問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術|安斎勇樹

問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術
  • 職場で部下やチームに、「もっと自分の頭で考えてほしいなぁ」「もっと主体的に議論に参加してほしいなぁ」とついつい思ってしまうことがありますよね。
  • 実は、「他力」にもっと頼るには、問いかけの作法をマスターすれば、大丈夫。
  • 10年以上ファシリテーターとして問いかけの最前線で働いてきた、あのミミグリラボの安斎さんが、編み出してくれたメソッドがあるんです。
  • 本書では、事例をふんだんに交えながら、具体的な問いかけの作法を体得することができます。
  • 本書を読み終えると、ビジネスで必要な「他力」を引き出すスタンスと手法を身につけることができます。
安斎勇樹
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周囲に投げかける「問いかけ」の質で仕事の質が決まります。

多くのチームで発生している「孤軍奮闘の悪循環」

はじめに チームは問いかけから作られる

仕事の現場で、チーム員がだれも発言しなかったり、せっかく質問しても期待はずれの回答だったり、まったく会話が盛り上がらないことってありませんか?そのたびに、結局自分でやればいいや・・とか、思って、チームと距離ができて、悪循環に陥ってしまう。。 私もしょっちゅうありました・・(いや、あります・・汗)。

実に悲しい結末です。

著者は、こうした孤軍奮闘の悪循環を断ち切るためには、問いの質を見直すことだと言っています。

あなたがチームの仲間に期待するものは、あなたに対する「同調」でも「謝罪」でもなく、その人らしさ、すなわちチームメンバーの個性あふれる才能の発展であるはずです。

はじめに チームは問いかけから作られる

チーム全体を魅力的な職場に変えていくためには、所属する一人ひとりの強みが活きていることが前提です。これは、以前の投稿の「わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術|渡邊 淳司,ドミニク・チェン他」でも、以下のような言葉で語られていました。

一人ひとりの組織におけるウェルビーイングとは、「潜在能力を発揮して、意義を感じて、いきいきと活動できている」と感じることです。一方、組織のウェルビーイングは、「組織がその人の潜在能力を発揮し、社会に対して意義を示し、いきいきと活動できている状態」となるでしょう。これらは必ずしも同一ではないという点を意識できるかどうかです。

周囲に投げかける「問いかけ」の質を変えるところからはじめましょう。

意見を引き出す問いかけには4つの定石(心構え)があります。

問いかけは、未知数を照らす「ライト」である

3 問いかけは、未知数を照らす「ライト」である

著者は、チームメンバーの個性を引き出すためにまずは、自分の中に定石、言い換えれば、心構えを持ちましょうと言っています。

1.相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する。
まず、相手に興味関心を抱く!ということから、本当の問いかけが始まります。問いかけと言えば、自分のスキル?というイメージですが、ところが、著者はまずは相手への関心であると言っています。これは、以前ご紹介した「LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる|ケイト・マーフィ」の見解と一緒です。「言う」ことではなく、まず「聞く」ことを前提に心構えを作ることが大切ですね。著者いわく、「相手の内なる衝動を尊重して、話を聴くべきです」

2.適度に制約をかけ、考えるきっかけを作る。
ここからは少しテクニックが含まれてきます。漠然とした質問ではなく、”縛り”を入れるイメージです。
・なんか良いアイデアありますか?より、
・楽しいオンライン会議をする、良いアイデアありますか?
の方が答えやすいですよね。

3.遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す。
参加者にかかる重圧や、無意識のバイアスを取り除いてあげることに繋がります。例えば、
・なんか良いアイデアありますか?より、
・まずはボツネタを共有しましょう。良いボツネタはありますか?
の方がなにか新しい展開が生まれそうですよね。

4.凝り固まった発想をほぐし、意外な意見を生み出す。
組織は効率的なコミュニケーションをするために、実は、暗黙知をふんだんに含んだキーワードを多用するものです。私は広告代理店につとめていますが、以前得意先から、「生活者」「関係値」などの言い回しが独特だねと言われたことがありました。「消費者」「関係性」でしょ。と。自分たちではなかなか気が付かない言葉遣いに案外、大切な含意があるようです。だから、いつもとは違う意外な言葉遣いで、揺さぶりをかけるのも大切です。たとえば、
・利便性 ではなく、
・不便だけど、つい使いたくなる とか、 ユーザーが本当は手間をかけてなくてもよいもの とか。
です。

よい「問いかけ」は3つの行為のサイクルです。

まずは自分自身の問いかけに工夫を凝らす

おわりに 問いかけをチームに浸透させる手引き

著者はこれまでの数あるファシリテーションで効果が出る「問いかけ」の行為を3つ規定し、そのサイクルを回すことだと提唱しています。

1.見立てる
問いかけはどこからともなく降ってくるものでありません。議題を確認した上で、いまのチームの状況と、今後チームが向かっていきたい理想的なところを俯瞰して見つめ、適切な問いを投げかける準備をするのが見立てです。

2.組み立てる
フカボリモードとユサブリモードを駆使することです。いずれも3つの問いかけを著者は例示してくれています。これがかなり実践的でとても有用だなと私自身思いました。ぜひ本書を手にとって具体的な内容を確認してみてください!!

3.投げかける
1と2を経て、問いをつくり投げます。ここでも工夫が必要で、基本相手は話を聞いていないものだと思うことが大切です。そのために、仕掛けを用意して、「問い」を受け取ってもらう準備をします。

1~3を行い1つの「問いかけ」が完了したら、また1に戻り、その先の展開へチームを導き、理想的な答えや見解の発見をしていくようにメンバーを促していきます。

まとめ

  • 周囲に投げかける「問いかけ」の質で仕事の質が決まります。――良い「問いかけ」を意識して、他力を引き出すことが、チーム力を活かすビジネスシーンでは、とくに重要です。
  • 意見を引き出す問いかけには4つの定石(心構え)があります。――「問いかけ」の質をあげるには、まずは問いかけ者としての心構えをもつ必要があります。
  • よい「問いかけ」は3つの行為のサイクルです。――3つの行為を繰り返すことで、チーム全体を活性化させて、新しい見解を導き出せるようにします。

10年以上ファシリテーションの世界で成果を残してきた著者が、惜しげもなくそのノウハウを公開してくれています。実例も交えて非常に理解がしやすく、また、実践的であると思います。明日から工夫できる内容ばかりだと思います。ぜひ手にとって、ご自身でそのノウハウをご確認ください!おすすめです。

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