- 自分の生き方を見つめる機会って大切だと思いませんか。
- 実は、世界的哲学者の歩みを俯瞰するのが良いきっかけになります。
- なぜなら、哲学は2500年の歴史を通して生きる意味・存在の意味をずっと見つめてきたからです。
- 本書は、ディスカバー21の企画で日本・台湾の哲学者が世界的哲学者の視点を時系列に俯瞰します。
- 本書を通じて、12人の哲学者と現代の哲学者2名、総勢14名の哲学総論を見つめることができるでしょう。
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日本と台湾の哲学者による「哲学対談企画本」!
現在、音楽や映像の分野では国境を超えてクリエイターが集い、共同で一つの作品を創り出すことが当たり前のように行われています。しかし出版の分野においては、そのような試みは世界を見渡しても、ほとんど見出すことができません。
まえがき
本書は、日本の出版社、ディスカヴァー・トゥエンティワンと、台湾の大手出版社商週出版との間で、コラボレーション企画として誕生しました。日本の哲学者白取春彦さんと、対話の哲学者冀剣制の一問一答形式の対談が読みどころです。世界的な哲学者総勢12名の論点をサマリーしながら、現代の日台哲学者による対談を通じて、深い理解を得る機会を得られます。
哲学は、その2500に及ぶ歴史の中で、数多くの偉人的哲学者によって、さまざまな思索が繰り返されてきました。本書では、大きく4つの構成で、彼らの思考の経緯をたどることが可能です。
哲学の活かし方とは!?
白取春彦さんは、真理を探すのが哲学ではあるが、この答えに行き着いてしまっては、そもそも人は生きられないのではないかと語ります。
なぜならば、真理のあからさまな提示は私の生きる気力を削いでしまうからです。
まえがき<哲学がもたらす救い>
例えば、生涯年収をいまこの瞬間得たとしたら、働く意義や意味はすこし変わって、中には、労働を辞めてしまう人もいるかも知れません。そういえば、宝くじに高額当選してしまった方には、お金の使い方や働き方に関してのレクチャーが手厚くあるそうです。人が、生きていくには、それなりの動機が必要であり、その根源的なものは、「なぜ生きて行くのかがよくわからない」というところに行き着くのかも知れません。目的がよくわからないファジーな世界に、突如として産み落とされて、私たちは、試行錯誤をしながら生きて行くしかないのです。しかし、その試行錯誤がなければ、私たちは生きられないということなのでしょう。
哲学は、「なぜ生きるのか?」という問いを常に投げかけながら、そこに答えをあたえないで、そのことを通じて、私たちに生きることを教えてくれるのかも知れません。
本当の答えは学問の中にあるのではなく、現実に存在している私たちがまさにどう生きるかが答えになるからです。
まえがき<哲学がもたらす救い>
幸福は自分で手に入れる! by アリストテレス
世界的哲学者12名の教えの中から、今回はアリストテレスのセクションを取り上げてみたいと思います。
幸福を手に入れるポイントは結婚でも、結婚相手を選ぶことでもなく、結婚した二人がどのような関係を築けるかです。人づきあいの能力が向上すれば、幸福になる能力も向上します。つまり幸福な結婚生活を送っている人は、結婚したから幸せになれたのではなく、相手と良好な関係を築いたから幸せになれたのだといえます。
アリストテレス:幸福は自分で手に入れる
目的と手段を違えてはいけないということでしょう。あくまで、結婚というのは何らかの手段であり、目的は互いによりよい関係を作り続けていくということが大切なのです。
また、仕事においてもこれは言えそうで、人と人が交わり合って生み出される物事が仕事であるとするならば、やはり「人づきあい」をいかにしていくか、について思考することに損はなさそうです。
こうした、今を生きる私達にとっても、ある種、普遍的な考え方やものごとの捉え方を教えてくれるのが哲学であると思います。本書は12名の賢人による哲学考と、日台の哲学研究者による対談を通じて、考えるヒントをさまざまな角度から提供してくれます。
過去の投稿「【わかりあえない時代の対話手法とは!?】はじめての哲学的思考|苫野一徳」も、哲学思考を身につけるためにとても示唆深い本です!!ぜひご拝読ください。
まとめ
- 日本と台湾の哲学者による「哲学対談企画本」!――世界的哲学者12名の思索を日台2名の哲学者と触れていくことが可能です。
- 哲学の活かし方とは!?――生きる目的はなにか、という問題を常に投げかけ、そのことが、生きる糧になるのかも知れません。
- 幸福は自分で手に入れる! by アリストテレス――生きる目的は、分からないが、考え続けることが大切で、「人付き合い」というのも一緒に考えてみたい要素です。
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