- どうしたら人に伝わり、そして、人が動く文章を書くことができるでしょうか。
- 大切なのは、実は、箇条書きかも。
- なぜなら、箇条書きは無駄を排し、しかも一覧性をもって、しっかり伝える機能を持つからです。
- 本書は、そんな箇条書きの方法を独自の3つの視点で紐解く1冊です。
- 本書を通じて、理想的なビジネス文書の書き方に新しい視点を得られるでしょう。
箇条書きの特性とは!?
みなさんビジネス文章をどのように書いていますか!?ベタ書きと箇条書き、どちらで書くことが多いでしょうか。実は、箇条書きをうまく使うと、いい文章になります。いい文章とは、人に伝わり、そしてその人が動く文章のこと。ビジネスの起点となります。
箇条書きは、端的に情報を伝える機能があります。一方で、ベタ書きは、情緒を載せることができます。この一長一短をよく理解するところから始めてみましょう。使い分けが大切ですね。
情報過多の時代だ。情報を多く、つまり「長く伝える」ことの価値は減っている。
はじめに 凡庸にして最強スキル、それが箇条書き
そういえば、過去の投稿「【情報化社会の功罪!?】映画を早送りで観る人たち|稲田豊史」では、タムパ(タイムパフォーマンス・タイパ)が説かれていました。そんな、映画でさえ倍速早回しにされちゃう時代において、やはり書き文字もより端的なものが好まれるということですね。とくにビジネスシーンにおいては顕著でしょう。

箇条書きの3つのポイントとは!?
でも、単純に箇条書きを並べていけばいいというわけではありません!
箇条書きを見れば、その人の思考、そして伝える力のレベルがわかる。
はじめに 凡庸にして最強スキル、それが箇条書き
箇条書きはシンプルです。シンプルだからこそ、その人の意図の骨子が見えてしまうのです。
大切なのは、次の3つのポイントを意識することです。
- 1)構造化
- 2)物語化
- 3)メッセージ化
それぞれ次のパラグラフで、詳しく見ていきましょう。
「構造化」「物語化」「メッセージ化」とは!?
1)構造化
相手が、全体像を一瞬で理解できるようにすることです。そのための工夫は次のようなものがあります。
- 自動詞と他動詞を意識すること・・・ある瞬間の静止画、その時の状態を伝えたいのであれば自動詞を、何かがなにかに作用を及ぼしている状態を伝えるのであれば、他動詞をしっかり使い分けましょう。これ案外大切です!
(例:コップが落ちる ↔ わたしがコップを落とす) - 直接と並列を使い分けること・・・時系列のことです。時制を間違えると、とたんに伝わりづらくなります。
- ガバニングを活用すること・・・「ポイントは、◎個あります!」という風に、最初に言い切りまとめるフレーズを挟むことです。
全体を通してみたときに、箇条書きの・同士の情報のレベルが揃っていることは、大前提です!!
人を動かす箇条書き、『超・箇条書き』は、書き手本位の単なる羅列ではない。全体像が一瞬で伝わる「構造化」されたものでなければならない。
「全体像」をつくれば、一瞬で伝わる
2)物語化
相手が関心をもって最後まで読み切れるようにすることです。そのための工夫は次のようなものがあります。
- イントロ・・・相手次第で、前提情報を変えましょう。最初の1行が勝負です!
- MECEくずし・・・おなじく相手次第で、選択と集中をしてみましょう。常にMECEは、功罪あります。
- 固有名詞・・・相手が「あれ!?」「お!」と思える固有名詞を入れて、箇条書きの解像度を上げましょう!
3)メッセージ化
相手の心を打ち、行動を起こさせるようにすることです。そのための工夫は次のようなものがあります。
- 隠れ重言排除・・・端的に書く工夫をしましょう。体言止めも結論がわからないので多用NGです。
(重言の例:頭痛が痛いなど) - 否定・・・思い切って否定を使って、排他をしてみましょう。インパクトが出ます。Aではなく、B。もっとやさしく、Aよりも、Bという言い方もあります。
- 数字・・・数字の具体化のちからも借りてみましょう。
まとめ
- 箇条書きの特性とは!?――一瞬で伝わる機能を持ちます。ビジネスシーンで、上手に活用しましょう。
- 箇条書きの3つのポイントとは!?――「構造化」「物語化」「メッセージ化」です。
- 「構造化」「物語化」「メッセージ化」とは!?――相手を動かす箇条書きの工夫点です!