【常に人のために!?】自分を鍛える!―――「知的トレーニング」生活の方法|ジョン・トッド,渡部昇一

自分を鍛える!―――「知的トレーニング」生活の方法
  • どうしたらよりよい生き方を見つけていくことができるでしょうか。
  • 実は、ジョン・トッドの思想にふれることもよい経験かも。
  • なぜなら、100年以上も多くの人に読まれ、そして多くの人生を感化してきたからです。
  • 本書は、世界的ベストセラー、ジョン・トッドによる人生訓です。
  • 本書を通じて、生きることについて向き合うヒントを得ることができます。
ジョン・トッド,渡部昇一
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能力とは!?

ジョン・トッドは、いまから200年前、アメリカのニューイングランドに生まれました。1820年代のアメリカは、急速な成長と変革の時期でした。人口は約960万人に達し、都市化が進行。農業が主要な経済基盤でありながら、工業化も進展。交通面ではエリー運河が開通し、蒸気機関車も登場。政治ではジャクソニアン・デモクラシーにより民主主義が拡大。南部では奴隷制度が依然として存在し、北部では反奴隷制運動が高まり始めました。文化面では文学や芸術が発展し、公教育が普及し始めました。西部開拓も進み、新たな州が誕生しました。

そんな、現代アメリカの基盤が作られている時代を生きた、ジョン・トッドは、牧師、著述家として活躍した人物です。宗教活動や教育に尽力し、主に宗教書や子供向けの書籍を執筆しました。

本書は、ロンドンだけでも15万部売られましたが、この数字は、かの名著サミュエル・スマイルズ『自助論』の最初の30数年分の出版部数に匹敵するレベルでした。世界中の多くの人に読まれ、人生訓として愛されてきた本書をレビューします。

まず、ジョン・トッドが語るのは、世のために、人のために生きることの重要性です。

一生懸命に学ぶ目的とは、自分の頭脳がことさら人よりもすぐれていることを発見するためでなく、その頭脳を活発に、しかも明確に役立つようにすることである。

自分という大理石に、“のみ”を入れるか

利他の気持ちを大切にしながら、能力やマインドセットを高め続けましょう。所与のものがあるとすれば、それは、社会や他者のために役立てるように、預けられているものです。それを、上手に使いながら、貢献をしてくのです。

そして、自分自身が今後手にするものがあるとすれば、それは、あなたの努力が実を結んだ成果ですし、そういう努力をさせてくれた、周囲の環境に感謝をする証でもあるのです。

われわれがものを手に入れるには必ず努力をせねばならないのであり、いやしくも自分が所有したり他人に提供したりする対価あるものには、すべて努力という対価が必要なのだ。

“ささやかな努力”のとてつもない力

人間の業績というのは、ささやかな、でも確実な毎日の積み重ねによるものです。

習慣を味方に!?

自分の頭脳を常に使うことを意識してみましょう。頭脳は使うほどにするへるどころか、よく回転するようになります。使わなければ、劣化も激しく、いかに自分が頭脳を使うことができるか、という視点で、環境を選ぶ、あるいは作ることも忘れてはならないでしょう。

大切なことは、自分には一体何ができないのかを心がけて、かつその反対の「何ができるのか」ということを常に把握していることです。できないことがあっても、挑戦をやめないようにしましょう。常に5%、10%の小さな向上を目指して、挑戦と発見を繰り返していけば、頭脳も働きますし、そして、より多くのギブを社会や他者に対してすることができるようになります。

習慣を味方につけることです。

習慣というのは、簡単に身についてしまう。

これが「第二の天性」になればしめたもの

時間の使い方、仕事の仕方、考え方に関する習慣は、おとなになってからでもいくらでも更新することができます。習慣は変えられる。そして、その習慣によって、今後の自分が作られるということをよく理解して、新しいよりよい習慣をえられるように、毎日時間のデザインをしてみましょう。

人間は、実は同じことを繰り返すことを得意としています。だから、よい習慣を身に着けてしまえさえすれば、そしてそれをよりよい方向へと更新することができれば、よりよい成果、業績をもたらすことができます。その反対も言えてしまうので、怖いことですが、この習慣に関する本質を理解してるか、どうかは、大きな分かれ道になります。

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ビジョンを描こう!?

根気強く1分1秒をより良い時間にしていきましょう。短い時間をとても充実化させることができれば、その積み重ねである人生も輝きを放ってきます。計画通りに過ごした1日というのは、無計画に過ごした1週間分にも相当するでしょう。

時間という資源を重要視することです。誰もが持ちますが、一定の価値をそこに認めるには、時間を持つ人の能力や心構えによるところが大きいです。同じ時間でもいかに過ごすか、を意識できるかがキーです。

そして、自分の時間と同じくらい、相手の時間も大切にすることです。

何事にせよ、時間を厳守することである。

「時間厳守」には2倍の“得と満足”がついてまわる

一人の人間なのに、一見両立しがたいような能力や努力を必要とするいくつかの役目に携わりながら、しかもテキパキと仕事をこなしている場面に出会ったことはあるでしょうか。

こういう人になるためには、仕事も遊びも溶け込みながら、すべての行動や活動を自分自身のミッションに照らしながら、取捨選択、あるいは創造と破壊(改訂)を繰り返していくことです。また、その過程自体を楽しめるかということも大切な視点です。

なにか新しいことを成そうとする時、気張って新しい時間の使い方や、新しい活動にこだわることはありません。いま行動している事実の中に、新しい要素を見出して、折込み、織り交ぜながら、新しいエッセンスの軸足をトライしていく過程を重視しましょう。

そうして、トライしている過程には、「他者の称賛」は不要になります。自分がやりたいから、やる。ただ、そうしたピュアなマインドセットを大切に邁進してみましょう。

他人の称賛というのは、たとえそれが得られても、必ずしも幸せをもたらすものであるとは限らないし、一方、それがなかったときには必ず、不幸をもたらすものだということである。

自分の「生き方のルール」にもっとこだわりを持て!

人生のビジョンを描いてみましょう。そのビジョンにワクワクしながら物事を進めてみるのです。計画を立て、目標を目指して進む間は、常に満ち足りて安らかな気持ちを保ち、自分が無為に生きているのではないのだとはっきり自覚するようでありたい。

何か新しい習慣を身に着けたい!と思った方には、こちらの1冊「【最初の1歩に全集中!?】すぐやる習慣、はじめました。|水江卓也」もおすすめです。

まとめ

  • 能力とは!?――個人の能力というのは、他者のために発揮するよう預けられたものです。
  • 習慣を味方に!?――人間は継続が得意な動物です。ポジ習慣を味方にしましょう。
  • ビジョンを描こう!?――ワクワクの実体験を積み重ねていきましょう。
ジョン・トッド,渡部昇一
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