【DAO事例すでにあるの知ってた!?】DAO完全初心者への徹底解説:具体事例で見る分散型自律組織|白辺陽

DAO完全初心者への徹底解説:具体事例で見る分散型自律組織
  • DAOや分散型自立組織って聞いたことあるけれど、それってどんなものなの?!って思いますよね。
  • 実は、既存の組織よりもかなり自由度の高い、自治組織の可能性を秘めています。
  • なぜなら、DAOはトークンを保有することで参加でき、かつトークンの数量で影響力が定まる新しいデジタル上の柔軟な組織形態だからです。
  • 本書は、そんな注目されるDAOの概要を日本での最新事例も交えながら知ることができる1冊です。
  • 本書を通じて、新しい「自治」のあり方について触れることができるでしょう。

詳しくは表紙をクリック!! → Amazon

DAOとは、組織革命である!?

DAOとは、非常に大雑把に言うと、「今までには実現できなかった、とても公平な組織」です。

はじめに

DAOは、既存のヒエラルキーの組織と比較すると次のような特徴を持ちます。

1)メンバーのつながりがゆるい・・一般的には各DAOが発行するトークン(ガバナンストークン)を購入すれば組織に参加できます。

2)草の根的な構造・・保有するトークンの量により議決権が与えられるので、より多くのトークンを持つ人(そのDAOに多額を出資している人)が意志決定に関与しやすくなります。

3)ガバナンス内容がオープンに公開されている・・意志決定の過程が全て公開されています。

4)オープンに参加できる・・基本的にトークンを保有しているかどうかなので、オープンに開かれています。

5)完全にグローバル・・国籍、住所地などを問わずに、誰でも参加することが可能です。

なぜ、このような仕組みを作ることができるか、というと、イーサリアムという仮想通貨のマイニングの仕組みを活用しているからです。これは、常に世界中のコンピュータの情報の整合性をトラッキングしており、特定の個人が書き換えをすることができないので、常に正しい情報が維持される仕組みです。これによってDAOが実現しています。

DAOのメリット/デメリットとは!?

これらのDAOの特徴を踏まえると、DAOの長所と短所も見えてきます。

DAOの長所と短所

まず、長所としては、下記があげられます。

  • 特定の人に依存せずに組織運営できる・・DAOは広く公開されており、さまざまな人の能力をフラットに活用することが期待できます。
  • ガバナンスの透明性が高い・・組織としてのガバナンスが常にオープンなので、不正が発生しづらいことも特徴の一つです。
  • 外部からの圧力に対して強い・・サービスを止めるにしても、その判断を可決するには参加者の多くの許諾が必要になるため、外的圧力に対して柔軟な抵抗力を発揮します。
  • メンバーを集めやすい・・DAOには因果応報のしくみが構築できます。運営に貢献したメンバーに対しては、それに見合ったトークンを発行するなどが可能ですし、DAO内での活動も見える化するので、適正な配分を考えるヒントにもなります。

一方で、デメリットもおさえるひつようがあるでしょう。

  • サービスの安定性に欠ける・・まだまだ、DAOは黎明期。現在安定しているDAOでも、1年2年後に存続しているかは、不明です。
  • システムバグのリスクがある・・ハッキング被害などの人為的な問題や、あるいはバグなどの技術的な問題も含めて、リスクをはらんでいます。
  • 仕組みが分かりづらい・・参加者でなくてはその仕組が分かりづらいこともあげられます。DAOごとに状況も個別で異なるため、キャッチアップが難しいです。

DAO事例が、日本にある!?

既に様々な分野で、DAOを効果的に活用しようという取り組みが始まっています。

DAOの活用分野

1)地方創生

地方創生という観点からは「山古志村住民会議」の取り組みが面白いです。バーチャル上に住民会議を設定して、山古志村に住んでいなくても、トークンを保有していれば、村民として決議できる仕組みです。錦鯉をNFT販売して、購入者には「デジタル村民」になれる特典を用意して、スタートしました。NFT販売や仕組み構築には、ローカルプロデューサーの専門家がプロジェクト全体のアドバイザーとして入っています。

NFT販売によって得た収益をもとに、山古志地域を存続させるアイデアについての、「住民投票」も行って、新しい政策立案と実行にも寄与しているとのことです。DAO的な活動では、リアル村民にNFTを無料配布する政策が可決されたそうです。リアルとバーチャルが後索しながら、地域を盛り上げた事例として、PR効果も抜群だと思います。

こうした一連の取り組みについて、総務省「過疎地域持続的発展支援交付金」での補助も受けているそうです。

2)スポーツ

DAOやトークン、NFTは、ファンビジネスとの相性も抜群です。ファントークンという仮想通貨を購入すれば、チケットの抽選や、グッズの値引きが受けられる、といったサービスをファン向けに展開できます。ポイントは、ファンはそうしたメリットを享受できるだけではなく、ファンコミュニティの運営にも関われるチャンスを得られ、さらに、クラブチームへの愛着が増します。

2021年には湘南ベルマーレが「ベルマーレトークン」を売出しを2回実施しています。

スポーツだけではなく、芸能人、アーティストなど、さまざまなファンサービスでの活用が今後も期待されます。

その他、NFT・DAO関連なら、こちらもおすすめです!「【この革命の本質を知っているか!?】仮想通貨とWeb3.0革命|千野剛司」ぜひあわせて、ご覧ください。

まとめ

  • DAOとは、組織革命である!?――従来型の組織とは成り立ちとルールが全く異なる自由な「自治組織です」
  • DAOのメリット/デメリットとは!?――自由な反面、黎明期ならではの不安定さもあります。
  • DAO事例が、日本にある!?――地方創生やスポーツ界での活用事例がすでにあります。

詳しくは表紙をクリック!! → Amazon

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!