【ブランドは、ミッションから、滲み出す!?】ブランド 「自分の価値」を見つける48の心得|岩田松雄

ブランド 「自分の価値」を見つける48の心得
  • 組織や個人の「ブランド(○○らしさ)」は、どうやって作られるのでしょうか!?
  • 実は、「ミッション」にヒントがあるかも。
  • なぜなら、ブランドは、ミッションがあって始めて、醸されるものだから。
  • 本書は、スターバックのCEOである岩田松雄さんによるブランド論です。
  • 本書を通じて、組織や個人のブランド構築のヒントを得られます。

「ブランド人」とは!?

個人にも「ブランド」はあります。「あの人は、こんな人だ」というイメージ、それがまさにブランドです。本人の望むことでも、望まざることでも、それはブランドになります。

自分自身をブランド化することは、共感を呼び、さらに人と人をつないでいきます。それによって、ひとりではできなかった大きなことを、実現させてしまうのです。

「一流のブランド人」になる48の心得

本書では、そんな「ブランド人」になるための心得を48の切り口で紹介してくれています。もっとも重要な視点は、「ミッション」を形にできているかどうか、ということ。もっというと、「自分は、いかに生きるか」をおぼろげながら形にできているかどうかです。

なぜなら、「ブランド」は「ミッション」が表に滲み出したものだからです。

ブランドとはなにか、そしてそれはミッションから滲み出したものであることをより良く理解するためにいくつかのポイントに触れてみましょう。

Point 1)中身のない誇大広告は反感を買う
自分が発した言葉と、実際の実力のギャップが大きく、受け手に対して悪いイメージを持たせてしまうようではいけません。

Point 2)「セルフ・ブランディング」では人を惹きつけられない
「世のため人のため」という本来持つべきミッションがあり、実現するために愚直に行動することで、その志が滲み出していくことが理想です。

Point 3)ミッションと相反するブランディングは、やがて破綻する
「私は本当はこういう人間だ」「私はこう生きていきたい」「私のこころを見てほしい」という切なる思い、願いに素直になりましょう。

Point 4)「○○株式会社の××さん」はブランドではない
あなたの所属を知らせることでしかない情報は、ブランドではありません。あなた個人が、なぜ、その組織で働きたいと思っているか、そして何を思って毎日の業務にあたっているのか、がミッションであり、ブランドになります。

Point 5)「ブランド」は管理しなければならない
自分のミッションを他人に伝えることは、本来とても難しいことです。人から見て、どのように写っているか、常にフィードバックを得ながら、進めていくことも身に着けましょう。

「ミッション」を持とう!?

一流の人は、外見や所属、スペックにこだわりません。大切なのは、その人が心に抱いている志です。

その志がミッションと呼ばれるものです。

ミッションを持ちましょう。

1)誰に
2)何を
3)どのように提供するのか

このベーシックですが、深い質問に答えてみるのはいかがでしょうか。それも、自分自身について。

自分自身のこの世における存在理由を文章にしておくと、迷いがうまれたときに、つねに「戻る場所」ができます。

心得44 ミッションをつくり、絶えず進化させる

大きな方向感は、独りよがりではなく、相手のためになることがよいでしょう。

岩田松雄さんも、「会社は、社会をよくするために存在するものだ」ということに思い至りました。ですから、ミッションも、つねに世のため人のためのベクトルを持つべきなのです。

利他という言葉があります。仏教の言葉で、「1 他人に利益となるように図ること。自分のことよりも他人の幸福を願うこと。 2 仏語。人々に功徳・利益 (りやく) を施して救済すること。」という意味です。仏教の世界観では、人は大きな環境と常につながっていて、因果応報が巡り巡るという考えを持ちます。円環の中で、私たちは「生かされている」という思いを大切に、ミッションを考えてみたいですね。

過去の投稿「思いがけず利他|中島岳志」もぜひご覧ください。

ロールモデルを持とう!?

ミッションを考えるときに、心の師匠を持つことは大切です。ロールモデルを持ちましょう。ロールモデルの条件は次の4つに当てはまる人にしてみてはいかがでしょうか。

1)大勢に慕われている人
人から尊敬されている人、素晴らしいブランドを確立している人には、当然の結果として人が自然に集まってきます。地位や貧富に関係なく、大勢の人から尊敬されている人です。

2)勉強家の人
ちょっとした質問をしただけで、広い知識や経験から、わかりやすい例を出して丁寧に説明してくれるような人です。そして、日頃からよく勉強しているために、何事に対してもじぶんなりのものの見方や、考えを持っています。

3)謙虚な人
一流の人は、周囲の人から常に学ぶ姿勢を持っています。誰に対しても謙虚で、自慢話を決してせず、むしろ失敗談を面白おかしく話してくれるような人です。

4)行動力のある人
「機を見るに敏」といえる行動力を持った現代の高杉晋作のような人です。

大切なことは、「人としてどう生きるか」ということです。あなたが学生であろうと、会社員であろうと、主婦であろうと、リタイアしていようと、一度自分の気持ちを深くのぞきこみ、言葉にしてみてください。そうすると、目指すべき方向性や、あるべき姿がはっきり見えてくるはずです。

心得44 ミッションをつくり、絶えず進化させる

まとめ

  • 「ブランド人」とは!?――確固たるミッションを持ち、それに基づき行動している人です。
  • 「ミッション」を持とう!?――「人としてどう生きるか」を見出してみましょう。
  • ロールモデルを持とう!?――4つのポイントを押さえてあなたが師とする人を探してみましょう。
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