- 世の中を賑わせている対話型AIとともに知的共同作業は可能でしょうか!?
- 実は、本を1冊企画し、編集し、仕上げていく過程に並走してくれるかも。
- なぜなら、対話型AIは言葉を扱うのに長けているからです。
- 本書は、書籍編集者が実践するチャットGPTとの本の制作に関する1冊です。
- 本書を通じて、対話型AIの可能性について触れることができます。
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コンセプトを一緒に考える!?
いきなりChatGPTに本の企画をふりだしてもよろしくありません。まずは、出版の目的を人間がしっかり考えてみましょう。
そもそも、あなたの強みはなんで、今度どんなビジネスを行っていきたいのか、あるいは、社会とどのような関係性を築き、価値を提供していきたいのか、を明確に考えながら、本の位置づけを明確にしましょう。同時に読者ターゲットを明確化することもポイントです。
また、山田稔さんは「0.5冊目需要」を狙うことも大切だといいます。
この「0.5冊目需要」というのは、何かトピックに興味を持ったときに、最初に手に取るであろう1冊目の本ではなく、その1冊目の本よりももっと手前の段階での興味や関心にリーチして、何か面白そうだなと思って読まれる本を意味します。
3-1-4. 「0.5冊目需要」を狙う企画を考える方法
読者の立場にたって、市場に溢れる本の中からあなたの本を手にする理由を明確化しましょう。
その上で、ChatGPTとの共同作業に入ります。
ChatGPTの立ち位置を明確化すると良いといいます。例えば、「リストマーケティングが得意な凄腕マーケター」とか、「たくさんのベストセラーを手掛けてきた実用書の凄腕編集者」とか「わかりやすい説明で評判のビジネス書のベストセラー作家」とか・・、執筆のフェーズや投げかける質問に応じて、ChatGPTに役割を提供してみましょう。
目次を一緒に考える!?
企画骨子(コンセプト)がある程度見えれば、次に目次のフェーズに移ります。ここでは、次のような依頼をChatGPTに投げてみましょう。
具体的には、「こんなコンセプトのKindleなんだけど、目次を作って」と指示します。
3-2. 企画コンセプトから目次を作らせる
また、章立てについては、
・何章立てなのか?
・各章はどんな内容にするのか?
などの、細かい指示も忘れないようにしましょう。
しっくりこない目次が作成されるたびに、修正をディレクションしていきましょう。
基本的な目次の構成は次を参照ください。
1章 読者を引き込む
2章 基礎知識の説明
3章 実践的な紹介の方法
4章 実践的な方法の紹介
5章 実践的な手順の紹介
6章 応用や発展的な内容の紹介
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大切なことは、すべてをChatGPTに書かせることも可能なのですが、当たり前ですが、それでは、独自性がないものになってしまうため、自分が日常的に伝えている内容と齟齬が無いように、適宜「各章で自分が何を伝えていきたいのか?」について、点検をしながら進めていくことがポイントです。
検索に対してヒット率を高めるためには、SEO対策が必要です。書籍についても、このテクニックが活用できます。よく検索されているキーワードを散りばめた、目次を書くことで対応することができます。
適切なキーワードを目次、タイトル、商品説明に組み込めるようにしましょう。検索エンジンの評価を高め、電子書籍のページを検索結果の上位に表示させることが可能です。
原稿を一緒に書く!?編集する!?
目次が完成したら、それぞれのトピックスの「内容説明」をChatGPTに行ってもらいましょう。それがそのまま原稿候補になります。たとえば、「500~1,500文字」以内で説明をしてもらい、それを読んで、自分が求める内容に方向づけをしていくことが、理想の進め方でしょう。
編集者として自分をポジショニングするということです。原稿執筆はChatGPTにまかせて、自分は編集者の立場で、方向づけを行うことができれば、常に客観的に自分の原稿を読みながら、読者のための執筆・編集活動が可能になります。
最終チェックは念入りに行いましょう。ChatGPTは、自信満々に嘘をつくことがあります。事実確認と、なにより、ご自身が書きたかった内容になっているのか!?について、品質確認をしながら、仕上げていきましょう。
また、文章には人柄がでます。この点についてもChatGPTに、指示を入れて進めましょう。
直接的に、「○○さん(作家)のような文章で!」とお願いすることも可能でしょうし、トーンやテイストとして指示することも可能です。
トーンの例
・権威のある
・自信がある
・辛辣な
・フレンドリーに
・ユーモアを交えて
・皮肉っぽく
・情熱的に
・感情的に
・親身な
・優しく など
テイストの例
・学術的に
・論理的に
・解説的な
・説明っぽく
・批判的な
・専門的に
・分析的に
・説得力のある
・物語っぽく など
ChatGPTを活用して文章を書かせることは可能ですが、そのままではつまらないドライな文章になることが問題です。
2-3. 最大の欠点は書いた文章がつまらないこと
内容、文体(トーン・テイスト)込で、どうしたら、自分が言いたいことが、自分らしく伝わるのかを追究していくように工夫しましょう。
キンドル出版については、こちらの投稿「【出版とは、貢献である!?】セールスを不要にするKindle出版 7つの法則|中野巧」もおすすめです。ぜひご覧ください。
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まとめ
- コンセプトを一緒に考える!?――自分が出版で伝えたいことをまとめます。
- 目次を一緒に考える!?――伝えたいことを複数の項目でまとめます。
- 原稿を一緒に書く!?編集する!?――目次(見出し)ごとに内容を書いていきます。
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