【セルフリードがポイント!?】自分を育てる方法|中竹竜二

自分を育てる方法
  • 社会が急速に変化し、働き方も変わってきています。個人と会社の関係性も変化して大きな転換期に迷っている人も少なくないのでは!?
  • 実は、そんな今こそ、自分で自分を育てる「セルフリード」という考え方が大切です。
  • なぜなら、個人が自分の幸せな人生を志向しなくてはならない今、自分自身を育てる主体は、自分だからです。
  • 本書は、そんな「セルフリード」について数多くの問いかけを通して、概要を伝えてくれる1冊です。
  • 本書を通じて、自分の人生を歩むヒントを得られることでしょう。
中竹竜二
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意識的に身に着けたい3つの力とは!?

「セルフリード」をしていくにあたって、特に意識的に身に着けたい力は、3つです。

「自分を知る力(自己認識)」「自分を導く力(主体性)」「自分を支える力(自己承認)」

はじめに 迷いながらも歩き続ける旅に出よう

1つ目は、「自分を知る力」です。実は、自分のことは自分が一番知っているとは限りません。むしろ多くの人は、思い込みや認識のズレによって、自分自身を正しく理解できていないものです。自分という人を客観的に見つめて見るために、自分の過去を振り返ったり、人に自分という人間の特長を聞いて、認識のズレを知ってみたり、さまざまなアプローチを試してみましょう。

2つ目は、「自分を導く力」です。誰かから目標を与えられて始めて動き出すような、受け身の姿勢から卒業して、自ら考え、目標を決めて、行動する主体的な姿勢を身に着けていきましょう。

3つ目は、「自分を支える力」です。頑張っている自分を認めて、励まして、褒めてあげることもとても大切です。誰かの称賛を期待するのではなくて、まず自分で自分を承認してあげる、この力実はとても大切です。

実は、3つの力は、なかなか学校や会社では教えてくれません。自分で気付き、身につけていくことが必要なのですね。

自分のことはなかなか気づかないもの、過去の投稿「【人間OSの高め方とは!?】リフレクション(REFLECTION)自分とチームの成長を加速させる内省の技術|熊平美香」などの切り口もとてもよい気付きを与えてくれます。あわせてぜひご拝読ください!

自主性と主体性の違いに気づくことがポイント!?

「セルフリード」を養っていくときに、気をつけたいのが、「自主性」と「主体性」という言葉です。これらは、かなり近しいニュアンスなので、同じような意味で捉えている方も少なくないのでは!?

自主性とは、決められたことに対して自ら積極的にアクションする姿勢を指します。

一方で、主体性とは、自分自身の頭で考えて「これをやるべきだ」と選んだ行動に取り組もうとしている姿勢のことです。正解はわからないけど、とりあえず試してみる。すぐに評価につながらないにしても、やる価値があると信じられるからはじめてみる心構えです。自分自身の責任で切り拓いていく覚悟のようなものを含みます。

哲学者ニーチェは言いました。「個々が現在をつくっているように、未来も現在をつくっている」と。たしかにそんな気がします。

11 「未来の自分」をイメージする

主体性をもって、自分の未来を切り拓いていく力を養うことが大切です。未来において自分はどんな存在でありたいのか?を意識してみる。そして、その未来の自分を別の人格だと思って、そこから今の自分を俯瞰的に見てみる。「自らを導く」のは未来の自分なのです。

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人はジグザグに一生育つ!?

心理学の1つである「成人発達理論」の代表的な研究者、ロバート・キーガン教授(ハーバード大学)によって、多くの人にしられるようになった、ジグザグの成長についても意識を向けてみましょう。

自分軸と他人軸を行き来して成長する

21 自分軸と他人軸を行き来して成長する

人は生涯を通して成長し続ける存在であると、キーガン教授は説き、その成長は「自分軸」と「他人軸」の行ったり来たりによって生まれるといいます。

まず、第1段階は自分軸からのスタートです。ここは、「自己中心型」と呼ばれるレベルで、小さな子どもがみなそうであるように、世界は自分のために回っていると考える「自分がすべて」の段階です。

続く、第2段階は「他者依存型」になります。親や教師、上司など、特定の他者に対して自分の成長を依存していく段階です。自分の意見よりも自分が属する他者の意見を優先してそれに従います。

ついで、第3段階は、「自己主導型」です。自分なりの価値観や判断基準をもって行動できるようになります。優秀なマネージャーや経営者はだいたいこのレベルにあるといいます。

そして、第4段階、「自己変容型」へと、「他人軸」にもう一度戻っていく過程があります。自分の意思で他人を変えようとするのではなく、他人に合わせてしなやかに自分を変えていく。自分い理想や成功体験に固執せずに、新しいものの見方を柔軟に取り入れていく、これが最高レベルのち生の成長だと考えられています。

これまでの自分を振り返りながら、さらにこれからの自分を想像する際に、どんな学びがあったのかを振り返るときに有効な視点だと思います。

まとめ

  • 意識的に身に着けたい3つの力とは!?――「自分を知る力(自己認識)」「自分を導く力(主体性)」「自分を支える力(自己承認)」です。
  • 自主性と主体性の違いに気づくことがポイント!?――自分に主導権のある「主体性」を意識してみましょう。
  • 人はジグザグに一生育つ!?――「自分軸」と「他人軸」を行き来しながら、成長過程を登っていきます。
中竹竜二
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