【反射=“行動バグ”に気づけ!?】6つの思考スキルが最高評価をつくる 脳内編集力|北村嘉崇

6つの思考スキルが最高評価をつくる 脳内編集力
  • どうしたら、思考と行動のポジティブスパイラルを目指すことができるでしょうか。
  • 実は、ちょっと立ち止まって脳の編集機能を活用することがポイントかもしれません。
  • なぜなら、私たちの失敗の原因は何も考えないで染み付いた反射にあるからです。
  • 本書は、そんな反射の存在に気づき、是正を目指す1冊です。
  • 本書を通じて、まず考えるスタンスを持つことができます。

仕事も人生もうまく活かすには!?

仕事でも人生でもうまくいく人の思考パターンは共通している

はじめに

努力している人が必ず報われるのではなく、適度に手を抜いている人の方が結果を出しています。この事実にどのように向き合えばいいでしょうか。ディテールよりも大局観?、たしかにそうですが、もう少し、再現可能な視点が欲しいものです。

そんなとき、役に立つのが、脳内編集力というスキルです。これは、目の前の事実や、ものごとについて、ちょっと立ち止まって、考えてみるという行動のこと。これを身につけることで、よりよい結果を生み出せる行動を積み重ねられます。

なぜなら、私たちはこれまでの人生の中で多くの経験をして、その経験が、思考のパターンと行動のパターンを形成してしまっているからです。もちろんその中には、生存のために必要なものだったり、あるいは、よりよい思考を促していくものもあるでしょう。しかし、中には適切な思考をうながさない反射が存在します。

これを前提に、ちょっと立ち止まって、いまここに集中して最適な答えを出せるようになるのが脳内編集力です。

行動を移す前に、「さて、どうしよう?」と自分に問いかける、それだけです。

03 行動に移す前に立ち止まる勇気をもつ

脳内編集力で「新しい思考パターン」をつくりましょう。

どのように脳内編集力を磨くか?

まず大切なのは、パターンを意識すること、そして、他者の視点を借りることです。

この2つを重視して、脳内編集力を磨きましょう。

パターンとは、思考のパターンのもととなっている作業するプロセスのことです。作業プロセスについて、慣れていようがいまいが、言語化して見える化してみましょう。すると、実は無駄になっていることや、大切なショートカットポイントが見つかったりします。

人は、これまで行ってきたことに安心感をおぼえるので、なかなか変えられないものです。でも、その方法をずっと行っている理由や意義というのは、世界や社会が変化しているので、本来ならば、見直すべきなのです。

作業プロセスを変えていくことは、世界や社会の変化を自らに取り込む活動であるとあるとも言って良いでしょう。そうした見直しの活動が常にできているかどうかで、成果が変わってきます。

たとえば、個人ベースの視点で言えば、貯蓄と投資があるでしょう。日本人の多くが投資をせずに、貯蓄に流れていると指摘されています。米国等海外と比較すると、日本人の資産保有ポートフォリオは偏っています。円の力が低下したり、人生100年時代を背景に、政府も国民に対して、投資を積極的に行ってほしいというメッセージを実行施策(ニーサなども)も含めて提示しています。

これまで何も考えていなかった会社からの給料を貯蓄するという行動を、投資にまわしてみる・・すると、複利効果もあって、将来には一定の資産を築いている可能性を見出すことができます。大切なのは、「足元で現金がドレだけ必要だっけ?」という問いです。実は対して現金って保有していなくても、困らないことに築くのではないでしょうか。せいぜい、半年分の生活費があれば、十分という人も少なくないでしょう。

現金として保有するのではなく、他の資産も検討するBS思考をローディングすること。この第1歩に、脳内編集力が役立ちます。

自分自身がそれまでに作り上げたパターンに流されず、「さてどうしよう?」を愚直に実践し、脳内編集スキルを使ってください。

57 脳内編集の経験の多さが直感を鍛える

ちなみに、投資観についてはこちらの1冊「【人生は、投資である!?】僕は君たちに武器を配りたい|瀧本哲史」もぜひご覧ください。おすすめです。

さらに、自分視点ではなく、他者視点も重要です。自分の視点だけでは見えないものごとを見ることができます。顧客、上司、配偶者、子ども、自分をとりまく人から自分や自分をとりまく状況や環境を俯瞰することで、あらたな気づきを得ることができます。

4つの効果とは?

上述の2つの工夫で脳内編集力を高めましょう。脳内編集力を高めることによって次の4つの思考や行動を強化することが可能になります。

1)脳内の言葉を変えること・・否定語を使わずに、ポジティブワードに変換して、自らの行動にポジティブスパイラルを呼び込みます。
2)自分のイメージを変えること・・よりよい輝く自分をイメージして、ものごとをポジティブに捉える人格を描きます。
3)自分の前提を変えること・・無意識に考えている、あるいは感じていることに明確に気づきを得ます。
4)価値観の優先順位を変えること・・優先順位こそ、価値観に直結します。

このような効果が継続することで、脳内のOSがポジティブバージョンにアップデートされていきます。常によりよい方向へ向かう意識を鍛えることができ、知らず知らずのネガティブ“バグ”を自分の思考で起動させることを避けることができます。

“バグ”が少しずつ解消していくと、脳に余白が生まれ、本当の自分を形作ることができます。それは肩肘張らない自然体の自分です。

本当の自分、自分の人格や人間性、軸、原則を磨くことで、真の自信、揺るがない自信を身につけることができます。

おわりに 自分の生きたい人生は、自分で切り拓く

まとめ

  • 仕事も人生もうまく活かすには!?――脳内編集力を高めましょう。
  • どのように脳内編集力を磨くか?――パターンを意識すること、他者の視点を得ることです。
  • 4つの効果とは?――言葉、自分へのイメージ、前提、優先順位を変えていきましょう。
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