【コンサル実務とは、なにか!?】新版 問題解決プロフェッショナル|齋藤嘉則

新版 問題解決プロフェッショナル
  • コンサルティング業務は、何を指すのでしょうか!?
  • 実は、問題解決のステップを知ることがポイントかも。
  • コンサルティングは、得意先に内在する問題を解決することであるからです。
  • 本書は、目に見えづらいコンサルステップをシンプルに見える化してくれた1冊です。
  • 本書を通じて、顧客のために何を投げかけて、どのように仕事を進行するべきかがわかるでしょう。
齋藤嘉則
¥2,079 (2024/02/20 18:36時点 | Amazon調べ)

本書は、「【読んだあとで決まる!?】外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術|山口周」でご紹介されていた1冊です。

コンサルティング業務の全体像!?

コンサルは、問題解決をする業務です。そのためには、3つの行動規範が必要です。

1)ポジメン・・ポジティブメンタリティ
決して諦めず前向きにものごとをとらえる。

2)パラテン・・パラダイム転換
パラダイム転換(=従来の枠組みからの転換を目指す)を促す。

3)ロジシン・・ロジカルシンキング
論理的にものごとを捉えて、解決策を見出す。

マインドセットと同様に、大切なのが、思考のフレームワーク術です。

本書では、問題解決にかかわるフレームワークをシンプルに説いてくれています。それが以下です。

2つの思考・・ゼロベース思考 仮説思考
2つの技術・・MECE(ミッシー) ロジックツリー
1つのプロセス・・ソリューションシステム

今日から3回に渡り具体的な、問題解決のフレームワークをご紹介してみたいと思います。大切なのは、その思考のフレームを知った上で、ワーク(実行!)すること。試してみながら、自分の血肉にしていきましょう。

まず、今回の投稿では、2つの思考を見てみましょう。

思考1)ゼロベース思考とは!?

<ゼロベース思考>と<仮説思考>は、問題解決にあたっての2つの重要な基本的思考である。<ゼロベース思考>とは文字どおり「ゼロベースで物事を考える=『既成の枠』を取り外す」ということ、仮説思考とは「常にその時点での結論を持ってアクションを起こす」ということだ。

第1章

ゼロベース思考のポイントは、

  • 自分の狭い枠の中で否定に走らないこと。
  • 顧客にとっての価値を考えること。

です。

自分の見えている世界の中で判断するのをやめましょう。自分の枠で考えると、ものごとは全て難しく、すべて解決不可能なように判断できてしまいます・・、でもそうではなくて、人の視点を借りたり、全体像を忘れないように見ることで、ものごとというのは移ろいます。自己否定につながることもあるかもしれませんが、広い視点を持ちましょう。

また、ゼロベースで考える!と身構えるのではなく、「そもそも、お客さんのためになることはなんだろう?」という問いを持つだけでも大丈夫。そもそも、多くの創業者がなぜビジネスを立ち上げることに成功したのでしょうか!?それは、かならず、「顧客のために」を考え抜いた過程があります。むしろ、その過程が継続しているからこそ、ビジネスが永続しているとも言えます。

ですから、ゼロベース思考は、ニュービジネスを立ち上げようとするベンチャーであろうと、主力事業が変化の対応にさらされている既存の大企業であろうと、全ての企業に求められる思考態度なのです。

ゼロベース思考とは、アートの世界のようにひらめきや直感に頼るまったくのゼロからの発想を必ずしも意味しない。自部門や自社の既成の枠から離れ「顧客にとっての価値」を考え抜くことができれば、そのビジネスは成功する。

第1章
齋藤嘉則
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思考2)仮説思考とは!?

仮説思考とは、限られた時間、限られた情報しかなくとも、必ずその時点での結論を持ち、実行に移すということである。

第1章

仮説思考のポイントは以下に掲げる3つです。

  • アクションに結びつく結論を常に持つ――結論の仮説
  • 結論に導く背後の理由やメカニズムを考える――理由の仮説
  • 「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する――スピードを重視

ビジネスの世界では100の評論よりも、1つの具体的結論が、勝ることを肝に銘じ、常にアジャイルで考え・実行をするスタンスが必要です。

上記の「背後の理由やメカニズム」とは、問題となっている、あるいは将来問題になるだろうと思われる現象を創り出す、仕組みや構造のことです。これがなければ、結論が出せません。表面的な現象ではなく、その根源となっている仕組みに着目しましょう。

この背後の理由やメカニズムについて常にアンテナを張り、独自の世界的サービスを立ち上げたのが、クロネコヤマトの小倉昌男さんかもしれません。ぜひこちらの投稿「【大和運輸中興の祖、小倉昌男のイズムとは!?】ヤマト正伝 小倉昌男が遺したもの|日経ビジネス」をご覧になってみてください!

いかに、民間企業ではじめて「小口配送」ビジネスを立ち上げたのか?いかに、鳥の目・虫の目・魚の目を駆使して、背景とメカニズムを探ったのか?について、ぜひご覧ください。

まとめ

  • コンサルティング業務の全体像!?――問題解決のステップを知りましょう。
  • 思考1)ゼロベース思考とは!?――顧客のためにそもそもを問うことです。
  • 思考2)仮説思考とは!?――アクションに結びつく結論を常に更新し続けることです。
齋藤嘉則
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