんな覚悟から生み出されていくのか、ひとりひとりが、感じ、考えを深めていきたいことのひとつです。

まとめ