【今、この瞬間こそ素晴らしい!?】自分であり続けるために|田坂広志

自分であり続けるために
  • よりよい1日1日を過ごすためには何が必要でしょうか?
  • 実は、自分の道を見つけて、歩むことが大切かも。
  • なぜなら、今は、社会があなたに道を示してくれる時代ではないからです。
  • 本書は、田坂広志さんによるいまを生ききるための50の言葉です。
  • 本書を通じて、自分の道を見つけるヒントを得られます。

ピカソと創造性?

はたして、ピカソは、「創造性」を身につけたいとおもっていただろうか。おそらく、ピカソの心の中には、「創造性」という言葉は無かった。

創造性という過ち

彼の作品には、創造性を感じますが、それは、おそらく彼の全身全霊の活動・生きることの結果でしかなかったのです。私たちは、しばしば過ちをおかします。「結果」にすぎないものを、「目的」にしてしまう・・という過ち。

創造性を身に着けたい!という気持ちは、実は結果でしかないかもしれません。あるいは、もっと広く捉えて、いわゆるスキルと呼ばれるものは、すべて結果かもしれません。

では、目的はなんなのか?という疑問・問いを持ちます。そこからはじめることが大切なのです。

岡本太郎さんは、人が全力で生きることこそが、芸術だと明言しました。上手に絵を描くことや、上手に彫刻をやることが芸術なのではなく、人は生まれながらにして芸術であるはずだと言いました。

ぜひ過去の投稿「【芸術、即、人間。】誰だって芸術家|岡本太郎」も拝読ください。生きるということは何なのか、について新しい見解を示してくれます。

イチローと数字?

イチローさん、この記録の次に目指す「目標」は、何ですか。この質問に対して、イチロー選手は、「年間打率4割をめざします」と答えるのではなく、静かな表情で、こう答えました。
もっと野球が、うまくなりたいですね。でもそれは、数字には表れないものであり、きっと自分にしかわからない世界でなのでしょうね。

自分だけが分かる目標

この言葉には、プロフェッショナルの道を歩む人間に大切なことを教えてくれます。

プロフェッショナルとして目指す理想の自分は、自分にしかわからない。だからこそ、それを心のなかで自分で描くことがいかに大切かを知ります。

数字の目標を達成するということ、周囲の評価を獲得するということ・・それは、やはり「結果」でしかないのです。自分の理想を追いつづけられる人にとっては。

大谷翔平さんの言葉にも触れるところです。ぜひこちらの投稿「【不可能を可能にする方法とは!?】不可能を可能にする 大谷翔平120の思考|大谷翔平」もご覧ください。

理想形を常に描きながら、自分の道を、自ら照らしていきたいものです。

欠乏感による意欲と、感謝による意欲とは!?

私たちは、正解のない時代において、人生に起こりうる出来事とどうむきあうのがいいでしょうか。

我々の人生の、本当の「分かれ道」は、どこにあるか。それは、どのような出来事が起こったかに、あるのではない。起こってしまった出来事を、どう解釈するか。その解釈にこそ、あるのです。

人生の分かれ道

できごとは同じでも、解釈次第では、全く異なる捉え方ができます。結局は、自分の根底にどのような志向があるのか、ということに全ては帰着します。だから、自分の生き様(理想像)を思い描き続けることが、人生なのかもしれません。

何に意欲を燃やすのか、今一度考えてみることも大切です。

なぜ、我々は、いまもなお、ハングリーさによってしか、自らを行動に駆り立てることができないのか。

「意欲」の新たな定義

ものことで満たされている時代において、欠乏感による意欲に代わり、新しい意欲が必要だと田坂広志さんは語ります。それは、「感謝」による意欲

感謝によって生まれる原動力で、自分と他者の関係性の中から、新しい活動を生み出すことを目指してみるのも大切なのです。奪い合うのではなく、分かち合い、勝ち負けではなく、自己成長を志向しながら、努力する・・

そんな視点で1日1日をとらえていってもいいですね。

まとめ

  • ピカソと創造性?――結果と目的を違えてはいけません。
  • イチローと数字?――理想像を常に描き、行動するのがプロです。
  • 欠乏感による意欲と、感謝による意欲とは!?――新しい意欲を味方にしてみましょう。
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