- アップルのスティーブ・ジョブズや、アマゾンのジェフ・ベゾスに並んで、極めて注目を集めるイーロン・マスク。最近では、ツイッターの買収を予告し、話題の人になりました。そんな彼の経営ビジョンをご存知ですか!?
- 実は、単に電気自動車会社をやりたいわけではないんです。
- なぜなら、彼の思想はよりよい世界へとつくり変えることにあるからです。
- 本書では、イーロン・マスクの志向する世界観がつまびらかにされます。
- 本書を通じて、イーロン・マスクの描くビジョンに即発されること間違いなしです。
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未来を作ることに、情熱をかけている男。
グーグル創業者の一人で、資産約5兆円を有するラリー・ペイジはこう言っています。もし、自分の莫大な財産を残すとしたら、慈善団体ではなく、イーロン・マスクに贈る。彼なら未来を創れるからだ。
プロローグ イーロン・マスクとは何者なのか?
このように評されるイーロン・マスクは、主に日本では電気自動車メーカーのテスラ創業者として有名かもしれません。しかし、彼の事業領域というか、将来へのビジョンはかなり壮大なものであることを知る必要があります。
電気自動車、宇宙事業、そして、直近、ツイッター買収に関して話題に上がったインターネット事業など、イーロン・マスクの守備範囲はかなり広い印象です。
いずれも、実は、未来の世界をつくり変えるというコンセプトに貫かれたものなんです。
例えば、テスラをなぜ作ったのか!?単に、電気自動車を売りたい!という志ではないんです。
実は極めて壮大なビジョンと、巧妙なマーケティング戦略が背景にあります。
電気自動車は、手段。目指すは、再生可能エネルギー社会。
イーロンは「テスラは単なる自動車メーカーではなく、サスティナブル・エナジー・カンパニーだ」と言い、テスラモーターズの社名からモーターズを取って「テスラ」に変えました。
テスラは「サスティナブル・エナジー・カンパニー」になる!
そうなんです。
単なる電気自動車のメーカーではなく、あくまで、再生可能エネルギーを社会にもたらす事業をイーロン・マスクは展開しているんです。その証拠に、電気自動車だけではなく、太陽光発電事業もすでに展開し、テスラ傘下におさめています。実際に、日本でもテスラ社の太陽光発電システムは導入が進んでいるといいます。
イーロン・マスクがうまいのは、次のような作戦が立てられているところです。
再生可能エネルギーは、発電が安定しません。なぜなら太陽光や地球のエナジーは、自然の産物なので、たくさん取れるときもあれば、取れないときもあります。天気を想像すれば容易いことでしょう。
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この、技術開発と製造に際しては、莫大な研究開発コストがかかります。
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しかも、広告代理店の視点で言えば、非常に巧妙だったのが、まず、普及型のモデルSではなく、ロードスターというテスラを象徴する最上級モデルを展開したことです。
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これにより、それまで人々が持っていた電気自動車のイメージをガラリと変え、それに続く普及型の販売施策をより効果的にすることができました。
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このロードスター、実にポルシェよりも圧倒的な加速と速度を誇ったのです。
ここまでの戦略を想定できるのは、壮大なビジョンがあるからこそだと思います。
過去の投稿「【未来を知ると、現在は違和感だらけ!?】トランスフォーメーション思考|植野大輔,堀田創」でもイーロン・マスクのテスラの戦略が端的に語られていました。
つまり、テスラ・モーターズの最終目標はあくまでもエネルギー革命(サステナブル・エナジー)であり、EVはその第一歩にすぎないのである。さらに解説するなら、ここにはいかにもイーロン・マスクらしい経営戦略がある。
トランスフォーメーション思考|植野大輔,堀田創
こちらの書籍では、バックキャスティングの有用性が語られています。こちらも大変おすすめです!
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彼が作りたいのは「新しい世界」「世の中の未来」。
事実テスラは、自社で開発した虎の子の電気自動車の重要特許でさえ、一般に無償で公開し、誰もがつかえるようにしてEVの普及を加速しようとしています。
世界でも最も売れている自動車を電気自動車にする
お金儲けではなく、イーロン・マスクは、本気で世界を変えることを目指しています。
特許の公開などの活動のひとつひとつの彼の思想が見えます。
今回の投稿ではとくにテスラに焦点を当てましたが、本書では、スペースXによる宇宙事業についても詳しく触れられています。火星に人類を届けるための事業であるスペースXについても、テスラと同じように人類を本気で救う新しい世の中を作るための彼のビジョンにふれることができます。
ぜひご一読をおすすめします。
まとめ
- 未来を作ることに、情熱をかけている男。――イーロン・マスクは、その事業を通じて、世界をよりよい場所へと変えることを本気で取り組んでいる実業家です。
- 電気自動車は、手段。目指すは、再生可能エネルギー社会。――大きなビジョンがあるからこそ、大胆な戦略設計が可能です。
- 彼が作りたいのは「新しい世界」「世の中の未来」。――人のために社会を変える思想があるからこそ、利他的な活動のアクセルも踏みやすいのです。
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