助けられる人は、助ける人である!?『なぜか助けてもらえる人の小さな習慣』濱暢宏

なぜか助けてもらえる人の小さな習慣
  • どのように組織を運営していくのが理想でしょうか!?
  • 実は、人を頼ることかもしれません。
  • なぜなら、人は、一人では、多くのことをなすことができないからです。
  • 本書は、人とともにあることを考えるための1冊です。
  • 本書を通じて、いかに協働の状況を作り出せるのか、全体最適の中で、考え方を磨く秘訣を探ります。
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人は一人では、多くのことができない!?

濱暢宏(はま・のぶひろ)さんは、現在、株式会社ハマティニクスの代表取締役社長であり、グロービス経営大学院の教授としても活躍されています。

一見すると華やかなキャリアに見えますが、そのスタートは必ずしも順風満帆とは言えませんでした。
東北大学工学部を卒業後、シャープに入社するも、37歳で退職するまで「昇格なしの平社員」だったといいます。仕事で成果が出ず、評価も上がらず、くすぶった日々――。

しかし、グロービス経営大学院との出会いをきっかけに、「本当にやりたい仕事」に向かって人生を再起動させます。

2014年、日本交通に転職。そこで彼は、誰よりも人に助けを求め、助けられながら働くという「新しい働き方」を実践していきました。
その後、JapanTaxi(現GO株式会社)の初代COOとして、LINE TAXIの立ち上げやYahoo!地図との提携などを成功させ、新規事業のキーパーソンとして注目されます。

現在は自身の会社を立ち上げ、多くの企業で経営支援に関わるかたわら、「助けてもらえる人とはどういう人か?」という問いに対する知見を発信し続けています。

実際には、一人でできることには限界がある。そして「助けてもらえる人」ほど、大きな成果を出していることに気づいた。

振り返ってみれば、成果を上げるリーダーやプロジェクトには、必ず“見えない支え”が存在しています。仲間の協力、信頼して任せられる関係、必要なときに自然と手を差し伸べてくれる誰か――。
彼らは決して「全部自分でやらなければ」とは思っていません。むしろ、自分にはできないことがあることをよく知っていて、そのうえで人に頼る力を持っているのです。

一方で、私たちはつい「自分ひとりでやりきる」ことが正しいと思いがちです。
自立していること、迷惑をかけないこと、遠慮すること。そうした“いい人”であろうとする姿勢が、かえって周囲との関係を閉ざしてしまうこともあるかもしれません。

でも、もしかしたら――。
助けを求めることこそが、チャンスの扉を開く最初の一歩になるのではないでしょうか?

濱さんが本書で最も強調するのは、「助けてもらえる人」になるためには、“人格を磨く”というよりも、“信頼を育む関係性のつくり方”を意識することだという点です。

その象徴的な習慣が、「陰口を言わないこと」。
感情のはけ口としての陰口は、言った本人には一時の快楽をもたらすかもしれませんが、それは確実に信頼の貯金を削っていく行為です。

「陰口は単なる感情の発散では終わらない。それは、相手との信頼関係を損なう結果に繋がる」
「陰口を言わないという選択は、『助けてもらえる人』になるための戦略だ」(p.36)

このように、陰口を慎むことは自分の評価を守るだけでなく、「誠実な人」という印象を育て、協力者を増やす長期戦略でもあります。

さらに印象的なのが、人格そのものではなく「関係性」を重視する姿勢です。

人は置かれた環境や周囲との関係性によって言動が変わる存在です。だからこそ、たとえ目の前の相手が一時的に意に沿わない言動をしていても、その人格を一方的に否定しない――そんな“信頼の眼差し”を持つことが、応援される人への一歩となるのです。

「世の中は狭い。悪口は短期的な感情の快と引き換えに、長期的な信頼の貯金を失う。悪手だ」(p.35)

こうした「陰口を言わない」「相手の人格を決めつけない」という姿勢は、単なる道徳論ではなく、キャリアを長く続けていくための“戦略的な習慣”として描かれている点が、本書の大きな魅力です。

「助けられる人」は、まず「助ける人」である!?

本書の核心にあるもうひとつのキーワード――それは「恩送り」です。

「恩送り」とは、受けた親切をその人に直接返すのではなく、次の誰かに渡していくことを指す(p.62)

この“循環”の考え方が、「助けてもらえる人」になるための土台です。
見返りを求めず、まず与える。今、目の前にいる誰かに寄り添う。そうして信頼のタネを蒔いた人こそが、やがて多くの応援を受け取る存在になっていくのです。

では、どうやってその“恩送り”の輪を広げていけばよいのでしょうか?

