- どうしたら習慣の力を借りて、人生をより良い時間にできるでしょうか!?
- 実は、まず、自分の特徴を知ることが大切かも。
- なぜなら、特徴によって、習慣の術は異なるからです。
- 本書は、性格診断の元、習慣化の実践を説く1冊です。
- 本書を通じて、自分を客観視して、自然な習慣化を身につける1歩を踏み出せるでしょう。
習慣は性格診断から!?
何か、新しいことを始めたり、より良い時間や人生を目指す時、習慣の力を味方につけると、順調にものごとが進みます。人間は、変化を嫌うようにできています。このことは、人から挑戦や変革を避けさせるようにも働くのですが、一方で、一度身についてしまった、習慣はずっと変えにくいというメリット(?)も、もたらします。
歯磨きがちゃんと習慣化している人であれば、食事の後、寝る前に歯磨きをしなくては「気持ち悪い」と思えますし、読書の習慣が身についている人であれば、手持ち無沙汰なときには、スマホを何となく眺めるのではなく、読書をしてしまう方が「スッキリ」した気分を味わえます。などなど・・。
人は「変化」に抵抗し、「いつも通り」を受け入れる
人は「変化」に抵抗し、「いつも通り」を受け入れる
そして、習慣の力を味方につけるには、もうひとつ大切なポイントがあります。
それが、自分のキャラクター(性格)を認識して、ぴったりな習慣化の行動を行うということです。
行動・動機のタイプが異なれば、習慣化のやり方も変わるのです。
「童話マトリックス」でわかる「行動・動機タイプ」
性格を見抜くマトリクスとは!?
自分のキャラクター(性格)をざっくりと2軸、4つのマトリクスで見つめる方法を見出すのが、本書の特徴です。
1つめの軸は、「行動傾向」です。童話になぞらえて、うさぎとかめが登場します。
うさぎは、「まとめて一気にやりたいタイプ」です。(短期集中型)
かめは、「分散してコツコツやりたいタイプ」です。(長期分散型)
もう1つの軸は、「動機傾向」です。こちらも童話になぞらえて、アリとキリギリスが登場します。
アリは、「求められること、任せられることが仕事だ!」と捉えます。(リスク回避型)
キリギリスは、「好きを追求するのが仕事だ!」というタイプ。(快楽追求型)
これらを組み合わせて「うさぎ」―「かめ」軸と、「アリ」―「キリギリス」軸で4つの窓を構成します。
- うさアリ・・行動が早く、やるべきことをきちんとこなしていける。任されたタスクや課題はスピード力を活かしてこなす。
- うさギリス・・行動が早く、短納期での仕事に強い。やりたいこと・成長に向けて未来志向の行動が起こせる。
- かめアリ・・目標やタスクを分散型で着実にこなしていく。計画性があり、淡々と実践する実行力・継続力がある。
- かめギリス・・楽観的にコツコツ行動していく。義務的なことだけではななく、やりたいこと・学びなども織り込んでバランスよく実践できる。
みなさんは、どのタイプでしょうか!?本書の中では、著者の古川武士さんがウェブ診断も用意してくださっているので、ぜひご活用してみてください。また、本書の中では、これらのタイプ別に応じた習慣化に向けたティップスがまとめられています。
完璧はない、最善があるだけ。小さく始める
完璧はない、最善があるだけ。小さく始める
がっかりタイムを超えよ!?
習慣化に当たっては、どうしても最初は、自分との戦いになります。新しいクセを身に着けようとしているようなものなので、自分のプログラムを書き換えるようなものです。それは、一定程度のハードルがあります。
特に忍耐の持ちようが大切になるのが、なかなか成果が見えないことかも知れません。例えば、読書にしても、健康法にしても、ダイエットにしても、職場でのチーミングにしても、一朝一夕にはよりよい結果は見出すことはできません。だからこそ、時間を味方に付けて、続けること=習慣化が大切になるのです。
成果というのは、最初は、なかなか見えないものです。ところが、ある一定の段階になると、急激に成長したり、成果やアウトプットが見えだすタイミングがあります。
「がっかりタイム」・・なかなか成果が出ずに、辛抱が必要なフェーズ。
「ぶっちぎりタイム」・・がっかりタイムを乗り越えた先にある、習慣化と成果が相乗効果を起こすフェーズ。
私は、「がっかりタイム」を乗り越えると継続が力になり、そして習慣化の再現性と発展性が発揮される「ぶっちぎりタイム」がやってくると考えています。
習慣化は、「がっかりタイム」の先にある
習慣化については、こちらの1冊「【毎日の積み重ねが人生になる!?】習慣を変えれば人生が変わる|マーク・レクラウ,弓場隆」もぜひご覧ください!!おすすめです。
16のパーソナリティに分けられる性格診断が海外ではブームだそうで、それを起点にSNS上やリアルでのコミュニケーションを円滑にしているそうです。自己を知る(=メタ認知)があれば、そこからコミュニケーションが始められるということですね。本書で取り上げられている4つの分類も、ある意味、自分とのコミュニケーションの起点になるものかと思いました。
まとめ
- 習慣は性格診断から!?――自分にフィットした習慣術を選択しましょう。
- 性格を見抜くマトリクスとは!?――行動と動機で区切る4つの分類を参照しましょう。
- がっかりタイムを超えよ!?――がっかりタイムを超えれば、習慣と成果が相乗効果をなします。