【だから、大丈夫!】心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」|枡野俊明

心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」
  • どうしたら、心穏やかに、毎日の仕事やプライベートを充実させることができるでしょうか。
  • 実は、禅のマインドを知ることも大切な気づきになるかもしれません。
  • なぜなら、仏教の教えを通じて、人の心の機微について考えるヒントをくれるからです。
  • 本書は、曹洞宗徳雄山健功寺住職であり、庭園デザイナーでもある枡野俊明さんによる禅の教えを説いた1冊です。
  • 本書を通じて、まわりに振り回されずに、どしっとした心構えを身につけるヒントを得られるでしょう。

どうしたら心配事に振り回されずに済むか!?

シンプルに生きることが大切です。シンプルとはなにか、それは、いろんなことを気にしすぎないで生きるということ。あなたが苦しめられていること、それ、実は、「妄想」や「思い込み」、「勘違い」だったとしたら・・?

実は、人は「実態」がないものにかなり振り回せられる生き物なのです。不思議ですよね。他の動物は、みんな、「いま・ここ」が全てなのに。人間は、過去や未来にも縛られてしまう・・。

発達した知能のせいで、私たちは多くの喜びと、一方、多くの苦しみを得ています。

あなたには、こんな経験がないでしょうか。なにか不安や悩みがあって、心がどんより重かったのに、ふとした言葉や行動がきっかけとなって、「なんだ、たいしたことないじゃないか」と、嘘みたいに心が軽くなった――。

はじめに

禅の教えというのは、実はそんな「きっかけ」の宝庫なのです。

妄想と向き合うこととは!?

心を縛るもの、心に棲みついて離れないものは、すべて「妄想」です。

1章 さっさと減らそう、手放そう、忘れよう

大切なことは、「妄想」の正しい見極めです。あ!これ単なる妄想だ!とどれだけ自分を客観的に捉えられるかがポイントです。

あと、「妄想」がむくむくと立ち現れる原点には、対立構造があったりもします。たとえば、「生・死」「勝ち負け」「美しい・醜い」「貧富」「損得」「好き嫌い」などなど。これって、二極化してものごとを単純化しているようで、先入観を増長してしまっているのですね。

でも、比較することにどんな意味があるのでしょうか。そこには、永遠と追いつかない苦しみしかないのです。

大切なことは、自分というオンリーワンの存在を見出して、重きをおいてあげること。

「比較なんかしないで、絶対の自分を信じて生きよ!」この言葉を胸に、毎日を生きてみましょう。

二項対立には、罠がある!と、過去の投稿「【生きるための知恵の身につけ方とは!?】勉強するのは何のため?|苫野一徳」でも説かれていました。こちらの書籍も、とてもおもしろかったです。おすすめです。

色眼鏡に意識的になってみることとは!?

自分を見る目も、人を見る目も養いましょう。きっと自分にも、他者にも、いいところがあるものです。底にフォーカスしてみるのも、大切です。

まず、自分から色眼鏡を外すことです。

1章 さっさと減らそう、手放そう、忘れよう

自分が、微笑めば、相手だって、微笑んでくれますよ!まずは、あなたが、相手のいいところを探すのです。そうして、互いが助け合っていくスタンスを大切にしながら、ご縁をの環を信じてつながっていくことで、きっと良いことがあります。

また、何かを必死になって「守ろう」とすることも、禅では、よくないこととされます。浮かぶに任せ、消えるに任せるのがよいのです。その代わり、一生懸命生きる。あるいは、死ぬときは、すんなりと死んでいく。そういう心構えで、今を生きていれば、きっと良いこともあるものです。

良き縁には、良き縁があつまります。信じてみましょう。

まとめ

  • どうしたら心配事に振り回されずに済むか!?――「妄想」を客観視してみることです。
  • 妄想と向き合うこととは!?――実体のないものごとに縛られない生き方を志向しましょう。
  • 色眼鏡に意識的になってみることとは!?――自分の、相手の、良いところを先ず見ましょう。
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