【考えるな!感じろ!?】最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方|堀田秀吾

最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方
  • どうしたらネガティブな気持ちに蹴りをつけることができるでしょうか!?
  • 実は、考えないことかも。
  • なぜなら、考えるという行為は、そもそも制約的で重く、ネガティブに陥りがちだからです。
  • 本書は、考えるのではなく、感じる発想を大切にできる1冊です。
  • 本書を通じて、ポジティブな感覚を常に持ち、ものごとに向き合うスタンスを見つけられます。

考えすぎることは良くない!?

考えるということに、実は弱点があります。考えるすぎるということは、ネガティブにふれるからです。以下の研究者のコメントをご覧ください。

  • 不安やネガティブな感情は、考えごとをするほど強くなる ―――ミシガン州立大学 モーザー
  • 情報が多いほど、時間をかけるほど、人は合理的に判断できなくなる ―――ラドバウド大学 ダイクスターハウス
  • 忘れっぽい人、ものごとをざっくり記憶する人のほうが思考力は高い ―――トロント大学 リチャーズ
  • 考えないようにしようとするよりも、行動で打ち消したほうがいい ―――カンザス大学 クラフト
  • 「やる」か「やらないか」の決断は、コインで決めても幸福度は変わらない ―――シカゴ大学 レヴィット
  • 考えているときよりもぼーっとしているときのほうが脳は効率よく働く ―――ワシントン大学 レイクル
  • 過去のことを思い出すほど脳は老化していく ―――理化学研究所 木村
  • 優秀な人ほど、優秀な人のマネをして行動や思考を効率化している ―――南デンマーク大学 アナリティス
  • 「フェイスブックをやめる」など入ってくる情報を減らしたほうが幸福感も増す ―――コペンハーゲン大学 トロムホルト

考えすぎないほうが、行動力や幸福感が高まり、仕事や人生にいい影響がある

はじめに

私たちは、いかにしたら考えすぎる自分を俯瞰して、自覚し、そこから卒業することができるでしょうか!?

考えることについては、前回の投稿「【「余白」を大切に!?】考えすぎない練習|ジョセフ・グエン,矢島麻里子」もあわせてぜひご覧ください。

世の中には、「考えすぎて動けなくなっている人」もいれば、「考えすぎず最適な行動を素早く取ることができる人」がいるのも事実です。

  • いつも行動が素早い!
  • 判断が的確!
  • いいアイデアもすぐに出す!

こんな人が、あなたの周りにもいませんか?

例えば、会社の経営者、とくにオーナー企業の経営者がイメージしやすいかもしれません。じっくり考える必要はないけれど、一か八かのヤマカンで動いているわけではない、そんな人たちこそ、実は、考えすぎてしまうことから上手に距離を取りながら、毎日の知的生産を行っているのです。

いま・ここを大切に!?

大切なのは、いま・ここに集中することです。過去にあったことや、未来に起こりそうなことをいくら思い出して、つらい思いをしたり、案じたりしても、その先には答えがありません。私たちが、コントロール可能なのは、いま・ここであり、いま・ここで感じている自分たちの心です。向き合えること、そしてコントロールできることに集中しましょう。

目の前のことに集中できていないときには、幸せを感じづらい。集中している時には幸せを感じやすいということですね。

04 集中と幸福「今この瞬間」に意識がないとき脳は不安を呼び込んでしまう

そして、脳は忙しくしているときよりも、ぼーっとしている時の方が2倍のエネルギーを使っています。脳のこのような機能を「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼びます。何もしないのに安静時に活動が活発になる脳の領域が複数あることがすでに、研究でわかっています。

ぼーっとしている状態というのは、エネルギーが脳全体に分散されています。特定の部位にしか行っていなかったエネルギーがたくさんの場所に届くことによって、有機的な「つながり」が生まれてくるのです。

脳の無意識の力を活用する視点については、こちらの1冊「【無意識を耕せ!?】意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方|茂木健一郎」もぜひご覧ください。

明るい方へ!?

いま・ここに集中するには、常に明るい方向へ、本当の心が向く方を意識することがポイントです。人は本来、愛や希望、信頼など、より良い方向へ向かう力を兼ね備えているものです。それは、宇宙というか、そうした大きなエネルギーの根源がそうした力を発しているからだと言います。

大いなるなにかについては、ぜひこちらの1冊「【大きな何かよ、導きたまえ!?】運気を磨く~心を浄化する三つの技法~|田坂広志」もお手に取ってみてください。大変おすすめの1冊です。

自分のポジティブな面に意識を寄せてみましょう。利他の精神でいることも大切です。「自分の利益を優先する」傾向が見られる人は、考える機能を司る背外側前頭前野が扁桃体(脳の本能)よりも大きいことがわかりました。打算よりも、貢献を選んだほうが、結局は自分の幸せを追求するということにもなるのですね。

また、悲観的な情報に触れないことも大切です。かなしいかな、人は悲しいニュースやつらいニュースに注目してしまいがちです。なぜなら、ネガティブな情報は自分の生存に訴えかけるため、注目しがちだからです。そして、残念なことに、ネガティブな情報ほど、多くの人が注目してしまうため、メディアでもバイラル効果を得てしまい、結果的に、目に触れやすくなるということも考えられます。可能な限り、メディアを流し見する時間を低下させることがポイントです。

目に触れる情報を制御して、そして自分から出ていく情報についても検討してみましょう。次のような発言をするようにアプローチを変えてみるのもいいかもしれません。

〈ほどよいポジティブ表現変換リスト〉

  • できない  → ~ならできる
  • 難しい   → やりがいがある
  • 忙しい   → 充実している
  • 疲れた   → 一生懸命動いた
  • うるさい  → 活気がある、元気がある

きっとできます!!やってみましょう!!

まとめ

  • 考えすぎることは良くない!?――モヤモヤと考えることは、実はネガティブに振れます。
  • いま・ここを大切に!?――杞憂や過去を嫌悪する必要はありません。
  • 明るい方へ!?――情報のインプットとアウトプットをポジティブ変換してみましょう。
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