人生をより良くする唯一のツールとは!?『できる人の考え方のルール』リチャード・テンプラー

『できる人の考え方のルール』リチャード・テンプラーの書影と手描きアイキャッチ
  • あなたは自分の思考を本当にコントロールできていますか?
  • 実は、多くの人が「考える」ということを無意識に行っているため、思考の質が人生の質を左右していることに気づいていません。
  • なぜなら、私たちは他人の目を気にしたり、エコーチェンバー現象に陥ったりして、本来持っているはずの創造的な思考力を制限してしまっているからです。
  • 本書は、そんな思考の檻から抜け出し、ストア派哲学をベースとした実践的な思考法を身につけるための具体的なガイドブックです。
  • 本書を通じて、メタ認知による自己客観視から始まり、自分の幸せに責任を持つストア派的思考、そして継続的な自己超越のプロセスまで、意識的に幸せを実感し続けるための思考技術を学ぶことができます。
リチャード・テンプラー,桜田直美
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リチャード・テンプラーは、イギリス出身の人気ビジネス作家で、これまでに数百万部を売り上げた「Rules」シリーズの著者です。彼の書籍は世界中で翻訳され、実践的で分かりやすいアプローチが多くの読者に愛され続けています。

テンプラーが執筆を始めたきっかけは、長年のビジネス経験の中で「なぜ一部の人だけが consistently 成功し、幸せでいられるのか」という疑問でした。彼は単なる成功法則ではなく、人間の思考そのものの質を向上させることこそが、真の豊かな人生につながると確信しています。

特に注目すべきは、テンプラーの哲学的背景です。

彼は(おそらく)ストア派哲学の影響を強く受けており、「自分がコントロールできることに集中する」という古代の知恵を現代的にアレンジして提示しています。この姿勢が、彼の著作に一貫した深みと実用性をもたらしているのです。

『できる人の考え方のルール』は、そんな彼の集大成とも言える一冊で、単なるテクニック本ではなく、思考そのものの「構え」や「姿勢」を根本から見直すことを提案しています。読者が自分自身の思考パターンをメタ認知し、より創造的で幸福な人生を歩むための羅針盤となることを目指した作品です。

他人の目からの解放 – メタ認知で自分の思考パターンを客観視する

この本を読んで最初に痛感したのは、私たちがいかに「他人の目」に縛られて生きているかということでした。

「他人の目を気にしない。長年の観察からわかったこと──それは、クリエイティブな思考力が最も高いのは、他人の目を気にしないタイプの人だということだ。」

この一文が、まさに核心を突いています。私たちは無意識のうちに、周囲からどう思われるかを常に気にして、本来の自分の思考を制限してしまっているんです。

特に印象的だったのは、テンプラーが指摘する「エコーチェンバー現象」の危険性です。同じような考えの人たちとばかり付き合っていると、思考が固定化され、創造性が失われてしまう。これは本当にその通りだと思います。

実際に私も、会社という組織にいると、どうしても似たような価値観の人たちとの接点が多くなりがちです。でも、意識的に会社の外に出て、異なる業界の人たち、異なる世代の人たち、異なる価値観を持つ人たちとお付き合いをさせていただくようになって、本当に視野が広がったと実感しています。

会社の良さも課題も、外に出てはじめて客観的に見えてくるものですよね。これはまさに、自分の思考パターンをメタ認知できている状態なのかもしれません。

「自分の思考を深掘りする。次に考えたいのは、あなた自身の動機だ。あなたはその思考によって、いったい何を得ようとしているのか?」

このメタ認知のプロセスこそが、他人の目から自由になる第一歩なんだと思うんです。なぜその考えを持つのか、なぜその選択をするのか、その背後にある本当の動機を見つめ直すこと。

そして重要なのは、これが一度きりの作業ではないということです。

「正しい思考を身につけたいのなら、エコーチェンバーの外に出なければならない。同じ考えに凝り固まらず、視野を広げ、違う考えの人の話に耳を傾けなければならない。」

継続的に多様な人たちとの関わりを持ち、自分の思考をアップデートし続ける。これが本当の意味での「できる人の考え方」なんでしょう。

私たちは、気づかないうちに思考の檻に閉じ込められているかもしれません。でも、その檻の存在に気づき、意識的に外に出る努力をすることで、本当の自由な思考を手に入れることができるんです。

自己責任としての幸せ – ストア派的思考で人生をコントロールする

テンプラーが繰り返し強調するのは、ストア派的な思考の重要性です。これは単なる哲学的な概念ではなく、現代を生きる私たちにとって極めて実践的な智恵なんです。

「『自分の人生は自分でコントロールできる』と考える。自分の人生は自分で何とか逆転できる、きっと次はうまくいくはずだというモチベーションになる。自分にできることはほとんどないような状況でも、問題の見方を変えるという気持ちにはなるはずだ。」

ここで重要なのは、「コントロール」の意味です。すべてをコントロールできるという傲慢な考えではなく、自分がコントロールできることとできないことを明確に区別し、コントロールできることに集中するということ。

現代社会は、私たちにコントロールできないことへの不安や焦りを常に与えてきます。経済情勢、他人の評価、予期せぬ出来事…。でも、そういうものに振り回されるのではなく、自分の反応、自分の選択、自分の行動にフォーカスする。これがストア派の智恵なんです。

