- どうしたらジョブ型社会において、よりよい時間を過ごすことができるでしょうか!?
- 実は、「好きなこと×役立つこと」がポイントかも。
- なぜなら、人のために何かを行うときほど、幸福を感じられることもないからです。
- 本書は、電通Bチームによる彼らが大切にするチームコンセプトに関する1冊です。
- 本書を通じて、これからの時代の働き方に新しい視点を得られます。
好きなこと×役立つこと!?
フリーランスや副業や複業に注目が集まり、また、メンバーシップではなく、ジョブ型の仕事のやりかたが組織の中でも実践されている時代において、組織人としてだけではなく、個として自分に磨きをかけていくことの必要性を感じている人も少なくないと思います。
電通Bチームは、自分の好きの側面(B面)を仕事にしちゃうチーミングコンセプトです。すでに多くの実際の仕事やジョブを行っています。
彼らは、好きを仕事にしているわけですが、大切にしていることは、その好きを「人のために」使っているということです。
好きを仕事に混ぜることは、自分のためだけではない。仕事に混ぜる、イコール、誰かの役に立つということだ。
はじめに 本の形をした電通Bチームインターンプロジェクトへようこそ
誰かも助かり、自分も嬉しくなるそんなスイートスポットを見つけられるかどうか、がポイントです。
B面のA面への混ぜ込み方とは!?
電通Bチームは、「Curiosity First(好奇心第一)」を掲げています。その背景には、一人ひとりが探索して、専門の好き領域の情報(とくに第一次情報)を持ち寄ることをチームのバリューにしていることにもよります。それぞれのメンバーが、グッとくる分野について新鮮で深い一次情報を持っていて、それを共有しあえる状況を作っておけば、何か新しい化学反応が生まれる、ということです。
月に1回定例会を開催し、半ば雑談に近いような雰囲気で、それぞれが情報を持ち寄ります。チームの目的意識として、誰かのためのジョブを目指すというベクトルが共有されているので、何かを生み出そうという意識のもと、知識の掛け算が行われてジョブコンセプトが生まれます。
Bチームのvisionは「自分たちのデザイン」。少し詳しく言うと「自分たち生きるこの社会をデザインする」ことです。
Bチームが大切にしている3つのこと
大切なのは、一次情報を収集する時間が0分であることです。わざわざリサーチをかけなくても、すでに興味関心領域をほっているので、その場で、情報が共有されます。かつ、それぞれのメンバーが好きなことであるので、現場に深く入り込んで、ネットで手軽に誰もが集められるような情報でない「一次情報」を得ることができます。
情報の鮮度と深度は、アイディエーションを加速させます。
仕事化させていく時、大切なことは、事前準備を頑張らないことです。事前準備を頑張りすぎると、他の仕事に支障をきたしますし、あと何より、現場での予期せぬ発想の機会をなくしてしまうかも知れません。
そして、準備物が過剰にあれば、受発注の関係の色が強くなり、フラットなチーミングが困難になります。このこともやはり、よりよいアイデアを見つけるのに足かせになります。
プレゼンをせずに、依頼元と同じワンチームを目指し、現場でのセレンディピティを楽しむ・・もし、それが困難だとはんだんしたら、仕事としてスタートさせないことも大切です。
大事なのは考えが伝わること。考えで大枠を握ること。
⑤受注や相談に応える
組織とのうまい関係とは!?
電通Bチームは、電通という会社の中でスタートしたプロジェクトです。会社とプロジェクトとの関係性についても、受発注というタテ系の関係ではなく、チームというフラットなヨコ系の考え方を導入するとうまくいきます。
会社もビジョンやミッションという目的を目指す活動体です。その想いを共有し、プロジェクトがそれにどう寄り添って加勢することができるか、を共有し続けることが、何より大切です。
会社とのコミュニケーションは、次のような質問を投げかけることによりスタートさせてみましょう。
- 「今の社のビジョンはどんな感じになってますか?」
- 「としたら、わたしたちはどういう役割を担うといいですか?」
社内だけではなく、社外とのチーミングでも必要なポイントかも知れません。オーガニックリーダーシップの重要性がジョブ型の社会では、しばしば説かれますが、常に自分や自分たちを客観視して、役割を検討し続けることが、大切なのです。
電通Bチームのコンセプトメイクの方法論については、こちらの1冊「【N1越境から何かが始まる!?】ニューコンセプト大全|電通Bチーム」をご覧ください!
まとめ
- 好きなこと×役立つこと!?――単に好きなことではなく、人のためのニュアンスも入れましょう。
- B面のA面への混ぜ込み方とは!?――フラットなチーミングを大切にし続けましょう。
- 組織とのうまい関係とは!?――同じ夢を見て、目指していきましょう。