【「判断軸」の作り方とは!?】すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。|牧田幸裕

すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。
  • どうしたら、自分の頭で考えられるようになるでしょうか!?
  • 実は、自分の中に「判断軸」を持つことが大切かも知れません。
  • なぜなら、取捨選択のための比較が、思考を刺激するからです。
  • 本書は、あまり注目されない「教わり方」を説く1冊です。
  • 本書を通じて、自分の学習感度を向上させるヒントを得ます。

「判断軸」がなぜ大切か!?

前回の投稿「【実は大切な「教わり方」とは!?】すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。|牧田幸裕」では、教わり方を磨くのに大切なのは、ナビゲーションを意識することだという内容をレビューさせていただきました。

1.現在地の確認
2.目的地の設定
3.ルート候補の設定
4.ルート候補の選択
5.ルートの決定

大切なのは、現在地を俯瞰して、どこへ向かっていきたいのかという目的地を明確化することで、学ぶ姿勢の基本ができます。あとは、ルート選定になるのですが、ここで重要なのが「自分自身の判断軸」を持つということです。

現在地と目的地がそれぞれ1つ決まっていても、そこへ至る登攀ルートはいくつも考えられます。そのどれを進むべきか、きっと他者のアドバイスや社会の常識なども、情報としては参考にできるでしょう。しかし、そういった他者の作った情報に溺れてしまっては、結局ルートを見つけることも、一歩を進めることも難しくなってしまいます。

大切なのは、自分自身の判断・価値観でルートを見極め、歩んでいく勇気を持つことです。

自分で正しいと思うことを愚直に行い、必要なと思うものはバッサリ切り捨て、必要なところだけに邁進する判断軸を持っていることである。

第3章 「教わる力」とは、自分の判断軸をつくることであり、取捨選択をできるようになることである

「判断軸」の育て方とは!?

なにもないところから「判断軸」を持とうとしても到底難しいことです。「判断軸」を養う第一歩は「人に倣う」ことがもっとも良いです。

どうすれば判断軸を持ちえるのか。それは、他人の判断軸を借りてりようすることである。

何を「教わる」べきか、最初は他人の判断軸を借りて利用する

自分が信じる道を少しずつ探していくということです。何もな状態からは、それがよいのか・わるいのかも判断できません。もちろん、この場合のよい・わるいとは、自分にとっての、という意味です。

もっと言えば、それがすき・きらいといっても過言ではないと思います。何が自分にフィットするかは、まずもって体験をしてみて、それから手応えを得ながら、社会にある考え方や判断の軸を身につけるよりほかありません。

判断軸を得るためにも、守破離が大切です。自分が「信じる人」を見つけて、彼・彼女の模倣をとにかくするのです。彼・彼女が何を見て、それをどう判断しているのかをつぶさに観察し、自分の視点としてインストールします。

そうしてマスターをしてから自分の判断軸として育てていくために、他の判断軸を学び、比較対象としていきます。そうすれば、自分ならではの判断軸として育てていく行動へと移れます。

「判断軸」を育てるための読書とは!?

判断軸の比較対象を増やしていくためには、読書が効果的でしょう。

摂取する情報量を拡げるのは、他人の判断軸を吟味できるようになってからだ。

「信じる道」を探し出すために、信じられる人を探し出す

守破離を一巡して、自分の判断軸をおぼろげながら持ち得た時、さらに多くの判断軸があることを認識していきましょう。本は、判断軸が形になったものです。著者のものごとの見立てと、判断が書いてあります。著者から受け売りだけを受け取るのではなく、自分の判断軸と照らして、いいこと・きになること・違和感を持つこと、などなど、自分の意見を磨いていきます。

本書の著者牧田幸裕さんは、年間300冊ほどの読書量でもよいでしょう!と語ります。出会った1冊の判断軸を見出し、自らの判断軸と比べ、そして「信じられる!」と思った1冊をとにかく深く読み込んでいきます。そして、その1冊を他者に伝えていくことで、自分の判断軸を養う行動を繰り返します。

自分自身の判断軸を作ることができれば、膨大な情報から取捨選択をし、自分に重要な情報や必要な情報だけを選択できるようになります。このことによって、読書のスピードが格段に上昇し、さらに多くの判断軸に触れ続けることを可能にします。

今回の投稿では、「判断軸」をベースに、いかに「教えられる」力を養うのかを見てきました。

私が特に大切だと思ったのが、流されない、ということです。常識という言葉があるように、社会には人が作った判断軸で溢れいています。何も考えなく、流されていては、その常識をもとに自分の判断をしたり、行動を選んでしまいがちです。大切なのは、自分を客観視して、自分の判断軸の有無を見極めること。そのうえで、自分だったら何がいいのか、きもちいいのか、素敵だと思うのか、そんな心持ちに素直になるということです。

昨日、とある事業者さんのと会話をさせていただいたときのこと、その代表者の方は、「周りが**というので、しかたなく」とか「周囲のアドバイザーがこういってて」とか「競合が・・こんな活動をしてて・・」とか、語られる言葉がどうも他者視点であることが気になっていました。そこで、代表者の方が「本当に大切にしていることはなんですか?」、「自分が本当にやりたい!と心動かされることはなんですか?」と伺ったところ、しばらく考えた上で、ご自身の事業のビジョンを少しずつ、ご自身の言葉で語られ始めました。

私は、そうした「自分の言葉」を持つということの大切さを教えていただいた気持ちになりました。

自分の言葉が、自分の思想を作り、そして行動をつくり、人生をなします。大切にしたいですね。

まとめ

  • 「判断軸」がなぜ大切か!?――成長のためのルートを選択できないからです。
  • 「判断軸」の育て方とは!?――守破離が大切です。
  • 「判断軸」を育てるための読書とは!?――判断軸の比較対象を増やすために読書をします。
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