そして、この書籍でさらに印象深かったのは、「自分を幸せにする」ことへの責任についての考え方でした。

「自己犠牲をしない人は、ずる賢い人よりもせだ。これは間違いのない事実だ。あなたはちょっと幸せに入りたいだろう?」

私たちは、自分を犠牲にすることが美徳だと教えられがちです。でも、テンプラーは明確に否定します。自分を幸せにできない人が、他人を幸せにできるはずがない、と。

自分の幸せを追求することは、決してエゴイスティックなことではないんです。むしろ、それは責任なんです。

「慈善活動は、相手を助けるだけでなく、同じくらい自分を助けることにもなる。他人のために働くと、自分の問題への拘りを忘れることができるだけでなく、幸福感を高めることもできる(それは当然の感情だ)。そして自分に価値があると感じることで、自尊心を高めることができる。」

ここが本当に深いところです。他人のために行動することと、自分の幸せを追求することは、実は対立するものではない。むしろ、相乗効果を生むものなんです。

私も実感として、誰かのお役に立てたと感じるときほど、深い満足感と幸福感を得られることはありません。これは決して偽善的な感情ではなく、人間の本質的な部分なのかもしれません。

「ストレスを感じるかどうかは自分で選ぶ。」

最終的に、すべては選択なんです。

同じ状況でも、どう受け取るか、どう反応するか、どう行動するかは、すべて私たち自身が決められる。

この当たり前のようで忘れがちな真実を、テンプラーは私たちに思い出させてくれます。

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継続的な自己超越 – クリエイティブな思考習慣で常に変化し成長し続ける

この本の最も価値ある部分は、思考を一時的に改善するのではなく、継続的に成長し続けるための仕組みを提示していることです。

「逆境に見舞われたときは、強い風を受けた剣のように、柔らかく受け流して元の形に戻る力が必要になる。」

この柔軟性こそが、継続的な成長の鍵なんだと思います。

固定化された思考パターンではなく、状況に応じて適応し、常に学び続ける姿勢。

特に現代のように変化が激しい時代には、この適応力が生死を分けるといっても過言ではありません。私たちは常に新しい情報、新しい状況、新しい人々と出会います。

その度に、既存の思考パターンを見直し、アップデートしていく必要があるんです。

「今度そういう状況になったら、気持ちを切り替える訓練だと考えるようにしよう。小さな問題への対応がうまくなれば、大きな問題に遭ったときも対応できるようになる。」

これは本当に実践的なアドバイスです。日常の小さな困難を、将来のより大きな挑戦への準備として捉える。この視点の転換だけで、ストレスが学習機会に変わります。

そして、テンプラーが最も重視するのは、創造的思考の継続的な実践です。

「もしあなたが生まれながらの発明家であるなら、あるいは努力して発明家になったのなら、他人の目ばかり気にしてはいけない人生はきっと退屈になってしまったら、新しいアイデアで盛り上がった気持ちもすぐにしぼんでしまうだろう。」

創造性とは、才能の問題ではなく、思考習慣の問題なんです。既存の枠組みにとらわれず、新しい可能性を探求し続ける姿勢。これは訓練によって身につけることができます。

実際に、私自身も様々な分野の人たちとお付き合いをさせていただく中で、固定観念がいかに思考を制限していたかを痛感しています。

当たり前だと思っていたことが、実は一つの選択肢に過ぎなかったということが数え切れないほどあります。

「クリエイティブな思考のスキルを本気で磨きたいのなら、集団に受け入れられないことを覚悟しなければならない。」

ここが最も勇気の必要な部分かもしれません。創造的であることは、時として孤独を伴います。でも、その孤独を恐れて既存の枠組みに留まり続けることは、結局は自分自身を裏切ることになってしまいます。

最終的に、この本が教えてくれるのは、思考は単なるツールではなく、生き方そのものだということです。どのように考えるかが、どのように生きるかを決める。そして、その考え方は常に選択可能であり、改善可能なものなんです。

『できる人の考え方のルール』は、単なる成功法則本ではありません。メタ認知を通じて自分の思考パターンを客観視し、ストア派的な智恵で人生をコントロールし、継続的な成長を通じて自己超越を目指す。その全体のプロセスが、「意識的な幸せの実感」につながっているんです。

テンプラーが提示するのは、幸せを偶然に任せるのではなく、意識的に選択し、実感し続けるための思考技術です。

これは決して簡単なことではありませんが、実践する価値のある人生の智恵だと確信しています。

私たちは皆、自分なりの幸せを見つけ、それを持続させる責任があります。

この本は、その責任を果たすための具体的で実践的な道筋を示してくれる、貴重な一冊なのです。

ちなみにストア派の考え方については、こちらの1冊「【ストイックは、生きやすい?】ストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術|ライアン・ホリデイ」もぜひご覧ください。おすすめです!!

まとめ

  • 他人の目からの解放 – メタ認知で自分の思考パターンを客観視する――私たちは無意識のうちに、周囲からどう思われるかを常に気にして、本来の自分の思考を制限してしまっているのです。
  • 自己責任としての幸せ – ストア派的思考で人生をコントロールする――自分を幸せにできない人が、他人を幸せにできるはずがないのです、だから誰もができることは、まず自分が幸せを感じるように仕向けるとうことです。
  • 継続的な自己超越 – クリエイティブな思考習慣で常に変化し成長し続ける――固定化された思考パターンではなく、状況に応じて適応し、常に学び続ける姿勢を大切に、常に自分をアップデートしていきましょう。
リチャード・テンプラー,桜田直美
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