【仕事は、全てが生産活動ではない!?】「動じない」心のコツ|枡野俊明

  • どうしたら、外部環境の刺激から自分の心を守ることができるでしょうか。
  • 実は、禅の思想に基づく考えと実践がヒントになるかもしれません。
  • なぜなら、禅は変化を前提とし、しなやかに生きる考え方と方法論を教えてくれるからです。
  • 本書は、「動じない心」を磨くための禅にまつわる1冊です。
  • 本書を通じて、既往の「常識」に流されない、自らの考えを磨くヒントを得られるでしょう。
枡野俊明
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「動じない心」のための、ものごとの捉え方とは!?

禅はものごとやそれを取り巻く環境が、常に変化していることを前提としています。変化をし続ける中で、人や人の心も常に変化を続けている世界観を持ちます。

毎日同じ仕事の繰り返しかもしれませんが、実は、その仕事も常に移ろいでいるのです。少しの変化を見逃すことなく、積極的にキャッチアップして取り組むことで、あなたの中にもその変化の兆しを取り込み、マンネリから抜け出すヒントを得られるかもしれません。

一見すれば同じ仕事に見えても、その実は少しつづ変わっているものです。

序章「動じない」心とは

私たちは日々変化していることを知ってください。一日が経つごとに、確実に死に近づいています。確実に一日分の身体は変化しているのです。この世に変わらないものなんてない。全てのものは移ろいでいきます。

過去の投稿「【不自由な自由】もしあと1年で人生が終わるとしたら?|小澤竹俊」を思い出します。今日、明日でないにしても、あと1年で自分が死ぬとしても、あなたは今の活動を続けるでしょうか。くいのない人生を歩んでいると自信をもって言えるでしょうか。

あなただけが、知る幸せを感じるには、しっかりと自分自身と向き合うことが大切です。あなたやあなたの周りの人ととの関わりを通じて、自分の仕事や習慣、暮らしを見直してみることも大切でしょう。

「動じない心」のための、時間の使い方とは!?

現代人は、超忙しいです。片時もスマホやメディアから離れることなく、情報を摂取しています。あるいは、常にやるべきTODOに追われているかもしれません。分刻みで行動しているという人も少なくないのでは?

ですが、忙しいという字が、心を亡くすと書くように、やるべきことで埋め尽くされた日常では、あなたの幸せは見つけにくいかもしれません。

作家でコンサルタントの山口周さんが、先日大変興味深いツイートをされていました。

これは自戒ですけど、仕事に逃げちゃダメですね。ラクなんですよね、仕事に逃げてれば不安は忘れるし、時間は過ぎるし。でもそうやってるといつの間にか「あれ?」という場所に行き着いてしまう。仕事に逃げない、ちゃんと考えて生きるという。

@shu_yamaguchi tweet 1:23 PM · Feb 1, 2023

仕事も、実は、心を亡くす、あるいは麻痺させるひとつの手段かもしれません。忙しくしていれば、なにか本質的なことと向き合わずに済むかもしれないからです。でも、実はそのなにか大切な本質的なことに向き合うことをしなければ、幸せへ向かうことは難しいのかもしれません。

たとえば、15分という時間を大切にしてみるのはどうでしょうか。

15分の余白。

一日の中に、余裕のある時間を生み出すことができない人の心は、常に動いている(動じている)ようなものです。動じたままの心でよい仕事やよい暮らしをすることはできるとは思えません。

仕事のできる人ほど、あるいは、幸せな暮らしを感じられる人ほど、周りからはゆったりと見えるかもしれませんね。

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「動じない心」のための、仕事への向き合い方とは!?

「過去・現在・未来」というものがあります。これを仏教では「三世」と言います。そして禅が教えることは、常に「現在」に生きなさいということです。

第2章 仕事で「動じない」コツ

過ぎ去った過去にいつまでも執着していると、前にすすむことができません。
また、まだ見ぬ未来を心配していても、前にすすむことができません。

確実なのは、今を生きていくこと言うことです。

仕事も目の前の仕事に一生懸命取り組むことが大切です。その仕事を巡り合ったご縁を大切に、一生懸命取り組むことができれば、次のチャンスがきっと訪れます。物事は移ろいでいくものですから、絶対に焦ってはいけません。

また、大切なのは、受け身にならず「主体的に」取り組むというマインドです。

すべてにおいて主体的に生きること。それが禅の教えです。

第2章 仕事で「動じない」コツ

主体的に生きることとは、つまり、自らの意志でものごとに取り組むということです。たとえば上司から指示されたことを「やらさている」と思えば、大変なプレッシャーになるでしょう。一方で、自ら「選択した」と思えば、前向きに取り組めるだけではなく、「創意工夫」の必要に思い至り、期待値以上の成果をもたらすこともできるかもしれません。

仕事に対する見方を変えてみるのも「動じない心」のコツになります。

仕事はたしかに、本来負荷がかかるもので、ときにしんどい思いをすることもあります。楽しいことばかりではないのは事実です。しかし、全く喜びのない仕事が世の中にないのも事実だと思われます。あなたが向き合っている仕事の中には、きっと何らかの喜びがひそんでいるのだと思います。その喜びに気づくためにも、主体的な取り組みとして仕事と向き合うことです。

まとめ

  • 「動じない心」のための、ものごとの捉え方とは!?――世の中は常に変化していることを知り、受け入れましょう。
  • 「動じない心」のための、時間の使い方とは!?――1日の中に余白時間を持ち、ゆとりを保ちましょう。
  • 「動じない心」のための、仕事への向き合い方とは!?――主体的に取り組み、解釈することです。
枡野俊明
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