濱さんが語るのは、派手な行動ではありません。むしろ、小さな「聴く力」や「問いかけ」がその出発点になると言います。

たとえば、著者がタクシー会社で営業現場を率いていたときのエピソード。
ある営業員が、自身のルートに強いこだわりを見せ、提案に耳を貸そうとしなかった場面がありました。
そんなときこそ、まず「なぜこの道順にこだわるのか?」「どんな思いでこの仕事をしているのか?」と問いかけることから始めたといいます。

「まずは相手に質問を投げかける」
「話の内容だけでなく、感情に寄り添う」
「理解したうえで、相手が納得できる言葉を選ぶ」

この姿勢があってこそ、相手は心を開き、信頼のバトンが渡されていくのです。

つまり、「助けてもらえる人」になるということは、単に“人に好かれる”技術ではありません。
それは、まず自分が「助ける習慣」を身につけ、次の誰かの可能性を信じ、耳を傾けること。その地道な関わりの積み重ねが、やがて思わぬチャンスや支援として、かたちを変えて自分に返ってくる。

「助ける習慣」が未来を作る

この一文は、まさに本書を象徴する言葉です。

ギブの精神については、こちらの1冊「ギブが、自分をつくる!?『ギブギブギブが現実化する ナポレオン・ヒル爺さんよ、さらば』長倉顕太」もぜひご覧ください。大変刺激的でおすすめです!

続けられるギブにするための3つの工夫

とはいえ、「助ける人になろう」と決意しても、無理をしてしまえば疲れてしまうものです。
著者の濱さんも、「ギブは継続が命」と語りながら、そのための“3つのバランス感覚”を紹介しています。

無理なく続けられるギブにすること
「これを毎回続けるのはしんどい…」と思うような負担の大きいギブは、長く続きません。
日常の中で自然にできること、自分にとって苦にならない提供――たとえば「ひと声かける」「メモを残す」「少しだけ手を貸す」といった、小さな行動の積み重ねこそが信頼を築く土台となります。

自分自身の成長につながるギブを選ぶこと
「相手のため」だけではなく、「自分の学びや経験値にもなる」ギブを意識すること。
たとえば後輩へのアドバイスも、自分の知識の棚卸しになります。そうしたギブは、自他共に成長できる“モチベーションの火種”になります。

相手のリアクションを観察すること
せっかくギブしても、相手が受け取っていない・反応していないようなら、やり方を見直す必要があります。
「相手が本当に求めていることは何か?」を探りながら、ギブの形を調整していく――その柔軟さが、関係性の質を高めていくのです。

“与える”ことは、決して「奉仕」ではありません。
それは、自分にも相手にも前向きな影響をもたらす「共鳴の行為」なのです。

次回困っている誰かがいたとき、ちょっと声をかけてみる。
言葉にできない感情に、少しだけ寄り添ってみる。
そして、それを“習慣”にしていく。

そうした小さな選択の積み重ねが、「助けてもらえる人」への道をつくっていくのかもしれません。

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「聴く」ことも立派なギブ!?

「何かをしてあげなければ」と力む必要はありません。
本当に相手にとって価値あるギブとは、実は「聴くこと」だったりします。

著者が強調するのは、「最初の3分間」に相手の話に集中することの大切さです。

「最初の3分間、相手の話に集中するようになってから、関係性の築きやすさが劇的に変わった」

以前は、緊張から自分の話ばかりしてしまい、「自分本位な人だな」と思われた経験もあったといいます。
ところが、「まずは相手の話に耳を傾ける」と決めてから、初対面の場でも空気が和らぎ、プロジェクトの進行にも良い影響を与えるようになったそうです。

特に、新規の商談やはじめての打ち合わせでは、こんな問いかけが効果的だといいます。

「最近どんなことに取り組まれているんですか?」

この一言が相手の関心ごとを引き出し、話し手の情熱や状況を知るきっかけになります。
そうして「共感」をベースにした関係が築かれれば、その後のすれ違いや衝突も起きにくくなる。
まさに、「聴く」ことは“関係構築の第一歩”であり、“相手の存在を尊重するギブ”なのです。

このように見ていくと、「助けてもらえる人」には特別なスキルや立場が必要なのではなく、
日々のちょっとした言葉づかいや、耳を傾ける姿勢、感謝や共感の態度といった“ごく当たり前のこと”を、丁寧に続けている人なのかもしれませんね。

「どうすれば、自分はもっと人に助けてもらえるようになるのだろう?」

そんな問いに対して、濱暢宏さんは静かに、けれど力強く答えます。
“それは、まずあなた自身が、誰かを助ける人であるかどうかです”――と。

本書を読んであらためて気づかされるのは、「助けられる人」は偶然にそうなっているのではない、ということです。
陰口を言わない、聴くことを大切にする、相手の感情に寄り添う、見返りを求めず与える――。
そうした“人格を伴ったギブの習慣”を、日々コツコツと積み重ねてきた結果、自然と周囲が手を差し伸べるようになるのです。

もちろん、すべて完璧にこなせる人などいません。けれど大切なのは、「相手の立場に立てるだけの人格を、自分は持てているだろうか?」という問いを、自らに繰り返し投げかけることではないでしょうか。

信頼される人になるために。
応援される人になるために。
そして、自分自身が「誰かにとっての支え」となれるように。

この本は、「助けられる人生」への静かな道しるべとなってくれる一冊です。
自分を見つめ直したいとき、関係性に悩んだとき、ぜひ手に取ってみてください。

まとめ

  • 人は一人では、多くのことができない!?――一人でできることには、限界があるので、人ともにあることを知ることが大切です。
  • 「助けられる人」は、まず「助ける人」である!?――ギブを通じて信頼関係を育むことをまず考えてみましょう。
  • 「聴く」ことも立派なギブ!?――小さく相手のためにあるということを考え続けながら、人格を磨きましょう。
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