自分を発信せよ!?『あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』尾原和啓

あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略
  • どうしたら「変化の時代」をよりよく残っていくことができるでしょうか。
  • 実は、自分で情報を発信できるように行動を続けていくことがキーです。
  • なぜなら、そうすると同じような人を集まり、新しい関係性の中で、自分を社会の中でポジショニングしていくことができるようになるためです。
  • 本書は、これからの時代の生き方について考える1冊です。
  • 本書を通じて、「意味のある」存在について考え、最終的に「何者かになる」視点を得ます。

自分を知ることから!?

前回の投稿「意味を求めよ!?『あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』尾原和啓」に続き、今回もこちらの1冊『あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』のレビューを続けさせていただきたいと思います。

前回の投稿では、尾原和啓さんの著書『あえて数字からおりる働き方』を取り上げ、21世紀における生き方について考察しました。本書の核心は「自分自身の意味を考える」ことの重要性と、それが「自信を持って他者とともに歩む」ための基盤になるという点です。

特に、仕事の本質が「ギブ」にあるという視点を紹介しました。仕事とは誰かから「ありがとう」と言ってもらえるようなギブを繰り返し、特定の誰かにとっての「意味ある存在」になることだと説明しました。これからの時代は企業の寿命が人間の寿命より短くなり、個人が主体的に社会と直接関係を築く必要性が高まっています。

AIが浸透する社会においても、人間同士で抱く感情は特別であり、「あなたが好きだから」「あなたにしかできないから」と思われる存在になることの価値を強調しました。そして「バトル・テスティッド」という概念を通じて、実践の中で自分を磨くことの重要性も取り上げました。

また、遠くの人との繋がりが「価値観の相対化」や新たな協働の可能性をもたらすこと、信頼関係が低コストで物事を進める基盤になることも指摘しました。会社が代替してきた生きる意味を、個人レベルでミッション・ビジョン・バリューとして再構築することの大切さを結論として述べました。

どんな活動で「ギブ」を始めていくのが良いでしょうか?

実は、情報発信をしてみるというのが、よいかも。

なぜなら、現代では、多くの情報に触れられるものですが、そのぶんだけ、1次情報の希少性が相対的に高まっていて、それらに関する情報は特定の人に受け入れられる可能性があるからです。

自分が、好きな情報や得意な情報に関して、まとめて、SNSや自分自身のホームページを通じて、発信していくことで、誰かのために「ギブ」になる可能性があるのです。

また、好きな体験の内容を発信するということは、それは自尊心を満たす好意にもなります。

「好き」を発信することで、生まれる自己肯定感

「好き」を言語化して、発信し続けていくことで、同じようにその分野やことがらについて好きな人とつながることができるようになります。すると相互に、その分野やことがらについて認識を深く楽しむことができるようになります。

「好き」を発信していくことは、仲間と出会い、交流していくと、さらにいいこともあります。コミュニティとしてゆるい所属の中で、自分自身と他者との価値観の相違について気づくことができるのです。

「人との違い」について気づくことは、自己認識を高めることになります。

自分自身の特徴を知り、そして、所属する組織や会社だけではない人格を自覚的に見つけていくヒントをえていきましょう。

この点については、こちら「【推しを語ることは、自己認識である?】「好き」を言語化する技術|三宅香帆」の1冊もぜひご覧ください。

自分の「好き」で繋がる場所として、昔はインターネットが無かったので、大変難しかったのですが、いまは限りなく無料に近い金額で、デジタルを通じて特定の人とつながることができるようになりました。

1次情報を体験、経験して、好きなことがらについて積極的に発信していみることで、人とつながり、自分の意識や認識について深めていくような取り組みとして継続してみるのもよいでしょう。

自分をOPENにしましょう!?

自分自身の考え方について、自覚的になるということは良いことです。

なぜなら、地頭の良さにつながっていくからです。なぜなら、地頭の良さというのは、「ある2つのものごとに対して抽象的にそれらのつながりを探っていく力」とも言い換えられ、そのためには、視点のコントロールが必要になるからです。

視点のコントロールをするためには、自分自身のものごとの見方や、考え方について、客観的に知る必要があります。

そして、そうした客観性というのは、意識的にならなければ、身に付けられないものなのです。

自分はどんなものごとの見方をしているのか、それはどのようなきっかけによってもたらされているのか、そうしたメタ認知を高めていくためにも、上述の「好き」を表現してみることは重要でもあるのです。

また、そうした思考や視点の具体や抽象を行き来することを繰り返していることは、さまざまな人とつながりやすい体質を磨くことだってできるようになります。

例えば、熱狂的な巨人ファンと阪神ファンがいたとして、かれらは、仲が悪いでしょうか!?そんなことありませんね、お互い熱狂的な“野球ファン”、あるいは“スポーツファン”であることに変わりないため、そうでない人よりも、お互いのことを理解し、そして深くつながり続ける関係性になることだって可能なのです。

