- 起業や新規事業など、ゼロから1を立ち上げる活動は壮絶です。
- そんな時、実は、どんな困難が起こってもその中でベストを尽くすマインドが大切です。
- なぜなら、困難は避けられないからです。
- 本書は、起業家、VC責任者として知られるベン・ホロウィッツさんの困難の告白と、経営者へのエールをまとめた1冊です。
- 本書を通じて、自分にはどうしようもない困難を乗り切る勇気と知識をもらえるでしょう。
起業とは、新規事業とは!?
起業や、新規事業は、ゼロから1を立ち上げる行為です。また、5フォース分析をすれば一目瞭然ですが、新たなアイデアには5つの力が抑圧として働きます。これらに立ち向かっていく中で、問題が怒らないわけがないのです。そして、とくに現代は変化が極めて早く、ありとあらゆる問題が同時に巻き起こります。
ベン・ホロウィッツさんは、次のような覚悟が必要だといいます。
ゼロから何かを生み出そうと思ったら、予定通りに進まないのは当たり前だと思ったほうがいい。
日本語版序文 小澤隆生
代表者が持ち続けているべき2つのマインドセットとは!?
どんな困難(ハード・シングス)が起こっても、何かを生み出し続ける人になるには、ふたつの大切な能力が必要になります。
1つめは、現状を正しく把握する力。
もうひとつは、困難の嵐がやってきたときに、次々と手を打つ能力です。
本当に難しいのは、大胆な目標を打ち立てることではなく、大きな目標を達成しそこねたときに、従業員を解雇することです。本当に難しいのは、優秀な人材を確保することではなく、その人材をモチベーション高く活かすことです。本当に難しいのは、組織を設計することではなく、その組織で人々の意思疎通をはかり続けていくことです。本当に難しいのは、大きな夢を描くことではなく、その夢が悪夢に変わり、冷や汗を流しながら深夜に目覚めるときです。
「成功するCEOの秘訣は何か」とよく聞かれるが、残念ながら秘訣はない。ただし、際立ったスキルがひとつあるとすれば、良い手がないときに集中して最善の手を打つ能力だ。
第4章 物事がうまくいかなくなるとき
つらいときに役立つかもしれない言葉とは!?
ベン・ホロウィッツさんの次の言葉が、支えになります。
- ひとりで背負い込んではいけない。:自分の困難は仲間を苦しめると思ってはいけません。むしろ正しく共有して、多くの脳を生かして困難に立ち向かいましょう。
- 単純なゲームではない。:苦闘は戦略が必要なチェスです。より複雑な問題が巻き起こることを覚悟しましょう。
- 長く戦っていれば、運をつかめるかもしれない。:テクノロジーゲームでは、明日は今日とは全く違う競争環境になっている可能性があります。
- 被害者意識を持つな。:困難は、すべておそらく、自分の責任です。
- 良い手がないときに最善の手を打つ。:偉大になりたいのなら、これこそが挑戦です。最善は何かを考えて、手を打ち続けることしか、突破口を開くヒントはないのです。
苦闘に苦しむ人達が強さを身に着け、平和を見つけられますように。
第4章 物事がうまくいかなくなるとき
もっと、ハード・シングスに対する考え方がほしい方はこちらもおすすめ!「【いいことたくさん!】絶対悲観主義|楠木建」。そもそも、ビジネスは利害関係が複雑なので、うまくいかないという前提に立つと、逆説的ですが、少し視界がひらけます。
まとめ
- 起業とは、新規事業とは!?――ゼロ1を達成するには困難がつきものです。
- 代表者が持ち続けているべき2つのマインドセットとは!?――1つは、現状を正しく認識する力、もう1つは困難の中でも最善の手を打ち続ける覚悟です。
- つらいときに役立つかもしれない言葉とは!?――5つの言葉を胸に立ち向かっていきましょう。