【頭の善し悪しではなく、何が大切!?】人間にとって教養とはなにか|橋爪大三郎

人間にとって教養とはなにか
  • 何が、人生や仕事をより良くするファクターになるでしょうか!?
  • 実は、頭の善し悪しではないかもしれません。
  • なぜなら、教養を学び続けることがポイントだから。
  • 本書は、教養とは何かを説く1冊です。
  • 本書を通じて、おとなになってからの学習の大切さについて知ることができます。
橋爪大三郎
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教養はなぜ大切か!?

教養はメリットがあります。

1.教養を身につければ、満足することができます。
自信がついて、ものごとを学ぶのが楽しくなります。学びを深めていけるのです。

ポイントは、結論まで学ばないほうがいいということです。途中まで学んだら、あとは自分で「考える」クセを持つのが大切です。教養とは、自ら考えるために有るのです。

もうひとつのメリットそれは、

2.人のために考えることができ、社会をより良くすることができます。
大勢の人々が、一人ひとり教養を磨き深めていくと、相乗的な効果が生まれて言論が活発になります。すると、政治の質が高まり民主主義がほんものに一歩近づきます。

あなたが、そして一人ひとりが教養を身につけるなら、そのぶん社会がよくなるのです。

まえがき

民主主義がうまくいくには、3つのポイントをおさえておくひつようがあります。

1.教育が普及していること。
2.言論、出版の自由があること。
3.政府がきちんと組織され、社会秩序が保たれていること。

教養を一人ひとりが身につけることで、同時代の大勢の人々に関心を持つことができます。そして、自分を客観視して、自分と社会の関係を見つめてより良い解決を選び取る助けになります。

教養は、よりまっとうな政治的関心の養分になります。

まえがき

こうして、民主主義を一人ひとりが支え、よりよい社会へと向かう原動力になるのです。教養とは、社会のすべての人々が、有権者として適切な意思決定を行うための基礎知識と言えるでしょう。

学校を使い倒せば良い!?

教養が身につけば、自分で考えることが可能になります。自分のこと、仕事のこと、社会のこと、それは、自分と外部との「間」に関心を持つことに繋がります。

このとき、いかに常識を疑うか、という問題もつきまといます。

常識とは、世間が勝手に作り出したように見える、考え方です。でも、それに倣うかならわないかは、本来は自分で決めることができるはずです。教養を身につけることで、常識から一定の距離をとることが可能になります。

世間の基準がどうであろうと、自分は自分だと思うことができるかどうか・・・。

自信を持ちましょう。開き直って見ても良いかもしれません。そうしていると、不思議とその人のほんとうの魅力が浮かび上がってくるのです。ごくごくあたりまえの「人はそれぞれちがう」ということを素直にいく生き方が可能になります。

教養がなければ、
「もっとスリムにならないと!」とか
「もっと色白にならないと!」とか
「もっといい仕事につかないと!」とか
「もっとお金を稼がないと!」とか
そういうあらずもがなの問題設定をしてしまうのです。

でもそれは本当に取り組む問題なのか、冷静に見極める必要があります。

社会には、「答えのない問題」が多くあります。むしろ、答えがない問題しかないと言ってもいいかもしれません。私たちが学んできた学校の教育というのは、この「答えのない問題」を見つけ、解く基礎的な体力となっています。

国語は、本を読むことで自分の人生の選択肢や自由の範囲を大きく広げるのに役立ちます。
数学は、「意見の相違」がないことで、合理的な考えを身につけられます。
科学は、自然界の人間が手出しできない性質のものにふれ、理解することができます。
社会科は、私たちの生きる社会の仕組みをすることができます。

「答えのない問題」を考えることは、実は、その中に含まれる「小さな答えのある問題」を積み重ねていくことに繋がっていきます。よって、学校が教えてくれるひとつひとつの小さな力を身につけることはとても意味があることなのです。

ただ、学校で教えてくれることが、すべてか?というとそういうことではないことは明らかです。

学校で勉強したことは隙間だらけで、それだけでは現実を生き抜くことはできない。そう実感した瞬間に、学校の勉強が本当に生きている。

学校の勉強は、どう役に立つのか
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教養の触れ方とは!?

教養は誰かに「教わる」のではなく、自分で「獲得」しなくてはいけない。

有事に頼りになるのは、教養だけ

学校で教わることは、文字の読み書き(国語)、数字の計算(算数)、モノの性質(理科)、そして世の中の仕組み(社会科)です。中学、高校に進むと、内容は高度になります。でもそこで身につくのは「教養」ではなく、あくまでも基礎的な「知識」です。

教養をどこまで「自ら」獲得したかによって、問題の解決能力が左右されることになるのです。

明確な目的意識など持たずに、広く教養に触れるしかありません。教養という森は広大です。何しろ教養とは「今まで人間が考えてきたことのすべて」なんですから。したがって、何か問題が起こってからあわてて教養を身につけようとしても手遅れ。いつ役に立つのかわからないものを、いつか役立つ日のために、日頃から少しずつ蓄積していくのです。

3つの条件を踏まえて、教養を身につける旅路を続けていきましょう。

1)バランスよく学ぶ
2)「ほんもの」にふれる
3)納得して、楽しむ

どうして、おとなになると、勉強をしなくなってしまうのでしょうか・・。本当に大切なことは、一人ひとりが「教養」の必要性に自ら気づいて、自ら「獲得」をしていくことなのですね。

教養の身につけ方については、こちらの投稿「【読んだあとで決まる!?】外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術|山口周」もぜひご覧ください。大変興味深いです。一口に読書といっても内容で、大きく学び方を変えていく必要があります。

まとめ

  • 教養はなぜ大切か!?――自らの人生の質を高め、社会をより良くします。
  • 学校を使い倒せば良い!?――学校の知識が、教養を自ら獲得するヒントをくれます。
  • 教養の触れ方とは!?――バランスよく、「ほんもの」にふれ、納得して楽しむことです。
橋爪大三郎
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