- コロナウイルスをきっかけに社会の変化が加速しています。こうした中、自分はこのままでいいのか・・と考えることはありませんか。
- 立つ瀬がないような空虚感を感じるのは、実は、レディメイドな「選択」の人生を歩んできたからかも。
- なぜなら、人は本来みな特徴が違うはずなのに、昭和や平成の大量生産大量消費の画一的な時代システムは、すでにあるモノや生き方を「選ぶ」ことが論点だったのです。
- 本書では、個別化の時代へ向かう渦中にありながら、どうしたら自分の人生を取り戻せるか?を、「天才性」というひとりひとりの特徴に焦点をあてた解決策を提示します。
- 本書を読み終えると、自分自身と向き合い、「天才性」を発掘するきっかけとなるだけではなく、著者ならではの中長期な時代俯瞰にふれることで、今という時代感を客観視することもできるでしょう。

天才とは?
天才=「天才性を知ること」+「天才性に忠実に生きること」
はじめに
天才は、自分と遠い存在を思い浮かべがちですが、だれしもに備わっているものだと考えます。
人はだれしも、人と異なる特性を持って生まれてきます。天才とは、まずは自らの天才性を発掘し、その天才性に忠実に生きることによって作られます。
本来、自分軸で考えるならば、職業を選ぶ、社会の貢献領域を選ぶ、とにかくなんでも選ぶというライフプランがしっくりこないのも当たり前です。
自分自身に素直になればなるほど、選択肢を自分で作る!気持ちに従う方が自然ではないでしょうか。
自分の中の天才性を見つけ出すことです。自分の本質に立ち返って、これまでの成長過程で知らないうちにバイアスでくるまれている自分自身と向き合うことが必要です。
ジーニアスファインダー©の3つのステップ
私たちが今持っている天才性を発揮できない理由の1つに、「自分を閉じ込めているもの」の存在があります。多くは、「自分はこれはできないのではないか」「自分はこれは合っていない」という自分への偏見(思い込み)です。
記憶の中の自分は本当の自分じゃない!?
3つのステップを、著者は提唱します。
STEP1「とげぬき」過去を整理して幼少期に植え付けられた自己評価や偏見を洗い出すこと
STEP2「天才性の抽出」自分のコア(存在の本質)から輝き出る光。つまり、天才性を明らかにすること
STEP3「再構築」天才性に基づいた生活環境や仕事を作り直すこと
自分の天才性は、成長過程の中で、閉じ込められている、あるいは、捻じ曲げて理解してしまっているという前提で、自分と向き合います。
大切な問いは、
・自分が本当に好きなこと(とその深い理由)
・自分を突き動かすモチベーション(動機)
・自分が遺伝的な(克服できない)レベルで得意なことや苦手なこと
・自分の偏見(認知のゆがみ)とそれが生まれたきっかけ
・普段、蓋をしている深い悩み(トラウマ)
です。
時間を作り、丁寧にまずは事実ベースで過去の事象を洗い出し、そこで感じた心象(心の動き)を書き出していくことで、自分と向き合うことができます。
過去の投稿「【人生のコンパス持ってますか!?】Dark Horse|T・ローズ他」のダークホースもまさに、自分と向き合うことで人生を変えた人々が数多く登場していました。彼らも「天才」だったということです。

なぜ今、天才性なのか?
産業が成長し成熟していた昭和・平成の時代では、自分の他人に対しての相対的な「強み」を軸に、有望な職場を探すことが有効でした。しかし大きな変革の中で、次の産業や社会を新しく産み出していかなければならないのであれば、他人と競争するのではなく、他の誰とも被らない個人の天才性を軸にしなければなりません。これからは職場を探すのではなく、仕事を作り姿勢が必要なのです。職業選択から仕事創造へと考え方を変えなければなりません。
なぜ今天才性なのか
仕事は、選ぶものではなく作るものであるととらえていきたいものです。
右肩上がりの直線的な時代ではなく、今は、時代の過渡期にあります。著者によると、時代の80年周期のスタートラインがちょうど現在であると言います。
明治維新、第二次世界大戦集結、NEW NORMAL・新しい時代のはじまり、奇しくも80年周期で、社会はパラダイムシフトをとげてきました。
今だからこそ、世の中の基準に合わせることなく、自分自身を深く知り、自分の天才性を見つけることで、生きやすくなるのではないかと思います。
なぜ今天才性なのか
昭和・平成と続いた経済の成長と停滞。当時作られたシステムでは、新しい世界を切り拓くことが困難になっています。
コロナウイルス感染症が世界を加速度的に変えている今こそ、改めて自分自身と向き合い、ライフスタイル、ワークスタイルを見直す良きタイミングです。
まとめ
- 天才とは?――だれしもが「天才」であるはずです。天才性を見つけ、その天才性に合わせてた人生を送ることによって「天才」になるのです。
- ジーニアスファインダー©の3つのステップ――成長の過程で漫然と身についてしまった自己評価を疑うことから始めましょう。自分自身のどうしようもない個性はどこにありますか?
- なぜ今、天才性なのか?――生き方を「選ぶ」のではなく「創る」時代への過渡期の時代にあって、自身の天才性と向き合うことが出発点になります。
未来から見れば、現在地がはっきりわかりますが、現在地から未来は見えません。でも、社会が変わろうとしていることは確かです。働き方が変わって、空間ではなく、時間が価値の主役になっています。「選ぶ」のではなく「創る」感覚を持って、社会に参加していきたいものです。
