【挑戦とは何か!?】店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる――倉本長治の商人学|笹井清範,柳井正

店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる――倉本長治の商人学
  • 事業を長く続けていくために秘訣はあるのでしょうか!?
  • 実は、お客様とどう向き合うかが肝心です。
  • なぜなら、いわずもがなですが、お客様とともに店は価値を発揮するからです。
  • 本書は、倉本長治さんの商人哲学のエッセンスです。
  • 本書を通じて、商い・お店の本当のあり方にふれることができるでしょう。

商売の要諦とは!?

1人のお客様に、いかに継続してご購入いただくか、が肝心です。何も新規のお客さまを闇雲に拡大していくのが商売ではないのです。本当に喜んでくださり、お店を心から応援してくださるお客様があってこそ、店舗は永続的に存在し得ます。

「1:5の法則」というマーケティング用語があります。

毎日の地道な積み重ねが、お客様からの信頼を育む

これは、新規顧客の獲得には、既存顧客に購買していただくよりも5倍のちからがかかるという意味です。また、同時に「5:25の法則」というのも存在します。これは、顧客離れを5%改善することができれば、25%以上の利益を確保することに繋がるという意味です。

いかに、既存のお客様を大切にすることが重要であるかがよく分かる数字です。

一人のお客様に長く愛顧いただくほうが得だというわけです。

毎日の地道な積み重ねが、お客様からの信頼を育む

そのためにもお客様のお買い物に真摯に向き合う必要があります。お客様をまるで友達のように考え、真実と愛をもって接することが基本です。かならず、真実と愛は伝わります。真実と愛のコミュニケーションを繰り返していれば、「おもいやり」を互いに持つことになり、そのことがひいては、信頼関係にも繋がっていきます。

信頼関係を大切に、育みながら、店舗運営を継続していれば、お客様からなくてはならない存在として互いに支え会えるようになります。

本当にお客様をしっかりと見ているか!?

大切なことはもうひとつ、お客様の身になってものごとを考えられるか!?ということです。

売るという行為は、ともすれば、店側の都合を考えがちです。でも本当は、お客様と心を通わせる行為のはずです。お客様が考えていること、困っていることを知り、それに対してどうしたらいいかを考える・・・時に当店の商品がそれを解決するかも知れないし、あるいは、そうじゃないかも知れない。そう思ったら、迷わず、最善の提案をすることが店舗運営には大切なのです。

真実と愛を持って接することができれば、長い目線で、ものごとをとらえることが可能になります。

店が行う大宣伝よりも
一人のお客様による
小さな声の感動のほうが
店を繁盛へと導く

何万人のデータも、一人ひとりの満足があってこそ

顧客データの必要性が言われて久しくなりました。CRMを活用してデータ分析を行い、顧客タッチポイントを大量にマネジメントする思想が広がっています。

ただ、ここでちょっと立ち止まる必要があるのが、上記の言葉のように、「いかに一人のお客様」のことを大切にすることができているか!?ということです。お客様の、「大切にされた」という記憶は必ず、伝播します。そう考えて、一人ひとりに真摯に向き合うことです。結果、そうした取組自体が、従業員(店員)に素敵なフィードバックを与えることに繋がり、店をよりよい場所へと変え続ける取り組みに繋がっていくのです。

挑戦とは何か!?

挑戦とは
大きなことを明日することではない
明日行うつもりの凡事を
今日終わらせることである

誰にでもできることを、誰よりも徹底する

挑戦とはとてつもなく大きな目標に向かって取り組むことを表現するような印象を受けます。

でも本当は、違うんですね。誰にでもできるようなことを徹底的にやり続ける。それこそが大切なのだということに気が付きます。一発逆転を狙うということではない。イノベーションは、もしかしたら、ひとつひとつの小さな積み重ねがもたらすのかも知れません。

本当に勇気がでる言葉です。

1日1%の努力を続けていれば、1年後には約38倍にもなります。凡事徹底。肝に銘じたいとおもいました。

1%38倍については、こちらの投稿「【読書が、読書をつれてくる!?】1%読書術 1日15分の知識貯金|マグ」もぜひご覧ください。とても興味深いです。

まとめ

  • 商売の要諦とは!?――一人のお客様に長くかっていただくことを大切にしましょう。
  • 本当にお客様をしっかりと見ているか!?――真実と愛で一人ひとりと接しましょう。
  • 挑戦とは何か!?――明日できる凡事を今日行うこと、それを続けることです。
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