【質素と簡素は大違い!?】人生の流れが美しくなる 禅、「お金」の作法|枡野俊明

人生の流れが美しくなる 禅、「お金」の作法
  • 気づけば、お金のとりこ!?お金との距離感って、どうやってつかめばいいでしょう!?
  • 実は、禅にヒントがあるかもしれません。
  • なぜなら、禅は、足るを知ることを実践しているからです。
  • 本書は、枡野俊明さんによる禅視点での「お金」の見立てです。
  • 本書を通じて、当たり前の存在になっている「お金」に関して、自分らしい距離感を見極めることができるでしょう。

禅的お金の見立てとは!?

お金とは、あくまでも人生を豊かに過ごすための一つの道具にすぎません。お金そのものを人生の目標にしてはいけないとうことです。

おわりに お金とは、人生を豊かに過ごすための道具にすぎない

だから、お金を、目標にしてはいけませんし、増えた、減ったで一喜一憂してもナンセンスなのです。より多くためたとしても、本当にそのお金使いますか?確かに、あまりに少ないのは不安で仕方がないですが、自分自身でこのくらいあればあとはいいラインを決めておくのも、お金にとらわれずに生きていく秘訣かもしれません。

お金をどんなにためても、冥途にはもっていけません。最後にはおいていくしかない「もの」への執着と一緒です。お金を空気のようなものとして見立ててみるのはどうでしょう。空気は私たちが生きていくために不可欠なものですが、その存在を日常生活の中で意識することはほとんどありません。また、あまりにすいすぎると過呼吸になってしまいます。そういう存在として、お金を見立ててみると発見があるかもしれません。

質素と簡素というテーマでも、お金と暮らし方のスタイルを見出すことができます。質素とは、お金がないから、それなりの衣食住にすること、簡素は、あえて、シンプルにすること。禅は、後者を志向します。デフレ時代、少しのお金でも衣食住が賄えるようになりました。しかし、低価格にあまりに寄りすぎるのもどうでしょう。不必要なものがついてきたり、摂ってしまったり、反対にマイナスになることだってあるでしょう。

大切なのは、金額や料金が安いから良いのではなく、簡素を志向する意思なのです。

生きていることに感謝をしながら、一所懸命に毎日を生きている。幸せはそのなかにこそあるのです。

幸せは数字のなかではなく、自分の心にある

知足とは!?

足るを知ることが大切です。

そのためには、「自分にとっての幸福とはなんだろうか」「自分らしい人生とはどのようなものだろうか」を常に考えてみることかもしれません。そうすれば、自分基準の足るを作ることができます。お金を無尽蔵にほしい!という気持ちは、人の基準で生きているにほかならないのかもしれませんね。

けっして世の中の「平均」や「普通」のなかにはみいだすことはできないはずです。実体のない数字などと比べることなく、自分の心と対話をしてほしいと思います。

幸せは数字のなかではなく、自分の心にある

自分の手のひらにあまるものなど、どんどんこぼれ落ちれば良いのです。持ちきれないものを必死に持とうとしてもどこかで無理が出てきてしまうものです。心の無理を重ねていると、いつしか幸せを忘れてしまうものです。

見返りを求めない生き方が大切!?

見返りを期待しながら生きていると、いつしか心が卑しくなっていきます。見返りを求めるのではなく、「お互い様」の心で生きていくことが大切です。

人生の収支決算書は、なんとなく曖昧に

人生の収支決算書は、なんとなく曖昧に

そんな心持ちで、小さな貢献をつづけていくことがポイントかもしれません。ぜひ、禅の幸せの考え方について、過去の投稿「【幸せは感じ方!?】幸せを感じる心の育て方|枡野俊明」もご覧ください。

見返りばかりを求めていたら、あたたかなご縁は逃げていってしまいます。見返りを求めるのではなく、暖かさを信じて、GIVEの精神でいきましょう。

こちらも大変刺激的な1冊です「【正しく、”ギバー(Giver)”になるには!?】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代|アダム・グラント,楠木建」。おすすめです!!

まとめ

  • 禅的お金の見立てとは!?――お金は人生を豊かにするための一つの道具でしかありません。
  • 知足とは!?――足るを知ることが大切です。そのために自分らしい生き方を見つけましょう。
  • 見返りを求めない生き方が大切!?――見返りではなく、小さな貢献を続けていきましょう。
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