【越境の相乗効果が大切!?】自分が喜ぶように、働けばいい。―二つの本業のすすめ|楠木新

自分が喜ぶように、働けばいい。―二つの本業のすすめ
  • 新しい働き方が注目されていますが、何を軸足に考えればいいでしょうか!?
  • 実は、「第二の本業」という視点がポイントかも知れません。
  • なぜなら、複数の軸を持つと、様々な相乗効果を得られるからです。
  • 本書は、会社員&ライターとして活躍される楠木新さんが、ご自身の半生と第二の本業発見の妙を語ります。
  • 本書を通じて、これからの時代の新しい働き方にヒントを得られるでしょう。

なぜ、パラレルが重要か!?

人生100年時代になって、パラレルな働き方が注目され続けています。さまざまな企業が副業解禁や働き方の自由度を高める施策を展開したり、ニュース番組などで副業をしている人の特集が組まれたりもしています。

一方で、サントリーホールディングス代表の新浪剛史さんが、「45歳定年制度」を語り話題にもなりました。「45歳は職業人生の再スタートを切るのに適した時期だ」との趣旨でした。

社会がキャリアの見直しについて、あるいは人生の過ごし方について興味関心のある中で、一つのヒントがパラレルにあると思います。

自分の会社生活を楽しむためにも、定年後に備える意味でも、会社の仕事(第一の本業)意外に何か自分が打ち込める「第二の本業」を見つけた方がいい。それが本書の趣旨です。

「業務委託契約で使ってもらえませんか?」

たとえば、こんな気持ちになることはありますか?

「最近、成長している実感が得られない」

「今の仕事が誰の役に立っているのかわからない」

「このまま時間を過ごしていっていいのだろうか」

そんな思いを少しでも感じている方にとって、刺激的な1冊だとわたしは思います。

第二の本業の見つけかたとは!?

「第二の本業」とは、いわゆる副業や複業のことです。本業とは異なる場所から、貢献の対価としてお金をもらう継続的な活動と言ってもいいでしょう。ぜひ、これを見つけるためにご自身に問いを投げかけてみましょう!と、楠木新さんはいいます。

  • Q)大人になる途中でやり残したことはなに?
  • Q)いままでの仕事で極めたスキルはなに?
  • Q)いままでに体験した大きな挫折はなに?
  • Q)自分のお客さんはだれ?何を与えられる?

こんな問いかけです。大切なのは、こうした問いは、日常のルーティン生活の中で見出しにくいということです。たまには、ちょっと立ち止まって、自分のための人生のビジョンを見つけ出してあげる時間も大切かもしれませんね。

こうした問いかけの先に「第二の本業」は、おぼろげに見えています。でも、もしかしたらはっきりとするのには、行動をしてみることしかないかもしれません。仕事ができるときも、きっぱりとした線引があるものではなくて、気がついたら仕事になっていた、ようなことも多いように思えます。会社での労働と仕事はことなります。

「第二の本業」とは詰まるところ、なんなのでしょうか。楠木新さんはこのようにいいます。

それは自分の正確や持ち味に合った場所を見つけていることです。(中略)
自分が喜んで働ける1丁目1番地は、自分の人柄や得意分野を深く知って、自分に合ったことをやってみることです。そうすればつまらないことは割り切ることができます。自分に合わないものには手を出さないようになります。

あとがき 自分が喜ぶ本籍地を探そう!

この本籍地は、頭で考えても見つかりません!とにかく動いてみることがポイントです。動きながら考えてみるヒントとして、WHYという疑問を常にいだいてみると良いかもしれません、「【キャリア・アンカーを活用した内省の仕方とは!?】自分らしい働き方はWHYがすべて教えてくれる|粟野智子」のキャリア・アンカーによるリフレクションを日頃からやっておいてあげる、準備体操が大切です。

大切なのは雇用契約としっかり向き合うこと!?

第二の本業が見つかったり、あるいは、独立ができそうだ!と思った時に、独立するのは・・・果たしてどうか!?というスタンスに楠木新さんは立ちます。

そもそも相手に仕えるのが仕事なのです。相手のやりたいことのために自分が相手に貢献することです。起業か会社員のどちらが自由にやれるかではなく、自分はどの分野で他人の役に立つことができるかがポイントになります。

独立起業すると、自由に事が運べない

独立起業という手段にとらわれないようにしようということですね。

会社と所属する中で、「第二の本業」も行うためには、しっかり自分の頭で考えて、立ち居振る舞いをすることが大切だといいます。会社は共同体であるので、仲間意識を大切にするのです。あなたの振る舞いが仲間にとってどのような刺激を与えるのかを考えながら、言動しましょう。そして、あなたの存在が仲間をポジティブな方向へ導くようにしていくのが大切です。

また、これまで当たり前の空気だった労働契約についてもしっかりと知っておくのが重要です。

副業・兼業に関する裁判例では、労働者が労働時間以外の時間をどのように利用するかは、基本的には労働者の自由であると言っています。

会社に迷惑かけたらあかん!

各企業においてそれを制限することが許されるのは、
1)労務提供上の支障がある
2)業務上の秘密が漏洩する
3)競業により自社の利益が害される
4)自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある
場合です。

「第一の本業」でも、「第二の本業」でも、いずれの立場でも、相手とあるいはどちらの人格の自分内でも、ウィンウィンの関係が作れるかどうか、ここに敏感になれるか!?か、なのでしょう。

まとめ

  • なぜ、パラレルが重要か!?――さまざまな相乗効果を生み、生きがいにつながります。
  • 第二の本業の見つけかたとは!?――いくつかの問いを胸に、行動を続けてみましょう。
  • 大切なのは雇用契約としっかり向き合うこと!?――相手に迷惑をかけないこと、相手とウィンウィンの関係を築くことです。
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