【自分に素直に生きよう!?】「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方|岩田松雄

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方
  • どうしたら、組織の底力を正しく引き出すことができるでしょうか!?
  • それには、リーダー像の再定義が必要かもしれません。
  • なぜなら、放っておくと旧来型のボス型マネジメントに陥りやすいからです。
  • 本書は、これからの時代のリーダー像の解像度を上げてくれる1冊です。
  • 本書を通じて、一人ひとりを大切にするマネジメントのあり方を学ぶことができます。

自分をまず治めよ!?

リーダー像の解像度をあげていくときに、どんなシーンを思い浮かべるでしょうか!?多くの人が、リーダーとフォロワーの関係性に着目するのではないでしょうか!?圧倒的なカリスマ性をもって、みんなを牽引するリーダー像は、素敵です。多くの物語でも描かれていることから、身近だなぁと勘違いしてしまうかもしれません。

でも、大切なのは、まず自分です。

人を納める前に、まず自分を治めよ

第1章 リーダーは、かっこいいとは限らない

リーダーとフォロワーという関係性を考える前に、まずリーダーとしての自らを振り返ってみることが大切です。自分はどんな考え方を持っているのか、どんな発言をしているのか、どんな行動をしているのか、そして、それらを継続しているのか・・・これらをまず客観的に気付くことが欠かせません。

フォロワーは、リーダーのことをよく見ています。一挙手一投足を見ていると言っても過言ではないです。リーダーの考え・発言・行動が伝染して、チームが作られていきます。だから、まず自分の原点を振り返っておく必要があるのです。カリスマ性があるとかないとかそういうことは、上辺でしかないです。

そして何よりも大切なのが、自然体でいることです。ありのままの自然体でいることで、自分の個性を活かすことができます。すべてに完璧パーフェクト!の人は絶対にいません。互いに支え合って社会ができているように、リーダーとフォロワーで構成されるチームも、支え合いが合って良いのです。

その代わりリーダーには、チーム全体にビジョンを提供し、継続的に鼓舞していく、自らの行動をもって率先してものごとを前に進めていく活動づくりが強く求められます。その他、どうしても苦手なことできないことは、頼ることもを忘れてはなりません。大切なのは、全体最適の視点だからです。

地位を再認識せよ!?

地位は、権力ではなく、責任です。

この視点は、上述の自らを顧みる視点とシンクロします。

部下を100人持てば、その100人とその家族の幸せづくりのための基礎をになっているという考えを持たなければなりません。自分ひとりのことを考えるのではなく、総体としてよりよい状態を目指すために何が必要なのかを常に検討する必要があります。

責任を忘れて権力の誘惑に流されていくと、待ち構えているのは、不祥事や不正、部下からの信頼を失うなど、悲劇的な結末だけです。

もし、リーダーとして組織を率いることになったら、真っ先に考えるべきは、自分たちの存在意義です。つまりミッションやパーパスという言葉としても言い換えられる概念です。これが崇高なものであればあるほど、多くの人に響くものになり、多くの人を巻き込みながら、仕事に当たることができます。

存在意義を考えるための土台を作り、共に模索し続ける環境を整えることがリーダーのひとつの責任であると言っても良いかもしれません。

パーパスやミッションについては、こちらの1冊「【あなたのパーパスは、なんですか?】パーパス・ドリブンな組織のつくり方|永井恒男,後藤照典」やこちら「【MVV理解の解像度上げられる!?】理念経営2.0 ── 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ|佐宗邦威」などもぜひご覧いただき、解像度を上げてみてはいかがでしょうか。

組織は、一人では動かすことはできません。これは間違いのない、事実です。みんなの力が必要なのです。そもそも組織はみんなのものだからです。

いくら虚勢を張ったところで、できることには限界があります。だから、そんなことよりも、みんな支えてほしい、というスタンスを大切にすることです。特に大きな会社において、これはとても大切なことです。

1つのプロジェクトでも、1つのチームでも、互いにこれらのことが了解されている集団は柔軟性を担保し続け、強みを見出し、より多くのバリューを提供するようになるでしょう。

「to do good」よりも、「to be good」になりなさい

第3章 リーダーは、部下と飲みに行かない

組織はポジションが上に行けば行くほど、求められる能力は「スキル系」の能力よりも「人格系(徳)」の能力が大きくなります。人間性が大切になってくると言い換えてもいいかもしれません。

帽子はひとつ!?

リーダー自らが率先して、挑戦を続けていけば、チーム全体が挑戦のムードに包まれるでしょう。一方で、リーダーが保身を考えて、何もアクションを起こさなければ、当然チーム全体も後ろ向きになっていき、互いの足を引っ張り合っていくでしょう。

すべては、リーダーの言動にあります。そのためには、まずリーダー自身が自らの言動の根源、つまり自分自身に立ち返ってものごとの見方や考え方の癖や特徴について自覚的になることから始める必要があります。

「率先垂範」という言葉がありますが、やはりリーダー自らが率先することによって、物事は変わっていくんだな、と改めて感じました。

第5章 リーダーは、立ち止まらなければならない

素直な自分を大切にしながら、個性を磨きましょう。相手に応じて自らの言動を変えてはいけません。常に自然体で、柔軟にいることです。これをスターバックスの創設の1人であるハワード・ビーハーさんは次のような言葉で表現してくれていると言います。

かぶる帽子はいとつにしなさい

『スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則』――ハワード・ビーハー

自分は自分なのです。自分らしさを出せばいいのです。背伸びをしたところで、所詮それは、本当の自分ではない。誰と会っても、どこに行っても、ひとつの帽子で貫くことです。同じような態度で、同じように接する。できるだけ謙虚に・・・。

まとめ

  • 自分をまず治めよ!?――まず、自分のあり方を見つめるべきです。
  • 地位を再認識せよ!?――地位とは権力ではなく、責任であるのです。
  • 帽子はひとつ!?――つねに自然体でいる「素直な自分」を貫きましょう。
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