【「考える」の軸ができる!?】使える弁証法―ヘーゲルが分かればIT社会の未来が見える|田坂広志

使える弁証法―ヘーゲルが分かればIT社会の未来が見える
  • どうやってものごとと向き合い、思考するのがよいでしょうか!?
  • 実は、弁証法を知るとものごとを考える軸足になるかも。
  • なぜなら、弁証法は、ものごとの「次」を見るから。
  • 本書は、そんな弁証法を実践分野で活用するためのヒントです。
  • 本書を通じて、着想の型を身につけることができます。
田坂広志
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未来を見通すためには!?

田坂広志さんは、未来を見通す際に、特別な調査や分析を行いません。その代わりに、「哲学的思索」を行います。

物事の本質を洞察し、未来を予見するために、膨大な情報や知識は必要ないからです。詳細な調査や分析は必要ないからです。

序話 なぜ、調査や分析をせずに、未来が見えるのか

大切なスタンスは、木を見て森を見ないでいることに疑問を持つことです。世の中の変化や社会の変化を俯瞰して捉えるために哲学的思索を駆使すれば、自ずと、未来を見通せ、大きなベクトルを知ることができます。

哲学的思索――、それが本書のテーマである「弁証法」です。

弁証法を学ぶだけで、ものごとの本質がわかるようになります。社会のの未来が見えるようになります。これはすなわち「洞察力」を得るのと同意義となります。また、弁証法を身につけることで、自己や他者との対話思考が身につくようになります。自分の中に考える軸足ができるので、未来の行く末のベクトルの感覚を磨き続けることができるためです。

注目するべき法則性とは!?

いくつかの法則のある弁証法ですが、大切にするべきはたったひとつです。

それは――

物事が発展するとき、それは、直線的に発展するのではない。
螺旋的に発展する。

第2話 弁証法において「最も役に立つ法則」

これです。

人は高い位置へと「進歩・発展」していくように考えがちです。それも数直線的に

しかし、ものごとの変化の本質は、ゆらぎがあります。生きつ戻りつしながら、徐々に進んでいくのが常です。それはまるで螺旋状の階段をのぼるように、変化を遂げていきます。上から見れば、同じようなところをぐるぐると回っているように見えますが、横から見れば、それは確実に登りつつある変化として捉えられる――つまり螺旋状を前提とした時、着眼点が非常に重要なキーになるということでもあります。

すなわち、「進歩・発展」と、「復活・復古」が、同時に起こる。

第2話 弁証法において「最も役に立つ法則」
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これまでの時代も螺旋状に社会は進化をしてきました。でも、そのスピードが現代に比べて緩慢だったのです。だから人は人生の中で、その螺旋状の進化を体感することができなかった。しかし現代は、インターネットがもたらした情報革命の中で、変化のスピードが極めて速くなっています。だから、私たちは、その螺旋状の変化を体感することが可能になっています。

日常生活で「螺旋的発展」を目撃する時代

第8話 日常生活で「螺旋的発展」を目撃する時代

だからこそ、弁証法的思想を立脚点に、
・何が「懐かしい」のか?
・何が「便利になった」のか?

そして、結局のところ、
・価値の本質はなにか?

を、一人ひとりが問うていく時代になるのではないかと思います。

螺旋的発展において、何が復活していくのかに目を凝らしましょう。「合理化」と「効率化」の中で「何が消えていったのか」を見ましょう。それがなぜ消えていったのかを見つめることです。また、「新しい技術や方法」で、どうすれば復活するのかもヒントになります。

矛盾マネジメントがキー!?

すべてのものごとには、その内部に矛盾を抱えます。この矛盾こそが、ものごとの発展の原動力になっていきます。「矛盾」を機械的に解消するのではなく、弁証法的にアウフヘーベン(止揚)した時に、ものごとは発展するという真実も知っておくことが大切でしょう。

テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼ、この3点セットを念頭にものごとの発展と向き合っていく必要があります。その活動が「矛盾マネジメント」と呼ばれるものになります。

「矛盾のマネジメント」とは、対立し、矛盾する二つの極の間で、「振り子」を振り続け、その状況に適した全体バランスを取っていく営みに他ならないのです。

第9話 世の中の「矛盾」にこそ、意味がある

矛盾を抱え続けていくということは、とても座りがわるいものです。どうしても解決したい・・そんな気持ちから「英断」したり、「判断」したりして、矛盾を止めてしまいたくなります。でもそれでは、止揚は訪れません。大切なことは、矛盾を抱えながらも、そこからどうしたら新しい概念やものごとを生み出すことが可能であるのかを検討することです。

経営者やマネジャーが行うべき「矛盾のマネジメント」とは、まさに、「矛盾」と見える経営課題の間での「バランス取り」であり、そのバランスを取るために、組織の状況を敏感に感じ取りながら「振り子」を振り続けることに他なりません。

第9話 世の中の「矛盾」にこそ、意味がある

ちなみにアウフヘーベンについては、こちらの投稿「【アウフヘーベンしようぜ?】直線は最短か?~当たり前を疑い創造的に答えを見つける実践弁証法入門~|阪原淳」の1冊がおすすめです。ぜひご覧下さい。

まとめ

  • 未来を見通すためには!?――弁証法の考え方を導入してみましょう。
  • 注目するべき法則性とは!?――世の中は、「螺旋階段を登るように発展していく」です。
  • 矛盾マネジメントがキー!?――矛盾の中から新しい概念やものごとが発生します。
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