【「今日も楽しかった!早く明日も仕事したい!」と子どもに言う毎日とは!?】「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント|仲山達也

「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント
  • 真に楽しい仕事は、どういう働き方から生まれるでしょうか?
  • 実は、自由という言葉の本意をつかむことから始まるかもしれません。
  • なぜなら、自由とは、奔放ではなく、「自」分に理「由」を求めることだからです。
  • 本書は、そんな自由な働き方について4つのタイプ別に説いた1冊です。
  • 本書を通じて、自分の使命に従うことの喜びとその働き方について触れることができるでしょう。

自由とはなにか!?

働くことを考えるときに、実は、自由とは何かを考えることが大切です。

自由という言葉にみなさんはどんなイメージがあるでしょうか!?きままで、束縛がないさま?あるいは、好き勝手なイメージ?確かに、それらは半分あっているのですが、それは、結果であって、本質ではないかもしれません。

自由とは、訓読みすると「自らに由る」とか「自分に理由がある」と読めます。自分がやりたいとか意味があると思いながら動くことを意味するのです。これは、好き勝手とは異なるし、自己犠牲のありなしを含んでいるかというと、それとも異なります。

自由とは、「わがまま放題好き勝手」ではなく「自分に理由があること」をいう。

第1章 働き方の4つのスタイル――組織のイヌ・ネコ・トラ・ライオンとは

では、反対に、他人に理由があることも定義できるはずです。それを「他由」と呼んでみましょう。

こうして自由の見方が変わってきたとき、組織にはいろんな自由観を持った人がいることに気づきます。

4つの仕事タイプ

著者である仲山達也さんは、組織には4つのタイプが存在すると言います。

横軸には、「組織にいながら自由」↔「組織の中央を志向」をおき、縦軸には、「パフォーマンス高い」↔「パフォーマンスふつう」を置きます。

  • 組織にいながら自由で、パフォーマンスが高い、「トラ」
  • 組織にいながら自由で、パフォーマンスがふつうの、「ネコ」
  • 組織の中央を志向し、パフォーマンスが高い、「ライオン」
  • 組織の中央を志向し、パフォーマンスがふつうの、「イヌ」

本書では、とくに「トラ」と「ネコ」的な働き方の可能性について触れます。

それぞれの特徴が顕著に現れるのが「ルール観」です。

  • 「トラ」にとってルールとは、パフォーマンスを上げるための作法(自分ルール)。
  • 「ネコ」にとってルールとは、息苦しいのでキライなもの。
  • 「ライオン」にとってルールとは、群れを統率するためのもの。
  • 「イヌ」にとってルールとは、守るべきもの。

自由と他由の差が歴然と現れれます。

いずれの働き方も、それぞれで、どれが良い!というわけではないのです。

でも、これまでの時代にはあまり評価されず、活躍しづらかったネコ・トラが生きやすい時代になってきたので、働き方の選択肢を増やしたいというのが本書の願いです。

第1章 働き方の4つのスタイル――組織のイヌ・ネコ・トラ・ライオンとは

組織の「ネコ」度は次のチェックリストではかれるといいます。

「ネコ」度診断チェックリスト

  • 1)「仕事は苦役であり給料はガマン料「という考え方にモヤモヤを感じる (  )
  • 2)お客さんに喜ばれれない(意味のある価値を提供しない)仕事はやりたくない (  )
  • 3)指示された範囲外(KPIと直接関係ないこと)でも、よいと思ったらことはやる (  )
  • 4)自分の信念に反する指示は、しれっとスルーすることがある (  )
  • 5)肩書や出世競争を勝ち上がることに、興味がない (  )
  • 6)向いていないし自分でなくてもよい仕事をずっとやらされるのは、ムリ (  )
  • 7)社内キャリアのレールの先に到達している人の姿にワクワクしない (  )
  • 8)失敗しないことより、怒られたとしてもチャレンジすることのほうが大事 (  )
  • 9)群れに組み込まれるのがニガテ (  )
  • 10)同調圧力をかけられるのも、かけるのもキライ (  )

あなたはいくつ当てはまりますか!?とくに10番目の指標が特徴を分けるといいます。

そして、自由な働き方をしていながらも、型破りの成果を上げる人、「トラ」の人になるとさらに、特徴が異なります。「トラ」度をはかる指標から、特徴を見つけてみましょう。

「トラ」度診断チェックリスト

  • 1)社命より使命で動く(社内で浮いている) (  )
  • 2)「レールから外れた経験」などの「痛みを伴う転換点」がある (  )
  • 3)突出した成果と個性がある(お客さんの一部に熱狂的ファンがいる) (  )
  • 4)経営層に理解者(庇護者)が存在する (  )
  • 5)1人で全部やる「一気通貫型」のしごとをした経験がある (  )
  • 6)群れに込みこまれるのがニガテすぎる (  )
  • 7)異種のトラ(ベンチャーのトラ、ヤンキーのトラ)と仲良くなれる (  )
  • 8)社外の人とチームをつくっている (  )
  • 9)人をつないだり、自走支援の活動をしている (  )
  • 10)展開型キャリア(運ばれるキャリア)で活動が広がっていく (  )

とくに10については、上を志向する登山型ではなく、波乗り型です。「トラ」の人にとって「変化をもたらす」のは他人からの頼まれごとや丸投げ的な指示です。「呼ばれるキャリア」「運ばれるキャリア」で、自分のポジションを作っていきます。

ネコやトラが生息しやすい環境づくりには?

「ネコ」や「トラ」が自由にのびのびやれる組織は、きっと冗長性が高く、変化にも対応しやすい強みを持てるのではないでしょうか。しかし、まだまだ「ネコ」や「トラ」は組織にとって大多数の生き方ではないことから、「よくわからない存在」化しているものです。

可能な限り、彼らを活かしていくには、組織として何かを「すること」よりも、「しないこと」に気をつけてあげることが大切です。

  • 1)集団行動を過度に求めない
  • 2)指示(正解一択)型ルールでしばらない
  • 3)ホウレンソウを過度に求めない
  • 4)アイデアの採否を多数決で決めない
  • 5)短期的・直接的貢献だけで評価しない
  • 6)同調圧力をかけない
  • 7)安易に競争させない、金銭的報酬や地位でつろうとしない
  • 8)副業を禁止しない
  • 9)孤立させない

ネコ・トラの活かし方を考え、実践していくことは、「自立型組織をつくる」ことにほかならないのです。

第6章 自立型の組織をつくる――ネコ・トラの活かし方

「ネコ」「トラ」的働き方を考えることは、組織学習を促進し、自分なりのモノゴトに対する価値観を持ち、自分自身の思考で行動する人材につながっていくのです。

仲山達也さんの著書はこちらの投稿「【2年後の働き方考えてる?】組織にいながら、自由に働く。|仲山進也」の1冊も大変おすすめです!ぜひご拝読ください。

まとめ

  • 自由とはなにか!?――自分の理由で考え、動くことです。
  • 4つの仕事タイプ――「組織にいながら自由」↔「組織の中央を志向」「パフォーマンス高い」↔「パフォーマンスふつう」の2軸で説明できるタイプです。
  • ネコやトラが生息しやすい環境づくりには?――束縛しすぎない自由を尊重する組織づくりが大切です。
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