- どうしたら、心穏やかに、毎日の仕事やプライベートを充実させることができるでしょうか。
- 実は、禅のマインドを知ることも大切な気づきになるかもしれません。
- なぜなら、仏教の教えを通じて、人の心の機微について考えるヒントをくれるからです。
- 本書は、曹洞宗徳雄山健功寺住職であり、庭園デザイナーでもある枡野俊明さんによる禅の教えを説いた1冊です。
- 本書を通じて、まわりに振り回されずに、どしっとした心構えを身につけるヒントを得られるでしょう。
どうしたら心配事に振り回されずに済むか!?
シンプルに生きることが大切です。シンプルとはなにか、それは、いろんなことを気にしすぎないで生きるということ。あなたが苦しめられていること、それ、実は、「妄想」や「思い込み」、「勘違い」だったとしたら・・?
実は、人は「実態」がないものにかなり振り回せられる生き物なのです。不思議ですよね。他の動物は、みんな、「いま・ここ」が全てなのに。人間は、過去や未来にも縛られてしまう・・。
発達した知能のせいで、私たちは多くの喜びと、一方、多くの苦しみを得ています。
あなたには、こんな経験がないでしょうか。なにか不安や悩みがあって、心がどんより重かったのに、ふとした言葉や行動がきっかけとなって、「なんだ、たいしたことないじゃないか」と、嘘みたいに心が軽くなった――。
はじめに
禅の教えというのは、実はそんな「きっかけ」の宝庫なのです。
妄想と向き合うこととは!?
心を縛るもの、心に棲みついて離れないものは、すべて「妄想」です。
1章 さっさと減らそう、手放そう、忘れよう
大切なことは、「妄想」の正しい見極めです。あ!これ単なる妄想だ!とどれだけ自分を客観的に捉えられるかがポイントです。
あと、「妄想」がむくむくと立ち現れる原点には、対立構造があったりもします。たとえば、「生・死」「勝ち負け」「美しい・醜い」「貧富」「損得」「好き嫌い」などなど。これって、二極化してものごとを単純化しているようで、先入観を増長してしまっているのですね。
でも、比較することにどんな意味があるのでしょうか。そこには、永遠と追いつかない苦しみしかないのです。
大切なことは、自分というオンリーワンの存在を見出して、重きをおいてあげること。
「比較なんかしないで、絶対の自分を信じて生きよ!」この言葉を胸に、毎日を生きてみましょう。
二項対立には、罠がある!と、過去の投稿「【生きるための知恵の身につけ方とは!?】勉強するのは何のため?|苫野一徳」でも説かれていました。こちらの書籍も、とてもおもしろかったです。おすすめです。
色眼鏡に意識的になってみることとは!?
自分を見る目も、人を見る目も養いましょう。きっと自分にも、他者にも、いいところがあるものです。底にフォーカスしてみるのも、大切です。
まず、自分から色眼鏡を外すことです。
1章 さっさと減らそう、手放そう、忘れよう
自分が、微笑めば、相手だって、微笑んでくれますよ!まずは、あなたが、相手のいいところを探すのです。そうして、互いが助け合っていくスタンスを大切にしながら、ご縁をの環を信じてつながっていくことで、きっと良いことがあります。
また、何かを必死になって「守ろう」とすることも、禅では、よくないこととされます。浮かぶに任せ、消えるに任せるのがよいのです。その代わり、一生懸命生きる。あるいは、死ぬときは、すんなりと死んでいく。そういう心構えで、今を生きていれば、きっと良いこともあるものです。
良き縁には、良き縁があつまります。信じてみましょう。
まとめ
- どうしたら心配事に振り回されずに済むか!?――「妄想」を客観視してみることです。
- 妄想と向き合うこととは!?――実体のないものごとに縛られない生き方を志向しましょう。
- 色眼鏡に意識的になってみることとは!?――自分の、相手の、良いところを先ず見ましょう。