- SNS時代のマーケティングにおいて、フォロワーの数を大切にしてしまいますよね?
- 実は、それって、もったいないかも。
- なぜなら、たくさんのフォロワーよりも、少ないけれどあなたのことを愛してくれるファンを増やすことのほうが、よりよい関係性を永く構築できる秘訣だからです。
- 本書は、企業にいながらトップ営業として活躍し、その後、起業を経験した藤あやさんによるビジネス/サイドビジネスに関する1冊です。
- 本書を通じて、拡大一本路線ではない考え方についてひとつのヒントを得られるでしょう。
インフルエンサーの数=売上ではない!?
ビジネスの成功とフォロワーの数は比例しない。それどころか「ファンは少ないほうが実は稼げる」のです。
■「フォロワー50万人」でも大ヒットにはならない
ビジネスを考える時、大切なのが、どれだけの人が、そのビジネスの利益を支えているかという視点です。これは、パレートの法則で有名な2:8の理論を考えれば、自然に受け入れることができるでしょう。多くのビジネスにおいて、2割の人が8割の利益に貢献しています。2割の人をまず確保し長い関係をつくることを考えるのが、多くのビジネスとって大切です。
起業するにせよ、副業を始めるにせよ、ビジネスの成功の鍵となるのは、高額な商品であっても買ってくれるような「コアファン」を作っていくことです。
数よりもエンゲージメントが大切だということを意識しましょう。
コアファンとのビジネスとは!?
コアファンがあるビジネスは、一定の価格帯でも受け入れてくれることがあります。互いに信頼関係を構築していれば、一定の価格障壁もこえることができます。
さらに、コアなファンは、あなたが提供するサービスやモノに対しての「解釈」においても異なります。
こちらが「1」を提供したら「10」を受け取ってくれます。商品のよさが、お客様のほうで勝手に増幅されるという感じです。
■コアなファンはクレーマーにならない
たとえば、講師業などにはこの法則がよく当てはまるのではないでしょうか。「あの有名講師が言うのだから、なにかヒントが有るに違いない!」という感じで、その発言の真意を探っていく中で、自分にとっての気づきや発見が増え、結果、体験価値が増幅していくようなイメージですね。
一方で、その反対もしかり。信頼関係が全く構築されていない人が、いくら良いことを言っても、それは流されてしまいます。
だから、ブランドや所属などが初対面ではとっても有効に機能するんですね。その後は、いかに相手先に対して、その相手先のことを真剣に考えた活動が継続できるかが信頼構築のポイントなります。
コアファンとのビジネスを始めるポイントとは!?
まずは、信頼関係を築くきっかけをつくることがポイントです。
売るより先に差し上げる。
■ビジネスの鉄則は「求める前に差し上げる」
これは、「まず、情報を惜しみなく差し上げよう」ということ。
第1歩は、自分から行動して、Giveすることです。どれだけ、声高に「私は、○○です!」と言っても、それは信頼になりえません。確実に伝わるのは「行動」です。論より証拠、言葉より行動!これはどんなことにも当てはまる法則ではないでしょうか。
過去の投稿「【正しく、”ギバー(Giver)”になるには!?】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代|アダム・グラント,楠木建」もぜひ合わせて、ご拝読ください!大変おすすめな1冊です。
これについては、利他的視点も参考になります。こちらの投稿「思いがけず利他|中島岳志」の書籍もあわせてお手にとってみてください。
ファンと豊かな関係を築くためのビジネスを考えるポイントは、3つあります。
1)情熱の源泉……ビジネスになりそうな、あなたの才能、資質、強みのことです。
2)ペルソナ……自分の将来のお客様像は、具体的にどんな人かの解像度です。
3)ベネフィット……ペルソナに当てはまる人たちに、どんな「よりよい未来」を差し上げられるかです。
自分を他者と比較することなく、自分ができることをひとつずつ丁寧に棚卸しして、ビジネスのヒントを探してみましょう。また、ひとりでもあなたのファンができたら、ぜひその方のために、全力で何ができるか?を考え続けてみましょう。
自分発信で新しい展開を思いつく場合もあるかもしれませんが、とくに本書でお伝えしているようなコアなファンを相手にするビジネスには、お客様発信で新たなビジネスのヒントを得られる場合も多いという特徴があります。
■コアファンがビジネス成長のヒントをくれる
「ビジネスは、お客様とともに、成長していく」!!この心構え、とっても素敵だと思いました。
まとめ
- インフルエンサーの数=売上ではない!?――2:8の法則に則り、コアファンを探しましょう。
- コアファンとのビジネスとは!?――コアファンとよりよい関係を作る活動がビジネスです。
- コアファンとのビジネスを始めるポイントとは!?――「情熱の源泉」「ペルソナ」「ベネフィット」を見極めて、ひとりひとりのファンに向き合う中で、ビジネスをブラッシュアップしていきましょう。