こうした思考の具体・抽象の行き来については、とても重要な視点です。

こちらの1冊「【「わかりやすい!!」は、本当に価値なのか!?】具体と抽象|細谷功」もぜひ合わせてご覧ください。

また、地頭がいい人というのは、「フットワークが軽い」という特徴もあるようです。

ものごとに対する先入観がない、もっというと、さまざまな見方ができるので、特定のものごとの見方をせずにいろいろな可能性を感じることができるので、まず行動してみることの重要性について実感する経験ができるのです。

だから新しい場所にもすっと飛び込めるし、フットワークも軽いのです。

また、思考の抽象化も駆使しながら、万が一苦手な相手と出会った場合にも共通点を考えられるので、つながりの中で、自分自身の客観性を振り返ったり、そもそも持っている価値観に気づいたりすることも可能になり、そのことがさらに、自分をOPENにしていくことにつながっていくのかもしれません。

まずやってみよう!?

そういえば、変化する世の中においては、OPENこそが最良の戦略であるということについて触れられるのが、こちらの1冊「【“嫌い”も認めよ?】OPEN:「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る|ヨハン・ノルベリ」です。おすすめですので、ぜひご覧ください。

何か、ものごとをOPENに続けていくということが、重要です。

例えば1000人の人がいて、志向する人は、10人に1人です。つまり、100人。そして、その中で、実際に行動してみるのは、10人に1人、つまり10人。最終的にそこから継続できる人は、10人に1人。ぐっと減って1人になってしまうという話があります。

それだけ、実際の行動に移して、それを継続しているということは、それだけで希少なことなのです。

希少なことに挑戦している人は、同じように挑戦している人と深くつながることができるようになり、前回の投稿「意味を求めよ!?『あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』尾原和啓」にあるような、自分自身の意味を自覚し、認められることができるようになるかもしれません。

「努力」の娯楽化ができているものを探す「好きなことを探し」をするのに手っ取り早い方法。

時間を忘れられるかどうかです。没頭できるように自分を仕向けていくというのも実は大事なことかもしれません。

  • 自分の好きなことに分野を絞る。
  • その中でも、自分が得意にできることにしてみる。
  • さらに、そのことを周囲に伝えて、自分にタスクとして課す。
  • なんらかの行動のついでに情報発信をすることで、蓄積効果をえられるようにする。

このような工夫を施すことによって、はじめは苦痛や不安を感じてしまうような「努力」であったとしても、継続しているうちに、習慣化してそのことを続けていないことが反対に、違和感につながってしまうようになります。

また、「相手に求められるもの」をやるということをすれば、さらに自由度が高まるというパラドックスを体験するようになります。相手がもとめるものを取り組むことによって、自分の意見や視点をそのチームや相手に採用してもらえるようになります。そのことによって、自分自身が、その集団に寄与できる領域も増やしていくことができ、自由な意志を発揮することができるようになります。

変化の時代において生き残っていくために、必要な9つのポイントとして、尾原和啓さんがまとめてくれています。

① 強さではなくしなやかさを持つこと。つまり、失敗に抵抗しようとするのではなく、失敗を認め、受け入れた上で、そこから跳ね上がっていくこと
② 「押す」のではなく「引く」こと。資源を中央に集めてコントロールするのではなく、必要に応じてネットワークから引き出すこと
③ 安全に焦点を当てるのではなく、リスクをとること
④ モノではなく、システムに焦点を合わせること
⑤ 地図ではなく、よいコンパスを持つこと
⑥ 理論ではなく、実践に基づくこと。なぜそれが機能するのかわからないときもあるが、大事なのは、理論を知っていることではなく、それが機能するということだ
⑦ 服従ではなく、反抗すること。人に言われたことをしても、ノーベル賞は取れない。多くの学校は服従について教えるが、われわれは反抗を賞賛するべきだ
⑧ 専門家ではなく、クラウド(人々)に向かうこと
⑨ 教育ではなく、学習に焦点を当てること

まずは、9つのポイントをおさえながら、自分で「やってみる」ことが大切です。

考えるだけではなく、まず手を動かしたり、足を動かしてみる、そのことで見えることもあるし、また、同じような人や、スタンスの異なる人と出会って、そこからまた新しいものごとをはじめるきっかけを得ることができるようになるのです。

まとめ

  • 自分を知ることから!?――自分を知れば、何が続けられるかを感じることができます。
  • 自分をOPENにしましょう!?――行動を続け、発信を続けていくことで、人とともにあることができます。
  • まずやってみよう!?――とにかく実践の中から、「学び」を得ることが重要です。
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