【人生をムダにしないために!?】思考停止という病|苫米地英人

思考停止という病
  • 自分の頭で、本当に考えることって仕事の中でどれだけあるでしょうか。
  • 実は、思考停止に知らず知らずに陥っていることもあるかも・・。
  • なぜなら、特に従業員であればやるべきことは、与えられることも多いから。
  • 本書は、思考停止とその予防について説かれた1冊です。
  • 本書を通じて、どうしたら自分の時間を生きることができるのかを知ります。
苫米地英人
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思考するとは!?

そもそも思考とは2つに分かれます。

  • ひとつは、物理的な脳の活動。
  • もうひとつは、創造的な問題解決活動。

本書が取り扱うのは、後者です。

後者の思考ひとつとっても、次のような要素が含まれています。

  • 分析する(考察する)
  • 意思決定する
  • 問題を解決する(最適解を見つける)
  • 仮説をつくる

著者である苫米地英人さんによると、多くの人がこうした本質的な思考を避けた時間を過ごしていると言います。仕事において、本当は必要な思考ですが、従業員であれば、仕事が与えられるため思考をせずともワークになっている場合が多く見受けられるからです。

・言われたことしかやらない
・与えられた仕事に対して工夫しない
・手間で面倒なことは避ける
ただ平凡な人になってしまいます。

第1章 思考停止する社会

こうした状態を思考停止状態と定義し、これを避ける方法を提示します。自分の頭で考えて、誰かに言われたことや、商習慣を盲信するのではない、人生をいかに歩むことができるのかを一緒に考えてみましょう。

目標と抽象度がポイント!?

自分自身の頭で思考するということは、
・現状を抜け出すことになります。
 そして、
・常識を疑うことが可能になります。

本質的に思考するには、目標と抽象度が重要になります。

目標によって、「意思のちから」を発揮することができます。自分で設定したなにか大切なものに向かって進んでいく、そのための成長をしていくのだ、という意識を持ち、行動に移すことです。目標の設定の仕方において、重要なのは、「現状の外側」を目指すということです。

たとえば、サラリーパーソンにとって「今、勤めている会社の社長になる!」は、現状の内側であって、外側ではありません。残念ながら目標とは言い難いものです。

現状の外側になければ、コンフォートゾーン(快適で居心地のいい空間)も変わりませんから、逆に「このままでいいんだ」と現状を維持する働きが生まれます。

第2章 なぜ日本人の思考は停止するのか

目標はいくつかの分野でそれぞれ設定することが可能です。

1)仕事
2)健康
3)趣味
4)生涯学習
5)家庭
6)ファイナンス
7)地域活動
8)社会全体に対する貢献活動

自分のコンフォートゾーンを脱出するように仕向ける目標を設定してみましょう。

目標とともに重要になるのが、抽象度です。ものごとを思考するためには俯瞰した視点で、ものごとひとつひとつの関係を見出すことが重要です。そのためには、知識量も大切になるでしょう。目標意識をもった知識習得活動ほど、楽しいものはありません。知識を得るたびに、意図、問い、関係性を持って、ひとつひとつの情報を結びつけていきましょう。

情報がたくさん集まってくると、共通のポイントが見出されてくるようになります。個別の事象ではなく、それらに共通した少し上位の概念や考え方がまとまりを持って見出される・・これが抽象度です。

抽象度を上げると、すべての情報処理が一気に進みます。

第5章 ヒルクライミングする「考え続ける脳」

ニュートンは、りんごが木から落ちる様子を見て万有引力を見つけました。具体的な事象から、抽象的な概念を導き出した典型的な例でしょう。万物の挙動について疑問や問いを持っていたからこそ、誰もが目撃する「りんごが木から落ちる」という現象が、発想を刺激したのです。

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RASを起動せよ!?

脳は、思いの外、並列思考ができます。いろんなことを同時に意識することができるということです。並列思考を駆使すれば、思考の抽象度を高めることが可能です。

RASを味方につけましょう。RASとは、「Reticular Activating System」の略で、網様体賦活系といいます。これは重要なものだけを見せる脳のフィルタリング機能のようなものです。このフィルタリング機能を活かすには、一定の知識量と、目標が必要になります。

本気で自分の頭で考える脳を手に入れたいと思うなら、知識量を増やすことを考えましょう。

第3章 自分の頭で考える技術

知識量が、あなたのフィルタリング機能を鋭敏にして、思考する正のスパイラルへと導きます。

上記のような意識と活動によって、これによって、

  • 生産性がどんどん高まる
  • 意思決定のスピードが向上する
  • 論理的な分析が速く、正確になる
  • 最善の問題解決法がみえてくる
  • 自分の頭で答えを導けるようになる
  • 知識量が増える
  • 見えなかった問題点が見えるようになる

などのメリットを享受することができるでしょう。

まとめ

  • 思考するとは!?――創造的な問題解決活動です。
  • 目標と抽象度がポイント!?――と、知識が思考には必要です。
  • RASを起動せよ!?――無意識に起動する脳のフィルタリング機能を活用しましょう。
苫米地英人
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